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惑星 順行と逆行
今、学校で惑星の順行と逆行などをやっています。順行とは西→東で、逆行とは東→西だと習いました。しかし、実際図をみると、左から右に移動しているのが順行で、右から東なのが逆行でした。 なぜ左から右に行くことが、西から東にいくことなんでしょう?どうしても左(=西)から右(=東)だと思ってしまうんですが。。。どなたか教えてください。
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まず、夜見上げる空を天球と呼びます。 次に、南に向かって空を見て立ってください。そのとき、左手が東ですね。そちらから朝日が昇りますね。 右手が西ですね。夕方そちらに太陽が沈みますね。 太陽、月、惑星などは、東から昇り、南の空を通り、西の空に沈みます。ですから、それらの天体を観測するには、南を向く方が自然ですね。(北を向いて観測すると、のけぞってひっくり返ってしまいますよ!) 南を向いたとき、左手の方から太陽が昇ります。そちらが東です。あなたが大阪に住んでいれば、太陽が昇ってくるのは東京の方から、すなわち、東からです。 そういうわけで、天球の図、星図では左手が東、右手が西となっているのです。 地図とは反対です。 地図は、空の上(地球の上空)から地面を見下ろしてながめた図になっています。星図は地上から空を見上げた図になっています。といったら納得していただけるかも知れません。 ここまでが、まず、天体の運動を考えるときの基本的なスタンスです。 ところで、あなたの文 <<しかし、実際図をみると、左から右に移動しているのが順行で、右から東なのが逆行でした。>> の図は何の図でしょうか。ふつう、星図に書いてある、惑星の順行逆行の図では、「右から左向きが順行」となっているはずですが、いかがでしょうか。 太陽系を外からながめた図(太陽が中心にあり、地球や火星が円を描いてある図)は、常に、左回り反時計回りに惑星が回ってますので、順行逆行の向きを表しているわけではありません。 下のサイトの図で、「c.惑星の視運動」の項の図をご覧下さい。 外惑星・内惑星と2とおりの順行逆行の図があります。地球からみて、惑星が右から左に動いているように見えるときが順行です。 右(西!)から左(東!)です。 この動きは、恒星・星座を背景(バック)にして、動いて・ずれて見えるという意味です。 右(西)から左(東)をなぜ順行と呼ぶかは、A1さんのご考察の通りだと思います。 東から西がふつうの動き、順行 と思ってしまいそうですね。 星座を背景にして、1週間も10日も夜空を見ていたら、右から左に少しずつずれて(動いて)見える、これを順行というのです。 そして、何ヶ月も観測しているとあるとき、「あれっ、バックしてるぞ、おかしいなあ、逆に動いている、逆行してるぞ、へんだなあ」と、惑ってしまうのです。 これが「惑星」という名前の由来です。チャンチャン!! ということですよ。 これ本当です。
- luune21
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ですよね。あなたのその気持ちよくわかります。 おっしゃるとおり反対の感じなのです。その感覚は正常です。では、なぜ反対なのか。それは、順行と逆行という呼び方が天動説のころの呼び方を今もしているからなのです。要するに今と違って星座中心の考え方なのです。 まず、何に対して西から東へ動くというと、それは恒星(星座)に対しているのです。 今日、さそり座のアンタレスが南中した(昼間なので実際は見られませんが)とき、太陽も南中していたとします。明日、アンタレスが南中したときに見たらどうなるでしょうか。太陽はまだ南中していないでしょうね。東へ1度ずれたところにあります。またその翌日はさらに1度に西へずれています。これが西→東へ移動しているということです。 ギリシャ時代以降、星占いが盛んだった中世まで、太陽は宇宙の中心ではありませんでした。地球を中心にして考えた星のひとつだったのです。このことは、星占いが星座を中心にして、その星座にどの惑星や太陽がいるかで判断していたことからもわかると思います。 このように星座はきちんと地球のまわりを規則正しく回っていて、太陽や惑星は、それに逆らって移動しているようにみえたので、当時の人たちは、どうしても星座中心に考えしまったのでしょう。 そこで、太陽や月と同じように星座に対して、西から東へ移動していれば順、太陽と違う向きに移動したら逆という考え方が出てくるのです。また、順行の期間の方がずっと逆行より長いことも納得しやすかったのかもしれません。
補足
ありがとうございます。しかし、惑星の順行とか逆行とかがわからないのに、恒星と太陽で例をあげていてよくわかりません。。。