この質問は:
>「合併」という言葉の語源を
>探しているのですが、どなたかご存知ありませんか?
これについて、「語源」とはどういうことなのか、という説明を記したはずです。
漢字の熟語やまとまった言葉については、日本語として使っている場合は、漢和辞典を引くのが普通です。少なくとも、構成している漢字の意味や、その漢字の言葉が、中国の文献な文書などに起源があるのか、それとも日本で独自に造ったのかの区別表示が普通あります。
現代中国語の辞書を引いて、どうこうというのはナンセンスなところがあります。国語辞典を引いて、出てこないので、そういう漢字はないと言っているようなナンセンスさです。
漢和辞典を引いても出てこないこともありますが、出てくる場合、そして「国字」という但し書きや、「現代」というような、「現代中国語」という但し書きがない場合は、普通、中国の古典に典拠がある言葉なのです。
そういう目的で、漢和辞典というものは編集されています。
例えば、「一生懸命」というのは、漢和辞典で引くと、「国字」で、更に「誤用」と出てきます。これは、「一所懸命」というのが中国の古典にある言葉で、日本で、誤用して、「一生懸命」という表現を造ったということです。
「合併」も「併合」も漢和辞典に出てきて、特に「国字」という表記がない以上、中国の古典や漢文に典拠があるのです。「合併」が日本人が造語した言葉の場合、そのように出てきます。
「合併」の語源については、「合」も「併」も両方「あわせる」という意味があるので、同じ意味の言葉を重ねて強調乃至明示表現の言葉を造ったのだろうと述べました。「あわせあわせる」と読めますが、これは「あわせる」とほぼ同じ意味です。
「合」と「併」の「あわせる」でニュアンスなどの違いがあるのかも知れませんが、「合併」の語源については、この漢字二字の意味以上に、遡れないと思います。
誰が最初にこのような言葉を使い始めたかとか、どういう目的で二重に重ねたのか、というようなことは、「語源」というより、すでに述べたように、「初出」とか「最初の出典」とか、言います。
これは「白眉」のように、何かの故事があって、できた言葉ではないので、かなり難しい問題になります。OEDが、綿密に過去の文献を調べて、ある言葉の初出とか、出典を表示しているのは有名ですが、「初出」はあくまで文献上の話で、もっと古い古写本が見つかると、そこにも出ていたとなると、初出が古くなります。
「語源」については、回答しましたから、それに満足がゆくのなら、質問を締められることです。そして、以下のような内容の新しい質問を立てられることです。
というのは、ある言葉の語源を質問するのと、「最初に使った人、最初に出てくる例・典拠文献・文書、初出文書など」を質問するのは、質問として全然異なることだからです。
補足
Eivisさん、お久しぶりです。 その節は、ご回答ありがとうございます。 今回は、やや安直に聞いてしまいました。NO.2に 少し補足しておきます。