香水は、違う成分を用いれば匂いが変わるのはもちろんのこと、ちょっと配合比を変えるだけでも匂いが変わってしまうものです。他方、ピンポイントの配合で特許を取得しても、それによって配合を公表してしまうと、ちょっと異なる配合を他人に模倣されて便乗販売されてしまうリスクが高いです。そのため、特許として権利を取得しにくく、香水としての特許は存在しないのだろうと思います。
だから、有名な香水と同じ名前を使うとか極めて類似した容器を使うとかといった不正競争防止法に違反する行為をしなければ、同じような匂いを製造販売することが問題になることはないと思ってもいいのかも知れません。
でも、香水には数十種類もの原料が含まれているし、その中にはムスク、シベット、各種精油等々の天然原料(要するに成分が完全には知られていないものや不特定のもの)が多く含まれています。
そして、その成分が少しでも違えば同じ匂いが作れないということもあります。トップノート(香水をつけたときの最初の匂い)は似ていても、時間が経って低沸点部分が蒸発した後の残った香りが全く違うということは、よくある話です。
しかも、上記の天然原料には、1kgで数百万円もするものもあります。そういうものはほんの少しだけ(例えば香水100g中に10%溶液を0.1g以下)しか使わないとしても、全く使わなければ本物の香りは作れないという場合がほとんどです。そして、少ししか使わないものでも、購入するためにはキロ単位でしか購入できないということも多いです。(小売りは割高になり、1kg100万円なのに100g買った場合だって80万円というようなこともあります。)
大手メーカーのように大量生産できれば高価な原料を有効利用することができるでしょうけど、個人がそういうものを購入して使用することはコスト的に厳しいだろうと思います。従って、残念ながら全く同じ匂いを作ることは不可能と言っていいでしょう。
それでも、いわゆる「バッタもん」ということを承知してもらった上で高価な原料を使わない安っぽい匂いのものを格安で販売することは、(長年にわたって継続して売れるかどうかは知りませんけど)不可能なことではないかも知れません。
でも、個人的にはそんなものが売れるとは思わないんですけど。KA_KAZUさんはそれでも売れる見込みがありますか?
お礼
私の理解があっていれば良いのですが、つまり、とてもすばらしい香水があって、成分を分析して、同じ香りの香水を作成して販売しても、商品名やパッケージを別のものにしていれば、香り自体は、著作権にてNGとなることはないとの認識になるのでしょうか? もちろん、同じ匂いを分析して出せたとしてですが。。。