今年度の兵庫県公立高校入試理科の問題について
先日、僕が通っている高校の物理の先生と今年度の兵庫県の公立高校入試問題の理科の問題について話していたのですが、IVの2の問題がその先生にも僕にもどうにも理解しにくい問題なのです。
その問題は以下のような問題です。
1.穴を開け水でぬらしたろ紙を2つのコップではさみ、この状態でまず質量をはかる
2.ろ紙をはずした状態で下のコップに燃えているマッチ棒を入れる
3.マッチ棒が半分ぐらい燃えたらろ紙をはさみ、上からコップを押しつけ、時間をおいて冷ます。
4.上のコップを持ち上げると2つのコップはくっついてもちあがった。この状態で質量をはかる
すると、4ではマッチ棒が入っているにも関わらず、1の状態よりも質量が小さかった。
この後、質量が異なっていた理由を記述させたりする問題が続きます。
僕たちが理解しにくいのは、
A.密閉した空気中でマッチ棒を燃やしたのだから、酸素は全て二酸化炭素に変わったはず。分子量が増えた上に燃えたマッチ棒まで入っている4のコップが1よりも軽いというのはありえるのか?
ただし、この問題では質量が異なっていた理由として、「(2の状態で)マッチの熱でコップ内の空気が外に逃げたため」としています。(これを答えとする記述問題があります)しかし、それにしても「軽くなる」というのはありえるのか、と僕たちは思いました。
B.確かに4で「2つのコップはくっついた」と書いてあるので、コップ内の気体の体積が減少し質量も減少したのかもしれませんが、それが本当なら「何(どんな気体が)がどうなったのか」がよく分からないのです。また、そのことにより4は1よりも質量が軽くなるものなのでしょうか?
お分かりになる方は教えてください。
なお、今年度(平成19年度)の兵庫県公立高校入試の問題は下記のページで公開されています。
http://www.syogakusya.co.jp/modules/koritsu/index.php/hyou2.html#3