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記者の匿名性???
記者に匿名性があるというのは本当なのでしょうか?? もしあるのであれば、どうして匿名性が存在するのでしょうか?? (新聞や雑誌の記事には、記者の名前が記載されていたように記憶しているのですが・・。) 取材をした人の記者の名前をすべて出すことによって、いい加減な報道の減少に繋がると思い、なぜ匿名性があるのか疑問に思い質問させて頂きました。(無知で申し訳ないです) 回答宜しくお願いします。
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一つには、特に日本の場合、ファクトを伝える記事ならば客観報道であるという建て前の元、だれが書いても同じ文章が出力されるはずだ、という事になっている。例えば、逮捕原稿なんかは、 ○○署は××日、△△の疑いで、住所不定、無職、□□容疑者(53)を逮捕した。と定型が決まっている。 #ただし、当然取材する記者によって興味範囲は違うから、同じ事件の報道でも実は人によっては当然アウトプットは微妙に異なってくるのだが。 一方、署名を付けるのは、記事に価値判断が含まれるモノや、ルポなど一人称の視点が必要な記事。 また、全て個人名での発表にするならば、どのスクープが誰の人脈でもたらされたのかが分かってしまい、ソースを守ることができなくなる。 例えば、殺しの犯人をスクープしたとする。 これの署名が所轄担当なら、ソースは所轄が怪しいし、本部回りなら当然本部から漏れている(本部でも担当課でまた分かれている場合もある)。それが漏れているような所が取材に来て、重要な情報を渡すことができるだろうか?(反語) そして、そもそも、記事は全て記者の手柄なのか、という問題もある。 上で挙げた例でも、所轄担当がネタを仕込んでも、必ず他でそれの確認を取る。そしてそれをキャップやデスクが直してできた原稿は、さて誰のモノなのか? 例えば、毎日新聞は署名制を打ち出しているが、短いファクトのみの原稿はついていなかったり、「取材班」名義も結構ある。