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流罪はなぜなくなった?
律令の昔から穢れ思想などもあって流罪は多用されてきましたが、どうして近代国家では流罪という刑罰はなくなったのでしょうか? 残虐な刑罰という訳でもないし、ヨーロッパにおいては死刑が廃止され、日本においては無期懲役が仮釈放が常態化して絶対終身刑として機能していない現状では、終身流罪という刑罰があっても良い感じがしますが、近代諸国家でそのような流罪はなぜ採用されていないのでしょうか? 素人の質問ですみませんがよろしくお願い致します。
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江戸時代では、佐渡島など島流しの刑に処して、金山で採金をさせていましたが、今ではそのような仕事を与えること出来なくなっています。 島ひとつを当時は刑場に出来ていましたが、今では、遠方では、職に就く刑務官も大変でありますし、現行の刑務所で十分に罪を執行することが可能であると思われます。 確かに現在の刑務所事情では、足りていないのが現状ですが、新たに島流しの刑を設けても、最低限の生活は保障しなければならないですし(受刑者にも法的には、人権はある)、辺境の地では、コストがかかりすぎます。予算的に必要なのは、刑務執行関係ではなくて今は、医療や福祉などに予算を回す必要が急務となっています。 日本法制史を法学部では習うのですが、一度興味がおありでしたら、関係の文献を探されると詳しい情報が得られるものと思います。
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- stone893
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足にGPSを巻きつけて遠洋の孤島までいかなくても 普通の刑務所に普通に拘束するだけで大多数の在任は外に出れませんから問題ありません。 食料や電気、ガス水道の供給を考えるとコスト的に無駄が多いです。
お礼
>普通の刑務所に普通に拘束するだけで大多数の在任は外に出れませんから問題ありません。 確かにそうですね。 日本の無期懲役は有名無実化していますが運用次第でしょうね。 ありがとうございました!
江戸時代の島送りは、ヨーロッパの監獄島とは違って、島に流されて、島民の仕事を手伝って食料を分けてもらったりしながら、生活をしていくものです。 島から出られないだけで、ある程度の自由もあり、流人によっては島の生活に溶け込んでいく人もいました。 現在は交通機関も発達してますから、そんなことをすれば逃げてしまいますし、今のように仮釈放と同じことですから、意味が無いです。 鳥も通わぬ孤島に放り込むという方法もありますけど、暴力団など組織犯罪ですと、逃亡を助けるものも出てきますし、かといって監獄島にすれば、刑務官の生活も不自由ですからこれも無意味。 これらの理由から、島流しは現在では意味が無くなったと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 体内にGPSを埋め込んで逃亡を阻止する方法もありそうですが、刑務官の生活は確かに不自由ですね。 流罪を採用する強いメリットがないといったところなのですね。
- sirowan777
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僻地に住むことを「罰」と感じなくなったので、なくなったのでしょう。 逆に「快適」という人もいるくらいですから。
お礼
ご回答ありがとうございます。 罰と感じなくなったのでなくなったというのはあるかもしれませんね。 性犯罪の累犯者などは、足にGPSを巻きつけて遠洋の孤島から外に出さない方法が社会の安全にとっては一番簡単な方法かもしれませんが、それだと少し安易でしょうか。
お礼
コストの点から現実的ではないようですね。 ありがとうございました!