- ベストアンサー
日興證券の有価証券報告書の虚偽報告 他社株券償還特約付社債券
日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社が発行した他社株券償還特約付社債券の発行日を偽ったとのことですが 他社株券償還特約付社債券とはどのようなものでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
なんか根本的にしどろもどろになっていますね。 ベースは債券オプションじゃないですよ。個別株オプションです。日本では市場は無いのかな?あったかな?あっても流動性はほとんど無いはず。 トヨタの個別株オプションがあるとしますね。 現在価格8000円で、6月限7000円のプットのプレミアムが仮に100円としようじゃないですか。 プット売るわけだからこの100円を頂けるわけです。 制度オプションじゃないから行使価格の現物代金をお預かりってことにすると、100株で70万円です。これが投資元本。 で、プレミアムは1万円もらえるんだけど、6ヶ月1万円だから12ヶ月換算で2万円だとします。2万円の70万円に対する率は約2.9%。 つまり、70万円出して、6ヵ月後にトヨタが7000円以下になってなければ1万円もらえるけど、7000円以下になってたらトヨタ株1000株もらえるということ。 これが個別株プットオプションを売るということで、EB債の構造はこれと同じ。 違うのはオプションじゃなくて債券になってるってこと。 だからプレミアム1万円じゃなくて利率2.9%という表示になる。 なぜわざわざ債券にするのか。 証券会社の立場で回答すると、お客様はオプション取引の仕組みを理解するのが難しい、オプション取引の利益は雑所得だから税率が高くて申告が必要、なんてことになるのだと思います。 ところがひねくれ者の目から見ると、まず債券化することで、適合性の原則的にオプション販売が不適切なおじーちゃんおばーちゃんにでも売ることができる(たぶん)。 次にプレミアムだけど、金融工学的に妥当なプレミアムをそのまんま渡しちゃうようなバカ正直な真似をする必要なんて無い。購入者にはわかんないんだもん。市場原理は働かないんだし。邪推ですけど半分も渡せば超良心的金融機関じゃないでしょうか。1割ぐらいになってる可能性もあります。 もちろん、確定利回りじゃないのに0.29%なんて数字を出したら売れません。 だから例えば、トヨタとソフトバンクで構成して、満期日にどれかひとつでも基準価格以下になってたらその株券で償還。なんていう合成ポジションを作る。或いは満期を5年ぐらいにしたりする。するとリスクは当然高くなる。その結果例えば理論プレミアムは20%とか30%なんてことになる。これを、5%で売ったりするんですよ。いや、ディスカウント率はあくまで邪推ですけどね。でも適正プレミアムなんてわかんないんだし。 そういうもん作って売ると、年収何千万円も何億円も稼げたりします。
その他の回答 (4)
- pastorius
- ベストアンサー率48% (538/1110)
# オプションを債券にする基準なんてあるのでしょうか? 基準やルールはあるはずですが、債券化の実務的なことは存じません。実務ができればけっこういいお給料がもらえるでしょうね。 体裁上は、オプションを債券にするっていうより、債券の条件がプットオプションの売りと(たまたま?)同じになっているということだと思います。いろんな条件の債券が作れます。いわゆる仕組債といわれるものです。 まあとにかく、ぼくみたいなひねくれ者じゃない何となくわかったような気がした人に、表面上目立たない高いコストの金融商品を売りつけるという商売があるのです。 だいぶん脱線しましたのであとは参考URLの本でも読んで雰囲気を掴んでみてください。 オプションもややこしいですが、コール買い、コール売り、プット買い、プット売りの4つだけだから、覚えちゃいましょう。
お礼
pastoriusさんありがとうございました! これから色色な金融商品の種類が増えそうですね・・・・ いつ自分に関わるか分からない問題なので勉強はかかせないですね。 長々とありがとうございました!!
