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世界の畜産について

世界各国の畜産の違い、というか、特色について知りたいのです。 例えば、この国でやってるこの畜産は、あの国ではやってません、等。 誰か教えてください。

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  • maumau
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回答No.3

as13utさん 補足ありがとうございました。 少しおおざっぱになりますが、書かせていただきますね。 先にも書きましたが、畜産というと大きく分けて 「肉用」「乳用」に別れます。 その他にも競馬、闘牛、闘犬、闘鶏、ペット用(盲導犬などの介護用動物も含む)などのための動物の飼養もありますが これはas13utさんが求めているものではないですよね? 「肉用」に関しては、各国の食習慣、特に宗教的なことや気候などが家畜の飼養動向に影響します。 例えば、イスラム教徒が多い中近東の国では、豚の飼養はほとんど行われていません。 またそれらのイスラム教国(東南アジアから中近東など)は年間を通して高温の国が多く、家畜の飼料の生育が困難な国が多いので 飼養管理が難しい牛の飼養はまれで、羊、山羊、鶏など比較的小さな家畜を肉用として飼養することが多いようです。 そのあたりの郷土料理は羊肉をつかったものが中心ですよね? インドはイスラム教徒よりもヒンドゥ教徒が多いので、肉用牛はほとんど飼養されていません。 但し、宗教的な意味合いで肉用ではない牛はたくさんいます。 豚の飼養もほとんどないのは、やはり大型の家畜なので(豚って大きいんですよ)飼養管理がむずかしいためではないかと思います。 豚は牛とちがって雑食なのですが…。 ヨーロッパになると、食文化が多様ですので、牛、豚、鶏の他にも、ウサギ、鴨、鳩、うずらなども飼養されています。 但し、これらは「ジビエ」といって野生のものを狩猟で捕獲したものが珍重されますので畜産業として盛んなわけではありません。 カナダ、アメリカ合衆国、オセアニアでは牛、豚、鶏、羊の飼養が中心です。 南米でもほとんど同じですが、山岳地方になるとやはり大家畜の飼養がむずかしくなるので 山羊や羊が中心になるようです。 その他、珍しいところでは、先に書いたオーストラリアのカンガルー、韓国の犬、中国の猿・熊・カエルなどが肉用に飼養されています。 最近、日本の北海道(東藻琴町)で肉用にダチョウを飼養しはじめたようですが。 たぶんアフリカでも肉用にダチョウを飼養しているのでしょうね。 「乳用」つまり酪農ですが、これは世界全域で宗教に関係なくかなり昔から実施されている産業です。 肉は食べなくても乳は貴重なタンパク源として利用されているのです。 搾乳のために飼養されている家畜は、牛(水牛を含む)、羊、山羊、ラクダ、馬などです。 肉用のところで書きましたように、牛というのは飼養管理がかなり難しい動物です。 現在世界で乳用牛の中心になっている牛はホルスタイン種の牛ですが これは泌乳量がダントツに多い品種です。 ですが、暑さに弱いという欠点があります。 ですので、ヨーロッパや東アジアや北米ではホルスタインの飼養が多いのですが それ以外の地域ではほとんど飼養されていません。 東南アジアでは酪農用には水牛が飼養されていますが これは飲用の生乳生産というよりは乳製品(バターオイル、発酵乳など)に利用されることがほとんどです。 それ以外の気温が高い地域では褐毛や黒毛などの牛が飼養されているようです。 非常に珍しい例として、イスラエルでホルスタインの飼養が盛んですが、これはちょっと特殊な方法で飼養しているようです。 ヨーロッパの山岳地方では牛よりもむしろ山羊や羊の飼養が盛んです。 もちろん褐毛や黒毛の牛もたくさん飼養されています。 またこれも飲用乳生産用というよりはチーズ、バターなどの乳製品への利用が中心です。 イタリアでは一部の地域で水牛が酪農用に飼養されています。 イタリア特産のモッツァレラチーズというのは本来水牛の乳で作られるものです。 中近東の一部の地域では乳用にラクダが飼養されています。 アジアのモンゴル地方では乳用に馬が飼養されています。 同時に羊や山羊の飼養もさかんです。 また、東アフリカのマサイ族は牛(褐毛種)を飼養していますが、乳を飲用、発酵乳用として利用するほか 牛の体の一部を傷つけて、血液を飲用します。 こういったことは畜産業として情報をあつめるのは非常に困難ですが 各国の食文化(各国の料理)というキーワードで探してみると意外にわかりやすくなると思います。 農畜産業振興事業団のHPで「海外駐在員情報」というのがありますが 毎週各国の畜産業の情報を駐在員が送ってくるので、大変に参考になります。 過去の情報も閲覧(検索も)できます。 また、統計資料として国内外の「畜産の情報」というのを公開していますので 数字からいろいろなことがわかるかもしれませんよ。 ぜひご参照下さい(参考URL) 他にお役に立てることがありましたら、ぜひ補足してください。 今回私が酪農乳業関係者としての知識をもとに回答しましたので「専門家」とさせていただきました。 であであ。。。

参考URL:
http://alic.lin.go.jp/
as13ut
質問者

お礼

分かりやすく教えていただき、どうもありがとうございます。 とても為になりました。 農畜産業振興事業団のHPも参考にさせていただきました。 回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

noname#118466
noname#118466
回答No.2

アルゼンチンでは日本の約二倍ある広大なパンパ(草原)で主として肉牛が放牧されています。一方アンデス山脈沿いに中央部から南端まで広がるパタゴニア地方では寒気で長い牧草が育たないため牛の代わりに羊が放牧されています。このパタゴニア地方には小型のダチョウが生息しますが、近年人工飼育が盛んになり、肉、皮、羽毛を目的として年々飼育頭数が増えているようです。 余談ですがアルゼンチンの牧畜が盛んな地域では、大草原や荒原を旅する人のために、羊の肉は他人のものを勝手に食べてもよい習慣がありました。但し、皮は牧場主のものなので、柵にかけて謝意を表して旅を続けたといわれます。

as13ut
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 アルゼンチンの話はとても興味深いですね。 機会があったら調べてみたいです。

  • maumau
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回答No.1

as13utさんこんにちは 酪農乳業関係の仕事をしている者です。 as13utさんが知りたい「畜産」というのは具体的にどのようなものですか? 畜産というと、家畜を飼養する仕事全般になってしまうのですが…。 肉用に牛や豚、羊、鶏、馬などを飼養する 乳用に牛(水牛などもはいります)、山羊、羊などを飼養する(これは更に酪農というカテゴリーに分けられますが) 競馬の競走馬を繁殖させて飼養することも畜産ですが…。 また、ペットとしての犬や猫などを繁殖させるブリーダーの仕事も広い意味では畜産に入ると思います。 >例えば、この国でやってるこの畜産は、あの国ではやってません、等。 というのは、家畜の種類ということでしょうか? 例えば、オーストラリアでは肉用にカンガルーを飼養しているけれど、他の国ではそういう例はないとか 中近東ではラクダを乳用に飼養するけれど、他の地域ではしていないとか。 または、放牧のしかたとか、畜舎に家畜を収容するかとかそういったことでしょうか? もう少し具体的に書いていただけると回答しやすいと思います。

as13ut
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 私が知りたいのは、肉用、乳用の家畜についてです。 >オーストラリアでは肉用にカンガルーを… まさにその通りです。私が知りたいのはそういう事です。 ありがとうございました。

as13ut
質問者

補足

補足します。 私が知りたいのは、 肉用、乳用における各国での家畜の違いです。

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