遺留分の放棄(民法1043条)という方法がありますよ。
生前に相続分を放棄する唯一の方法です。
遺留分というのは、例えば、相続人が子供2人いたとして父親が全ての遺産を長男に相続させるという遺言を書いたとしても、法律により認められた次男の遺産に対する4分の1の権利をいいます。
遺留分を生前に放棄すれば、その相続人の遺産に対する権利がなくなります。家庭裁判所の許可が必要ですが、家庭裁判所は、遺留分を放棄した相続人が他の相続人等から脅されて放棄していないか、その者の真意によるものかを確認するだけですから、簡単な手続きです。家庭裁判所の窓口で定型用紙を貰ってご自分でもできます。
ですが、親の財産を全て放棄したいというのは、それなりの理由があってのことでしょうが、よく考えてくださいね。
まず、たとえ遺留分を放棄しても、親の扶養義務は無くなりません。
また、遺留分を放棄しても、親の負の遺産、つまり借金は相続分に応じて承継してしまいます。
要するに、財産を全く貰わなくても、親が年負えば扶養する法的義務があるし、借金を相続する法的義務もあるのです。
それに、仮に今、親が「お前には一銭も相続させない、お前の世話にはならない」と言い、他の兄弟が、「親の面倒は自分が見る」と言っていたとしても、そんなものは、状況が変わればどうなるかは分からないのです。
遺産を貰わないというのであれば、親が死亡したときに、いろいろな状況を判断して決めればいいことです。
くれぐれも早まってはいけません。
補足
ご回答ありがとうございました。 私は結婚し夫婦で仲良く暮らしています。 母は、義母に私の連絡を聞いています。 しかし、義母が母に私の住所などを言わないでいてくれています。 母からは嫌がらせの電話などいろいろあり 連絡を取りたくないのです。 母からもずっと連絡はありませんでした。 でも、最近10年前に亡くなった父の財産の売却を 考えていて私の印鑑証明などを欲しがっているのです。 私は、母に住所や電話番号が知られることにより 何かされるのではないかと精神的に恐怖で たまらないのです。 ですから、住所を言いたくないだけです、 私には今の生活があります。 ですから、母に脅かされるのが嫌なのです。 相続に応じるにしても、お願いの一言もあり 印鑑証明を送って来いと命令してくる人です。 父の財産は欲しくありません。 ただ、母と今後連絡をしたくないだけです。 何か良い方法があれば教えてください。