「国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,
司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています」
ということで導入されることになった裁判員制度ですが、
「餅は餅屋」という考え方の人にとっては、迷惑極まりない制度ですね。
裁判を身近で分かりやすい物にしたいのであれば、もっと裁判の内容を開示すればいいと思います。
強制的に参加させられることで、どうして身近に感じられ信頼が増すのか。
裁判に立ち会うことで、司法に対する信頼が増えるとも思いませんし、
むしろ専門知識を持たない一般人が入ることにより、中立性が損なわれ、
信頼が落ちるのではないかと危惧しております。
質問者さんのおっしゃることは、専門知識を持つ人で希望のある方にやってもらったら、
ということだと思いますが、個人的には無作為抽出よりは良いと思います。
もっとも裁判員制度の導入理由からははずれますが。
「法律的な判断はこれまでどおり裁判官が行いますし,必要な場合には裁判員のみなさんにもご説明します。
裁判員のみなさんには,「事実認定」と「量刑」について判断していただきます。
これについては,法律的な知識は必要ありません」
と裁判所のQ&Aにはありますが、
最終的な判断が裁判官によるのであれば、一般人の必要性がありませんし、
一般人の判断で裁判官の判断が変わるのであれば、
今までの判例はなんだったのか、ということになり、それこそ裁判の信頼が損なわれます。
プロが気づかない視点を素人が見出す可能性はありますが、
その可能性がどれほどあるのでしょうか。甚だ疑問です。
中途半端に一般人を強制参加させるくらいなら、
専門知識のある人に判断していただいたほうがいいと思ってます。
そういう意味では、質問者さんの疑問は分からなくもないです。
志願制と無作為抽出方式のどちらがいいか、答えは分かりませんが、
制度の導入理由上志願制はできない、ただそれだけです。
質問者さんが納得できる回答は得られないと思います。
補足
ありがとうございます では対象を「司法試験志願者」か「合格したけど法曹業界に従事していない」など法律知識があるが現在の法曹業界と一般世論を結ぶ架け橋となる人物に限定すればいいのでは?