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興味をそそる誘電体
誘電体のことを最近勉強し始めているのですが、なかなか難しくてよくわかりません。このままじゃ、挫折してしまいそうです。 現在強誘電体の物質などで、きれいな膜が作れたら世の中の役に立つけどまだできていないものとか、大きな単結晶が作れたらすごいっていうものってありますか? なんか具体的に興味があるものが見つかれば誘電体をもっと理解できると思います。よかったらいろいろ教えてください。お願いします。
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- Luckycats
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ta1様、初めまして。 Luckycatsです。 強誘電体ですが、薄膜・セラミックの類は余り詳しくなくて。と云うより、既に忘却の彼方。 単結晶では、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムが有名です。これらは、現在直径4インチ(100mm)の単結晶を、CZ(チョコラルスキー)法で育成されています。この結晶からSAW(surface acoustic wave 弾性表面波)デバイスが製造され、携帯電話に多く使用されています。CZ法は、金属ルツボ内に入れた原料を、高温で熔解(溶解ではないところが、所謂「通」です)して、ここに種結晶を接触させて回転しながら引き上げることで、結晶を成長させる方法です。余談ですが、パソコンのCPU基板であるシリコンも、この方法で育成します。 強誘電体単結晶は、ポーリング処理を施さないと、自己分極で結晶が割れることがあります。 ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウムは、電気特性だけでなく、光学特性でも注目されています。ニオブ酸リチウムは、光通信のスイッチング素子や光メモリ材料としての研究がなされています。また、複屈折で光を分離する性質を利用して、水晶と同じようにCCDカメラにも使われています。