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書いた原稿をぐるぐる回される理由とは?
- 専属ライターとして働くあなたが感じる不安について、書いた原稿をぐるぐる回される理由や上司からの説明のなさについて詳しく説明します。
- 不安を感じる専属ライターのあなたに、書いた原稿を経験豊富な人に読ませる理由や、他のライターが長く続かない理由について説明します。
- 試用期間が終了し、正社員契約を迎える前に不安を感じる専属ライターのあなたへのアドバイスや、それぞれの面談で伝えるべきポイントについてまとめます。
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1 営業会社で“記事広告を執筆する専属ライター”という表現からして、 そもそも無理と矛盾があるように思います。 以下、いささかの共感をもって、わたしの印象を述べてみます。 飯沢 匡《ヤン坊ニン坊トン坊 195404‥-195703‥ NHKラジオ》は、 はじめに《ヤン坊リン坊トン坊》と題されていましたが、企画会議で、 「リン坊って、淋病みたいだ」と云われて、書換えられました。 評価が高まってからも、作家としてのプライドは傷つくのです。 《武器としての笑い 19770120 岩波新書》には、こう書かれています。 「文学に、何の勉強もしていない広告代理店の社員が、口を出す」 2 わたしの経験でも、素人の意見は「ぐさり」とくるものがあります。 しばしば彼らは「視聴者は素人なのだから、素人の意見が最優先だ」 と豪語します。それなら、素人が書くべきではないでしょうか。 このような齟齬(食いちがい)は、経営者の教養に左右されます。 採否の決定権をもつ上司が、創作者や執筆者に対し、親しみや尊敬を 抱いていなければ、ケチをつけるばかりなのです。 もうひとつ重要なことは、彼らは文学や芸術を、ゴルフやマージャン のような遊芸だと信じているので、ふだんから我慢がならないのです。 (営業マンは、しばしば屈辱に耐えているのに、何がゲージュツか!) 3 わたしが読んだ印象では、質問者の文章(質問文)は整っているし、 一般的に好ましい文体で、構成や表現力も申し分ないと思います。 ただし、素人どもを黙らせるには、シャープなインパクトが必要です。 粗野な素人に囲まれて、じわじわ説得できる迫力や、折々の挫折感に 耐える精神力を、いまいちど自問自答すべきでしょうね。 自分の才能を大切にするなら、あえて職業にしない覚悟も必要です。 いまの職場で冗談も通じないのなら、見切るべきではないでしょうか。 意地悪く同僚たちを観察して、それなりの文学作品を書きあげた例も なくはないのですが、おすすめできません。 4 スポーツ新聞記者出身で「あの人はすごかった」と云われる人には、 文章よりもキャラクターに魅力があり、業界用語で“ハッタリ”という 別の才能なのです。 むかしとちがって、一般的に学歴が高くなったため、文章が書けても、 キーボードを打つのと同等の能力にしか評価されなくなっています。 (実態は、まったく異なるとしても、日々の実用性ではかなわない) あなたが「今の会社にずっと居たいと思っている」ことは、ぜひとも 上司に伝えましょう。しかし、試用期間が終って、不本意な結果になっ ても、いさぎよい態度で受けいれる覚悟を決めておきましょう。
お礼
お忙しいところ、どうもありがとうございました。 営業会社といいますか、 フリーペーパーやリリースを売る会社で、専属ライターをしています。 ある日刊紙と提携している点にひかれたのが、入社のいきさつでした。 社員の大半は営業ですが、やはり文章力に問題があるため クオリティ面の担保をある程度見てください、といったようでした。 今日、また原稿の回し読みがあったので、 それとなく新卒の同僚に聞いたところ 「私もよく分からないんです」「さすがですねぇ」と言われました。 どこまでどういうつもりなのか分からないので、 面談時にさりげなく聞いてみようと思います。 (あくまでさりげなく、ですが) スポーツ新聞の記者のハッタリは、ある意味うらやましく思います。 一朝一夕で身につくものではないでしょうから。 >むかしとちがって、一般的に学歴が高くなったため、文章が書けても、 キーボードを打つのと同等の能力にしか評価されなくなっています。 そうなのかもしれません。 斎藤孝さんの本が、決定打かなという気がしています。 ちょっと頑張ってみます。勉強になりました。ありがとうございました。