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「ん」について何でも構わないので教えてください。(但し方言は除きます)
「ん」にていて現在調べているのですが。 ほとんど、資料がありません。それで「ん」について少しでも書かれた オススメの本やホームページがあれば教えていただきたいです。 6月10日に発表があるのですが資料がなかなか揃わなくてあせっています。 (質問) ★どうして、「ん」からはじまる日本語がないのか? ★どうして「ん」はいろは歌にのらなかったのか? ★日本語においての「ん」の役割について ★どうして「すごい」が「すんごい」になったりするのだろうか? ★発音が三種類あるのにもかかわらず表記が1つだけなのか? この他にも(図々しくてすみません)「ん」についての情報を何でもかまわないので、教えていただきたいです。 ただし、俗語、造語、はOKですが方言までは範囲を伸ばすことがあまりできないので、共通語の範囲を優先的にお願いします。 参考文献などを表記できる場合はそれも、お願いします。 (自分でも実際に調べたいので)
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おもしろい質問ですね。思いつくままに書いてみます。 ★どうして、「ん」からはじまる日本語がないのか? これは次の質問ともからみますが、日本語に本来「ん」の音がなかったことと関連するでしょう。現代語に存在する「ん」は、基本的に外来語(漢語やヨーロッパ語)か、音変化によって生じたもの(オンナ[女]<ヲミナ)です。 ★どうして「ん」はいろは歌にのらなかったのか? 本来の日本語に「ん」がなかったからでしょう。ざっと検索したところ、万葉集の歌には「ん」を使ったものはありませんでした。古今集でも(すべて調査したわけではありませんが)「む」から変化した「ん」以外に歌中には出てこないのではないでしょうか。 ★日本語においての「ん」の役割について 意味がよくわかりません。 ★どうして「すごい」が「すんごい」になったりするのだろうか? ピタリ>ピッタリ(pittari)、ドキリ>ドッキリ(dokkiri) のように、子音を重ねて(「ッ」を挿入して)強調形を作るパターンがありますが、子音が n や m であれば ホンノリ、ニンマリ のように「ッ」ではなく「ン」が挿入されます。ところが、子音が n/m 以外でも、濁音(有声子音)であれば ザンブリ、コンガリ のように「ン」が挿入される場合が多いようです。モンドリ(<モドリ)、カンガミル(<カガミル)なども同様です。これは、かつて濁音の子音の前に軽く「ン」のような音がついていたからだと思われます。「ガ」なら「ンガ」に近い音、「ド」なら「ンド」に近い音(もちろん音としては1つの音)だったわけです(鼻濁音の「ガ」はその名残かもしれません)。「すごい>すんごい」の変化の背景には、そこらへんの事情があるに違いありません。なお、この「かつては濁音に軽いンがついていた」ことについては、私の単なる推測ではなく、そういう学説が確かにあります。今ちょっと参考文献等が挙げられませんが、日本語の音韻史を扱った本なら触れていることだと思います。 ★発音が三種類あるのにもかかわらず表記が1つだけなのか? 発音とおっしゃっているのを「音声」と言い換え、表記とおっしゃっているのを「音韻」と言い換えれば、日本語では3つの「音声」を1つの「音韻」と見なしている、ということになります。音声と音韻の違いについては、言語学の入門書か言語学事典のようなものを参照してください。 下記URLもどうぞ。
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- Alias
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「補足」の内容についていくつか。 >「ん」は輸入語であるにもかかわらず「ひらがな」として認められた > それでは「ん」だけが50音のなかで輸入語と解釈してよろしいいですか? 輸入「語」というのはちょっと当たらないと思いますが、つまり「中国語から入ってきた音」ということですね。本当にそうなのかどうか、私には確言できません。元から発音としては存在したけれど、認識されていなかったということも考えられます。例えば、「なるめり>なんめり」が「なめり」と表記されるのは、「ん」の存在が意識されていなかったからかもしれません。ただ、「ん」が元々あった音だとしても、それが認識されるきっかけを作ったのが中国語からの借用である可能性は高そうですね。 > ★発音と表記について > どうして、表記がひとつになったか?なのですが この点については、一度「音声」と「音素」について調べてみてください(前回「音声と音韻」と書きましたが、訂正します)。異なる音声が1つの音素と見なされて、それが表記に反映されている、と言えます。例えば日本語の「ハ」と「ヒ」の子音は、音声としては別物ですが(舌の位置が全然違いますよね)、音素としては同じと見なされます。 時間がないのでここまでで失礼します。
