>物語は最低限、筋が通ってなければいけないように思うのですが。
うーん。
ファンタジーの世界というもの。
子供の世界というもの。
子供の本を読むと大人では理解しがたい世界が広がっています。
「人間の頭に像が乗って できました」と書いてある。
はぁ???? です。
ところが子供はページを開いて「できました」と地球の上に像がのかっているのが目に飛び込むと はちきれんばかりに笑い転げる。
「いないいない ばあ」とやると、泣いていた子供がピタっと泣くのをやめてじっとこっちを見る。
創造の瞬間に立ち会ったことに子供が感動している というのは大人の解釈で、子供はそんなこと関係なく、変化に喜ぶわけです。
「小人? ホビット? 物が無くなったら床に下に住んでいるホビットが失敬したのだなんて、なわけない もっとちゃんと探せ」
「人魚、そんなものいません このお話はおかしい」
「サンタクロース? パパがデパートで買い物をして枕もとに置いているのよ。北欧のサンタ? あれはボランティアで人間がやっているの。 ソリが空を飛ぶわけないでしょ」
ああ、、、ファンタジーの世界の消滅。
ファンタジーの世界は、現実ではどうにもならない心の逃げ場でもあります。
子供はわけわかんない大人の言い分をどうしても理解できない。
ガミガミ言われて、それこそ大人の世界は理解しがたく、別世界。
恐ろしい世界をつきつけられ、心が弱ってしまう。
そんな子供の逃げ場 隠れ場所がファンタジーの世界。
親は子供の心を癒せないが、ファンタジーの世界に入れば癒される。
白雪姫の世界では、子供にとってみれば魔女は恐ろしい自分の母親。
現実はママは誰も退治してくれませんが、ファンタジーの世界では退治
される。
ここに子供の心にまだ救いがあるわけです。
血が雪の上に落ちて、しばらくして 何者かが誕生した。
「できました」 の世界。
予兆が実体化して、悪いママが懲らしめられる。
この白い雪に血が落ちたとき、ファンタジーの世界は動き出す。
そして子供はわくわくしてファンタジーの世界へと入っていく。
パーツとして聖なるものは白というのが定番です。
正義は白が定番。
白いものから正義が誕生するというイメージにするには、他にどのような方法があるでしょうか。
赤だと炎をアイテムにできますが、炎は最後に使われている。
穢れを清めるアイテムが炎。
聖なるものの誕生にはふさわしくない。
そう考えると、勧善懲悪もののこの手の話はやはり雪を序盤に持ってくるのが、一番じゃないかなって思います。
何かを予見させる出だしなので、大人でも楽しめますし。
王子様は何かが欠けている。
その王子様が補完されるには、正義が必要。
そのためにも王子様の結婚相手は白が一番かと。
で、王子様はこの正義を手に入れたことで、国を統治する能力が備わったことになる。
王様になれるわけです。
お礼
予想していましたが愚かな質問でした。皆様丁寧にお答えいただきありがとうございました。