tewpi さん、みなさま、こんにちわ。暖かい良い猫dayでした。
No.3の時点で書いているので、4、5とは相反するかもしれません。その点ご容赦ください。
まず、重量が上がらなくなったのは、筋肉が減ったためでしょう。初心者であれば日によるバラつきがありますが、tewpi さんは該当しないので、筋肉が減ったので出力も下がったと考えてよいでしょう。
トレーニングの内容に関してです。
現在の方法は「ウエイトを用いて全身持久力を上げる」方法と言えるでしょう。サーキットトレーニングと同じ効果です。
このような場合は3分割は不要でしょう。分割する理由は筋の補修が追いつかないから日にちをもうけるためで、筋肥大を目的とした場合に効果が高い方法です。そのため全身持久力トレーニングの場合は、3分割は行わず、同じプログラムでのサーキットトレーニングで問題ないでしょう。またはいろいろ組むのも良いでしょう。基本的には上中下をまばらに組みます。
筋持久力を上げるのであれば、よく言われる「軽負荷高反復(20RMなど、以下高反復)」が良いでしょう。これは乳酸トレーニングですから、追い込んでパンパンにすべきです。
高反復トレーニングは、乳酸から筋の回復を早めるトレーニングと考えてください。また、筋繊維間の毛細血管が増えるなどの組織の変化が大切です。もっとマニアにいうと乳酸分解に強い酵素が出来てくると言われます。
基本的には筋肥大時と同じで、重量だけを20RMの最大重量に変えたと考えてください。
私的にはこの方が筋肥大トーレーニングより難しいと思います。
- 20RMだと22や24は頑張れば出来てしまうので、重量設定が難しい。
- トレーニング中のポンピング効果や筋が弛緩する回数が20RMなら20回ある訳ですが、それによって作られた乳酸が流れやすい。
などからです。
高反復RMセットの組み方ですが、
- スーパーセットやサーキットなどは組まないのが原則です。あくまで同一種目です。
- 高い乳酸値を保つためにトレーニングの時間を短く設定したいです。アップを含めて 4 ~ 5 Set で20RMで追い込みきる位が理想と思いますが、そうなると 15RM にかなり近い重量になると思えます。
- アップは1回のみ。初回にピークを作る。重量が重い訳ではないので、故障の心配はありません。
- かかる時間が長いと単に高RMのトレーニングとなり弱い筋刺激が継続するため、分解ホルモンが出やすくなると考えられる。
- ウエイトダウンはしてもしなくても良い。0.5 ~ 1kg単位になるでしょうから面倒です(笑)。
- セット間の休憩は教科書的には 1:2 です(これは乳酸運動の基本的な考えです)。トレーニングが40秒なら80秒の休憩で、トレーニングが長い場合は比例して増やします。そうしないと次の強度(反復回数)が落ちてくるからです。
- 悪い子の例は、20RMを保てる最小限の短い休憩とします。感覚としてはバーンが相当残っているうちに入る感じです。または心拍系でコントロールします。
- 筋弛緩をさせないためには、スローやアンロック(または両方、下記)を取り入れるのも良い方法でしょう。
補完:
- 筋が動き(力が入って緊張し)、その動きが終わって弛緩した際に筋肉中の毛細血管に血液が流れます。筋が力を出している時は筋肉内の血流は止まっていると考えられてます。
- この筋緊張を継続して行うのがスロートレーニング、関節を伸ばしきらないで反復して緊張を保つのがアンロック法です。
- ご存知の通り、筋を肥大させるには筋破断と乳酸トレーニングの二通りがあります。
- 筋肥大をともなうとほぼ必ず筋肥大します。
- 乳酸トレーニングの場合、筋肥大を伴わなず、筋持久力を目的とした方法が高反復です(上記)。
- 低反復トレによる筋断面積あたりの筋出力の向上は、神経系の向上と考えられています。
心拍数ですが、私の場合は、
- 12RMより重い負荷で、スクワットは180くらい。デッド、ベンチはそれぞれ絶対量が減る為か、もう少し低いです。怒塞(息を止める)はしていません。
- 20RMなどの軽い重量では、全体重量が減る為にそれぞれー10くらいです。
- どちらもセットが進むにつれ脈は180から下がりにくくなります。これは心肺機能そのものが限界に近づく為でしょう。
- 局部的なトレーニング(例リストカール)などは心拍数はほぼ上昇しません。
スーパーセットを組むかどうか。
20RMなどの場合も通常のスーパーセットと同じに考えてください。拮抗筋でかつ心肺が追いついているとき、かつ上記の休憩を超えない場合は組んで問題ないでしょう。そのため比較的小筋群です。
例:カール 40秒、休憩80秒 ーー>
(80秒以内で、ーー>20秒で姿勢を変えるーー>40秒トライセプスを行うーー>20秒でカールに戻る)
(これは20RM往復2秒としています)
大きな筋の場合は、心拍数がいっぱいになるので組む必要が無いでしょう。
サーキットトレーニングですが、
- ウエイトを用いたもの
- 徒手体操
など考えられますが、基本的に心肺機能のトレーニングです。「腕立て、スクワット、腹筋、バービージャンプ、背筋」の様な流れです。全身の負担が分散する方が重要です。