- masuling21
- ベストアンサー率34% (2491/7233)
EB債の仕組みなどは、他の方の回答のとおりです。 買ったことありますが、株で返ってきました。その時売るとマイナスなので、値上がりを待って売りました。今まで保有したら、凄く儲かったのですが。 トヨタと三菱電機でしたけど、EB債の発行者と株の銘柄の会社とは何の関係もありません。
お礼
ご回答ありがとうございます! やはりトヨタなどの身近な株で償還される設定が多いのでしょうか? この日興證券場合だと日興プリンシパルインベストメンツが発行会社となり日興コーディアル証券が販売会社ですよね。 となると証券会社と顧客の損益が逆になるのだから、コンプライアンス上問題があると思うのですが・・・・ no.1のCTUさんのおっしゃったようなことも起きますよね・・・・
- pastorius
- ベストアンサー率48% (538/1110)
いわゆるEB債というやつです。 http://www.findai.com/yogo/0298.htm 発行体は基本的に金融機関で、文字通り、特定の他社(上場企業)の株券で償還される場合があるという特約が付いた債券です。 オプションの仕組みはご存知でしょうか。 基本的には個別株のプットオプションを売ってるようなもんです。プレミアムを債券利回りとして受け取るようにしてるんです。 個人投資家にソニーのプットオプションを売りましょうって言ってもよくわかんないと思うんですけど、2年後にソニーの株がある基準価格より下がってなければ年率3%、下がってたらソニーの株券を渡しますって言ったら、なんかわかりやすい感じがするしお得と感じる人がいるようです。現実にはもっと複雑な複数銘柄のポートフォリオなんかで構成されてて、表面利回りが高く設定されてるようですが。 適正なリスクプレミアムが利回りとして反映されているかは存じませんが、適正なリスクプレミアムを評価できる個人が対象ではないということが、発行体金融機関にとってのこの商品の存在価値なんだと思います。 債券化するコストだけでも単純に個別株プットオプションのプレミアムよりかなり割が悪くなってることは間違いありません。
お礼
ご回答ありがとうございます! まだ仕組みがしっかり理解できないので具体的に整理させて下さい。 例えば行使価格100円、自社社債券100円、プレミアム10円、社債券のみの利率3%とし一年後に償還されるとします。 この場合市場価格が100円以上であれば、オプションは行使されず、投資家には元本+利息+オプション料で100+3+10で113円戻ってきます。 発行会社は逆の損益になります。 もし100円下回る・・・・市場価格が70円の場合 オプションは行使され投資家は70円の株式を100円で買わなければなりません。社債券が株式購入代金に当てられ、もし利息ももらえないとすると-100(社債がなくなった分)+70(株式市場価格)+オプション代10=-20の損益となります。 発行会社の損益は社債を発行して集めたお金100-10(オプション代)-70(株式購入額)+100(投資家に株式売却)=+120の損益となります 損益が-20と+120でつりあわないのはどこが間違っているのでしょうか??
- CTU
- ベストアンサー率46% (101/219)
通称EB(Exchangeable bond)のことです。 プットオプションを組んで、個別株式(通常、流動性の高い一部上場の株)に連動した債券のこと。参照日(償還日)の株価がプットオプション行使価格を上回っていたら、元本が現金で戻ってきて、もし下回っていたら株券で変換される。この他に日経平均に連動したリンク債というものがあります。 通常は、期限は短期(主に半年~1年半)、高クーポンとして、低金利時代の有力商品の一つとして、一時期個人投資家にも分売されていました。しかし、某外資系証券が参照日に株式や日経平均先物を故意に売って株価を引き下げたとして、問題になりました。また、販売証券会社にも行政処分が下っています。 手数料が高く、証券会社にもかなりのメリットがあった商品ですが、販売時に問題のある勧誘方法が指摘されて、証券会社内部でも問題になりました。個人的には、初心者には非常に理解しにくい商品の一つであると思っています。
お礼
ご回答ありがとうございます! この場をお借りして整理させていただきます。 プットオプションはA社株についてのものである。 もしA社株価が行使価格を上回ると投資家は元本と利息とオプションのプレミアムが入り、発行会社はそれとは逆になります。 もし株価が行使価格を下回るとプットオプションは行使され市場価格よりも高い値で投資家に株が売られます。 投資家はその株の代金として社債券を取られる、つまり発行会社は社債を償還せずにすむ。 発行会社の損益は 行使価格-(市場価格+オプション料) で儲けたお金と 社債で集めたお金となるわけですか・・・・
お礼
ありがとうございます!! 確かにオプション自体についてあやふやです。・・・・ オプションを債券にする基準なんてあるのでしょうか? 債券というものについて漠然と分かっていたつもりですが、よく分からなくなってきました。 ありがとうございました!!