企業の資金調達の方法（デットのうちリースとは？）

質問

企業の資金調達の方法として、エクイティとデットがあると思います。
デットには、
・銀行団による貸付
・リース
があるようです。

　エクイティは、出資者が増資、
銀行団による貸付は、株式会社が借金ということだと思うのですが、
リースとは、いったいどういうことなのでしょうか？
（設備投資や、初期のフリーキャッシュフローの凹みを抑えるために、
　固定資産を持たずにレンタルする、
　という概念自体は、なんとなく理解できているつもりです。）

回答No.2

CTU · ベストアンサー

No.1です。

まず、資金調達の定義ですが、「ある事業目的の為に資金を調達する行為」だと思っています。

リースをするということは、"お金を借りて資産を買う（目的）"のと同様の経済効果があります。これは、債券を発行して資産を買う、株式を発行して資産を買うという一連の取引と同等という意味です。よって、資金調達方法の一種として考えられるということです。一般的にも、何か目的（資産を買う、企業を買収するなど）があって、企業は資金調達（新株発行、債券発行など）をしますので、同義としてみてもらえば分かりやすいと思います。

また、ファイナンスリースとはCapital leaseのことです。会計上でも、ファイナンスリース下では、利息支払いの義務も発生しますし、実際に損益計算書に利息を計上します。また、減価償却費も計上します。負債には、リース債権という形で載ってきて、アモチを行い、徐々に減少させていきます。
Operatingの場合は、利息支払いはリース料に含まれています。尚、これらの利息の利率は、通常、Borrowing rate（資金を借りるための利率）を用いています。

企業価値を算出する際にも、長期債務の額を求める時は、社債などのLong-term debtとファイナンスリース・Operating Leaseの額を足しこんで求めます（これは色々な意見があると思いますが・・・）。ご参考になれば。

補足

再びご回答ありがとうございます。
　「リースをするということは、"お金を借りて資産を買う（目的）"のと同様の経済効果があ」ることは、納得です。
これ以上の疑問は、必要に応じて、質問を立て直したいと思います。

回答No.1

CTU

こんにちは。
リースの専門家ではないのですが、米国会計基準による概念の話をさせていただきます。

まず、リースにはCapital leaseとOperating leaseの二つの形態があります。これはGAAP下で所有権の移転が行われるかどうか？を見定める4つの基準と照らし合わせて判断します。（(1)Ownership?(2)Bargain purchase option？(3)Lease term＞75％ of Useful life?(4)Present value of MLP>90%of fair value?）一つでもYesならばCapital, 全てNoならばOperating。

もし実質、所有権の移転（Transfer of risk and rewards of ownership）が行われるのであれば、資産化（Capitalize）されてバランスシートの資産に載ってきます。他方、4つの基準を満たさなかった場合には、Off-balanceで載ってきません。

共通して言えることは、企業が資金調達して、固定資産を買うのと同じ効果があるということ。これが所謂、長期負債になる所以であると思います。質問者様のキャッシュフローの凹みというのは、多分Operating leaseのことを仰られているのではないかと思います。

ちなみに、企業はなるべくOperating leaseにして、バランスシートから固定資産をはずそうとします。これは、(1)Debt to equity ratioを低くする、(2)ROAを高く保つことを好むからであると考えられるからです。

補足

ご回答ありがとうございます。

　企業がなるべくオフランスにしたい、という話は、聞いたことがあります。
　Capital leaseとOperating leaseを切り分ける４つの基準は、難しそうなので、置いておきまして、私がさせていただいている質問は、もっと低いものでした。

・　出資してもらう
・　お金を貸してもらう
という資金調達方法は非常にわかりやすいのですが、
どうしてリース（物を借りる？割賦？）が資金調達方法なのかが、理解できないところです。ファイナンスリースやベンダーリースという言葉を耳にしますが、実態がよくわからないところです。