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合板ギターの貼り合わせ技術の謎
- アコギなどのトップが2の木を貼り合わせてるギターは全く隙間がないほど、真っ二つの木が綺麗にくっつけられています。
- なぜあんなに全く隙間なく、色んな個体差のある木を貼り合わせれるのか?人間がやってるとは思えないですし機械がやるにしても、木材は木目とかで抵抗とか、内部にちょっと隙間があったりして、全く同じように1万個も切るなんか無理じゃないんですか?
- でも20年前のアコギですら本当に隙間なく、塗装によっては単板にしか見えないほど継ぎ目が見えない合板ギターもあります。一体なぜあんなに隙間がないんですか?あと、Fenderのスキャロップネックも全く個体差ないぐらいそれぞれが均一にスキャロップされてる気がするんですがあれも人間業とは思えないんですが・・・一体なんであんなに均一なんですか?
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面白い質問なので、お邪魔します。 実は複数の木材を、すき間無くぴったり貼り付ける技術に関しては、 ギター程度で(と言っては失礼ですが)驚く訳には行きません。 そもそも日本には昔から「寄木細工」という技術があります。 http://www.yosegi.net/izumiya-jp/de.htm そういう意味では、ギターも寄木細工の仲間なんですね。 板の合わせ目のすき間のチェックには、透き見(すきみ)と言って、 合わせ目を明るい方に向けたときの、光の漏れ具合で確認できます。 当然、光を通さない部分が高くなっているので、そこをカンナで薄く 削り取って、何度か同じ作業を繰り返して精度を上げてゆきます。 もちろんカンナ台の平面度が必要なのは言うまでもありませんが、 普通の紙一枚よりも薄く削るので、刃の切れ味は最高レベルです。 ただ、実際には、仕入れた木材をすぐに削って貼り合わせるという 事はしないで(一部の激安品は別)ある程度大まかな寸法に削って、 温度と湿度が一定の保管庫で安定するまで時間を置き、最終調整を してから張り合わせるので、そこから大きく狂うことは少ないです。 (皆無とは言えませんが) また、今のお話は手作業のレベルでしたが、本格的な工場になると、 すぐれた専用の機械を使って、実に効率よく加工しています。 という訳で、ノコギリやカッターナイフでは無理ですが、然るべき 道具と技術を持ってすれば、これは不可能ではないのです。 スキャロップについても疑問のようですが、これも専用の機械で加工 しているはずで、少なくとも大まかな削りは機械で済ませて、最後の 仕上げは手作業、またはそれに近い専用工具でしているはずです。 均一さを求めるには、何らかの専用に作られた道具は必要です。 こんなところで、よろしいでしょうか?
お礼
素晴らしい回答をありがとうございます。 なるほど・・光を利用するとか素晴らしいですね。 スキャロップが高くなるのはやはり手作業によるものですね。 ありがとうございました。