わがまま言います。stomachmanです。書いてるうちに自分がよく分かっていないことに気が付きました。式だけ分かったつもりでも駄目なんですねえ。以下の記述のどこかが変じゃないかと思います。便乗質問になりますが、専門家の先生方、どうか是非ツッコミ入れてください。お願いします。
●偏光していない光子1個を偏光板に通すと何が起こるんでしょう?
答え:半々の確率で、通るか通らないかである。
円偏光の概念を入れなくちゃ「特定の偏光面がない」ことが初等的に説明できない。しかもいろんな位相を含む円偏光が重ね合わせになっていると考える必要がある。
まず「円偏光」というのは、直交する2方向x,yの電場の振動成分の(振動数はもちろんとして)振幅が同じで、位相が90度ずれている。x=A cos(ωt+α), y= A sin(ωt+α)というのを「左回り円偏光」、x=B cos(ωt+β), y= -B sin(ωt+β)というのを「右回り」とします。円偏光ですから、特定の方向というものはない。これを直交する2方向x,yの直線偏光として分解してみると、直交する軸x,yの方向をどう変えても位相が違うだけで、同じ振幅のcos, sinのペアになることは変わりはない。これが「偏光板に当たるまでは特定の偏光面というものはない」という事です。
さて、偏光してない光子というのは右回り円偏光と左回り円偏光が半々に混合した(重ね合わせた)状態である。もし両者を適当な割合で足したら楕円偏光か直線偏光になってしまうけど、そこは量子の不思議さで、両方の状態がどっちつかずで半々(A=B)に重ね合わせられた状態にある。ここでα, βも唯一というわけじゃなくて、いろんなα, βのやつが均等に混ざっている。とすると、全部足したら振動は消えてしまうように思われるんだけど、そこは量子の不思議さで、どれともつかない重ね合わせ状態にある。
この光子が偏光板にぶち当たると、偏光板を通る光子に化けるか、通らない光子に化けるかする。(いわゆる量子波束の収束。状態が観測によって特定される。)このとき、いろんな位相α, βについて、左回り円偏光のx方向(通る方向)の成分であるA cos(ωt+α)、右回り円偏光のx方向(通る方向)の成分であるB cos(ωt+β)のそれぞれ(無限個の項の)2乗の総和が透過する確率、またいろんな位相α, βについてy方向成分A sin(ωt+α)と-B sin(ωt+β)のそれぞれの2乗の総和が透過しない確率を決める。いろんな位相α, βが均等に混ざっているせいで、どっちも合計は同じだから、確率は1/2。
お礼
stomachmanさんにはいつもお世話になってます なんとなくですが、わかってきました こことは別に自分で調べてみたんですが、ちゃんと理解しようとしたら光の分野(光工学等)できちんと勉強しなければいけないみたいですね でも、今私が必要としている知識はstomachmanさんの説明で十分でした ありがとうございました