1.小さな寺院の場合、住職が法務などで不在の場合などがあります。また防犯上の観点から内拝を制限している場合もあります(広く開放されるべき寺院ですが、一分の心無い人のために悲しいことです)。ですので、当日よりも事前に電話などで参拝する日時を連絡、確認を行った方がいいでしょう。
2.布施は他者に施すことで、自分が物に執着する心を捨てる修行の一つです。ですから嫌々するものではなく、「布施を行いたい」との気持ちが起きれば行いましょう。
とはいえ、状況によっては相応のお供えはすべきでしょう。寺院の側が特に拝観料を提示しない場合であれば、有名寺院の拝観料がおおむね500円程度ですので、それを参考にできる範囲で賽銭箱に収めてはどうでしょうか。
有名・無名にかかわらず寺社は信仰の場所ですから、本尊宝前においては威儀を正して合掌し、念誦読経してから堂内を拝観しましょう。
※三帰依文はすべての仏教宗派でお唱えするものですから、ご参考にどうぞ。
・漢文
自帰依佛 當願衆生 體解大道 発無上意
(じきえぶ とうがんしゅじょう たいげだいどう ほつむじょうい)
自帰依法 當願衆生 深入経蔵 智慧如海
(じきえほう とうがんしゅじょう じんにゅうきょうぞう ちえにょかい)
自帰依僧 當願衆生 統理大衆 一切無礙
(じきえそう とうがんしゅじょう とうりだいしゅう いっさいむげ)
・読み下し
自(みずか)ら仏(ほとけ)に帰依(きえ)し奉(たてまつ)る。まさに願わくば、衆生とともに、大道(だいどう)を体解(たいげ)して、無上意(むじょうい)を起こさん。
自ら法(ほう)に帰依し奉る。まさに願わくば、衆生とともに、深く経蔵(きょうぞう)に入りて、智慧海(ちえうみ)のごとくならん。
自ら僧(そう)に帰依し奉る。まさに願わくば、衆生とともに、大衆(だいしゅう)を統理(とうり)して、一切無礙(いっさいむげ)ならん。