これをウエイトに応用したのがウエイトサーキットトレーニングです。筋トレをしながら心肺機能を高める方法として採用されます(というか結果的にそういう事に向いているのが分かった)。
トレーニングの強度としては純粋な筋トレよりは薄くなりやすいですが、80%程度の効果は保てます。理由としては、全身使用で継続して30分~1時間位となり、血流の為乳酸が溜まりにくかったり、心肺機能がぜいぜいしたりで、高強度な筋刺激は組みにくいからです。
逆にいうと、組み方次第で、部位を分散し高強度と低強度などを巧く組み合わせる事で、有酸素性運動の強度を変えられます。ダンベル体操なども特定の方(初心者、女性、年齢)では良い方法です。
これらのため、筋肥大期にはあまり使用されなく、試合期の補完トレーニング、ある程度筋が付いた方の日常的なトレーニング、減量時などに使われる事が多いです。
進行を保つ為に、重量はそのままで、疲労により回数ドロップで調整します。
競技との関係
柔道のような競技はやりたい方の体質が千差万別です。スキーやテニスなども同様です。対して短距離、長距離などは比較的まとまっています。私はフィジカルの担当なので競技の技術は関与しないようにしているのですが、どうしても近頃は混ざってきます。
トレーナーとして見た柔道の場合、身体に求められる特性(手段、方向、方法、いろいろ)としては
- その試合の間保たせ、最後に決める。
- 早めに決めて、疲労を残さない。
の二つの考え方の間にあると思うのですが、最長、時間内保てば良い訳ですから、その間持つ筋持久力であれば良いと考えます。
筋持久力以外の面では、重量制限内での瞬発力や絶対筋力も必要ですから、体重内でのバランスが必要と考えられます。そのため良い成績の為には
- その選手の身体特性にあった作戦を練る事
- トレーニング面では上記の相反する点を高度にまとめる
ことが必要と考えられます。
トレーニングの方法はこのように整理してください。
a, 筋肥大トレーニングは、筋の増量の為の筋トレ(筋減量も同様)
b, 筋持久力や筋出力向上は、筋肉の特性を変える為の筋トレ
c, 全身筋持久力、心肺機能を上げるのが、ウエイトを用いたサーキットトレーニング
d, 心肺機能を上げるのが、ランなどを主とした有酸素トレーニング。気合いも注入。
e, 停止状態からの始動が、コーディネーショントレーニング
f, 動いているものを変化させるのが、アジリティトレーニング
g, 瞬発力を上げるのが、プライオメトリックス(反動や反射を利用するトレーニング)
(ただし、通常行われるプライオメトリックスが柔道に妥当かどうかは分かりません)。
専門技術
h, 専門技術をあげるのが、柔道の稽古
現在の目的と競技に必要な身体トレーニングを考えると、下記で優先順位となるように思われます。
主トレーニング:
b, 筋持久力や筋出力向上は、筋肉の特性を変える為の筋トレ
c, 全身筋持久力、心肺機能を上げるのが、ウエイトを用いたサーキットトレーニング
d, 心肺機能を上げるのが、ランなどを主とした有酸素トレーニング。気合いも注入。
補完トレーニング:
f, 動いているものを変化させるのが、アジリティトレーニング
e, 停止状態からの始動が、コーディネーショントレーニング
g, 瞬発力を上げるのが、プライオメトリックス(反動や反射を利用するトレーニング)
(補完の順列はウエイトクラスによって異なるように思われる)。
まとめますと、
<< 筋力面として >>
b, 筋持久力や筋出力向上は、筋肉の特性を変える為の筋トレーー>
1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上
2、筋持久力として 20RM トレーニング
<< 全身持久力、心肺機能のトレーニングとして >>
c, 全身筋持久力、心肺機能を上げるのが、ウエイトを用いたサーキットトレーニングーー>
3、サーキットトレーニングを 20RM で組むのも方法。
d, 心肺機能を上げるのが、ランなどを主とした有酸素トレーニング。気合いも注入。ーー>
4、心肺機能トレーニング(走り込み)
<< 補完トレーニングとして >>
e, 停止状態からの始動が、コーディネーショントレーニング ーー>
5、クリーン(パワークリーン)をトレーニングし、筋始動のコーディネーション
(これは必ずフレッシュな状態で行う)
(注意:終了後にパンプ感は不要です。余裕があるくらいで良いです)
らの組み合わせが方法と思われます。
また、1の「3RM」の場合は以下の点をご注意ください(2RM、1RMとしても同様)。
- ネガティブを効かせないようにする(ネガティブを効かすと筋肥大に繋がる為)。
- ネガティブが効かないマシンを使うのも方法です。
- 降ろす際にサポートに入ってもらう、作動範囲を狭めるなども方法です。
- 3RMよりは軽めにしておいて、あげる際にパートナーにゴム抵抗などを付加してもらうのも方法。
- 種目としてはそれほど多くしない。
- 身体がなるべくフレッシュな状態で行う。
- Set 数は 1~2 warm up + 3~4 本番。出力が落ちたらしない(規定RM上がらなくなった時点でおしまい)。
- パンプ感は不要
日にちでは、組む際に次の点に留意されてください。
- 前日休みで完全にフレッシュな状態で行った方が良いもの