お礼
ありがとうございました。時間が無いのに時間をさいていただいて 感謝しております。「ん」については やはり0表記のほうが可能性が高いことが今日わかりました。 Alisaさんが教えてくださったHPでもと勉強したいと思います。
- Alias
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No.3の者です。 下記URLのページの 04. とか 10.~11. あたりをざっと見てみてください。論文の内容自体は理解しなくてもいいと思いますが(専門的ですし、筆者がだれかも不明ですから)、ご質問に関係のありそうなところと、参考文献とをチェックするとよさそうです。
お礼
とても、すばらしいHPでした。 きっと、私では探し出せなかったと思います。 今回の問題以外にも今後も是非、活用したいと考えています。 ありがとうございました。
補足
↓の補足の補足(すみません) 1:50音のなかで輸入語と解釈してよろしいいですか? ↓ 50音のなかで唯一の輸入語とかいしゃくしてよろしいですか? 2:「は」や「が」などのように一番光のあたらないような ↓ 「は」や「が」とはちがって一番光があたらないような (資料が少ないことからそう思っています)
専門的なことは分かりませんが、民族によって発音が困難な音があるような気がします。しかし、「ン」で始る言葉は欧米語にも少ないかゼロではないでしょうか。 唇を閉じて発音する「ン」から次の音への移動がスムースに行かない事と語頭の 「ン」が聞き取りにくいことからそのような単語は淘汰されたのでしょう。数多くの世界の民族の中には今日でも「ン」を語頭におく言葉を持つものがいるかも知れません。 スペイン語では「s」が子音の前に来る単語は発音が難しく、そのような単語はありませんが、外来語の場合は「s」の前に「e」を加えて発音します。例えば 「stop」は英語を知らない人は「estop」と発音します。他のstで始る単語はほとんど外来語です。 いろは歌では「ン」は「ム」で代用されているのでは。即ち「つねならむ」は「つねならん」と読まれます。江戸時代の「いろは組町火消し」では「へひらん 」の四文字が嫌われ「百,千、万、本」の字が当てられ48組が作られていました。 「ン」の役割 広辞苑には7例が示されています。 日常生活では「ン」はyes(ウンの短縮形)又はwhat?の意味で使用されますね。 発音は前後の音との関係で変わりえるでしょう。これは欧米語も同じです。 「すんごい」の用法はよく分かりませんが、多分「だんめ」「あんよ」的な幼児語ではないでしょうか。「すんごい」に知性は感じられませんから。
お礼
こんなに、詳しく書いてくださり、本当にありがとうございます。 ぜひ、発表の参考にさせていただきます。 どうも、ありがとうございました。本当に助かりました!!
- takawasihayabusa
- ベストアンサー率19% (57/295)
まずは国語辞典で調べてみては 広辞苑 大辞林 etc
お礼
まだ、広辞苑でしか調べていなかったので他の辞典でも調べます アドバイス、ありがとうございました。
補足
そうなる。という定義よりも、どうしてそうなったのか? が知りたいのです。
補足
こんなに書いていただいてありがとうございます。 すごく、嬉しく思っています。 ★「ん」から始まる日本語 私は変体かなをやっていますが「ん」(漢字ではでませんでした) でてきます。 「ん」は輸入語であるにもかかわらず「ひらがな」として認められた それでは「ん」だけが50音のなかで輸入語と解釈してよろしいいですか? ★発音と表記について どうして、表記がひとつになったか?なのですが 仮説(私の)ですが、唯一、「ん」は母音と構成されてないのが「ん」であるためなのでしょうか? そして、微妙な舌と唇の動きだけでの区別なので 外国人には(とくに欧米など)3種類に聞こえるが 日本人にはそれほど区別を意識しているわけではないため、そうしたのではないかと考えているのですが、どう思われますか? ★「ん」の役割 話し言葉、造語で「ん」はでてきます。 「は」や「が」などのように一番光のあたらないような「ん」が どうして使われるのか?その必然的な必要性=日本語での役割 とかいてしまいました。 例えば「の→ん」「る→ん」への変化(話し言葉) (んですか?)(~してんの?) 「ん万円」など(造語) 勉強不足で申し訳ないです。