1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上
5、クリーン をトレーニングし、筋始動のコーディネーション
- 当日としてもフレッシュな状態で行った方が良いもの。稽古もする前がベスト。
5、クリーン(パワークリーン)をトレーニングし、筋始動のコーディネーション
- 当日稽古した後でも可能なもの。
1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上
2、筋持久力として 20RM トレーニング
3、サーキットトレーニングを 20RM で組むのも方法。
4、心肺機能トレーニング(走り込み)
- 翌日休んだ方が良い種目
1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上
2、筋持久力として 20RM トレーニング
- 組み合わせない方が良いトレーニング、
1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上
に対して、
2、筋持久力として 20RM トレーニング
3、サーキットトレーニングを 20RM で組むのも方法。
4、心肺機能トレーニング(走り込み)
- 先に行えば同日に別なものを足しても良いトレーニング
5、クリーン をトレーニングし、筋始動のコーディネーション
に対して、
2、筋持久力として 20RM トレーニング
3、サーキットトレーニングを 20RM で組むのも方法。
4、心肺機能トレーニング(走り込み)
(クリーンに関しての参考ページ)
http://question.woman.excite.co.jp/qa2883753.html
チートは、このクリーンのように使う場合は、「刺激を与える」「コーディネーションを行う」という点では、一つの方法でしょう。
3ヶ月間で総花的です。
別な考えとしては、
>1、高重量低回数(3RM以下)トレーニングで断面積あたりの筋特性の向上。
をしないのも良いかもしれません。この方がプログラムがすっきりし、減量効果が早く現れるでしょう。
この方が効率的でかつ身体も楽でしょうが、挙上重量は減量中は確実に減ります。
そのため
「目標体重まで減量に専念して、その後バルクアップと調整で身体を作る」
という方法もあるでしょう。
栄養面は減量目的にしても、運動直後の補給は確実にされてください。
「運動直後に摂って筋分解を出来るだけ減らし、食事は減らすことで全身の減量を計る」
という考え方からです。
夜間のグリコーゲン補給が無いので、筋は育ちにくく、脂も付きにくくなります。
これを夕食まで待って摂ると、筋分解が進行し、脂肪は育ちます。
直後の補給は単糖類(砂糖)で問題ないと思います。コーラでもよろしあるよ。この際、BCAA(またはプロテイン)は足してください。率としては体重1kgあたり0.7gの糖分とその1/3のタンパク質を私は基準としています。
寝る前、食事の際のプロテインは、摂らない方がやせるのは速いでしょうが、結局のところ、筋分解との兼ね合いです。このように強めの運動をしつつ減量すると、私は目ヤニがでて、疲労感がのこります。こういうその人の特性が現れるでしょうから、それが現れたら栄養で調整して、運動は減らさないようにした方が良いように思われます。この様な場合はどちらか一方を変更して調子を探ってください。
また、このような場合にはパフォーマンスも同時に下がり。パワーは確実に落ちています。
試合がある場合は、それを引きずらないように早めの減量をして、体重を上げつつ臨むべきでしょう。
本に出来そうな内容だ。
お礼
お礼が遅くなり本当に失礼いたしました 実は例の複数アカウント使用で、管理者からアク禁をくらいましてお礼が投稿できない状態でいました。 マナー違反とは思っていましたが、明白に規約違反とは思っていなかったので、自ら複数アカウント使用を“自白”してしまい、それゆえアクセス出来ない状態になっていたのです。 まことにもって不徳の至りで、汗顔の思いであります。 アク禁になるのは自業自得とはいえ、この質問を出したままでいたことにとても心苦しい思いでいたので、管理者側に「なんとかtewpiの名前だけでも再使用できないか」と問い合わせたところ幸い情状を酌量してもらい、こうして再アクセス出来るようになりました。 本当はhisajpさんにもいくつか再質問したかったのですが、自分の愚行を反省し今回は一旦質問を締めることにします。 hisajpさん他皆様には、本当に参考になるアドバイスを頂き感謝しています。 ところで、しばらくアク禁処分を受けているうちに、なんだか教えてgooに対する意欲も低下してしまったので、しばらくはロムるだけでいようという気分になっています。 別にあえて教えてgooから身を引くとか、二度と来ないみたいな決意をしたわけではありませんので、またしばらくしたらhisajpさんや、bcaaさん、kaneguraさん他の皆さんとは楽しく質疑を交わしたいと思っています。
補足
回答いただいた皆様ありがとうございました この回答のお礼欄に書きましたとおり、しばらくロムりに入ります また皆様と楽しくかつ有益なやりとりをする機会を楽しみにしています