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ソニーのリチウム電池事故
ソニー製のリチウム電池事故について、その構造的(技術的)原因についてご存知の方がいらっしゃいましたら、ご説明をお願いします。 他社製品との違い(なぜ他社製品で同様問題が起きないのか)等に言及いただいても結構です。 経済的インパクト、情報伝達の問題など、構造や製造技術と無関係なご回答は不要です。
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#3です。リチウムイオン電池は電池そのもが爆発する可能性があるという点が課題(危険?)ではありますが、中途半端な放電状態でも充電できます(ニカドやニッケル水素にはメモリー効果というものがあって、大分改良はされていますが、中途半端な放電で充電すると充電した分しか使えなくなる課題があります)ので危険対策が十分になされていれば使う側では使いやすいと思います。
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- Ichitsubo
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他社製はおろか、自社製であっても製造時期によっては製造ラインが異なるわけですから、構造的欠陥や異物混入などの製造上の問題が起こるかどうかが別れるところです。 リチウムイオン電池では、過塩素酸リチウムを用いますが、この過塩素酸イオンに強烈な爆発力があります。(リチウムイオンは安定です)何らかの影響で電池内部で正極負極の短絡が起こると、その電気エネルギーにより過塩素酸イオンが分解し、炎上や爆発が起こります。リチウムイオン電池実用化当初からの問題であり、現在ではリチウムイオン電池には必ず過充電防止装置を組み込んでおり、単電池での販売はされていないはずです。 なお、リチウム電池とリチウムイオン電池は全く異なる別の電池です。今回ソニーで問題となった電池はリチウムイオン電池です。リチウム電池は金属単体のリチウムを用いています。金属リチウムも非常に反応性が高く、"破壊されると"危険なことにはかわりありません。
補足
了解です。 リチウム電池と、リチウムイオン電池と、明確に区別しないといけないですね。 ご意見有難うございました。
- anthracene
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ginlimeさんが詳細かつ丁寧なご回答をなさっています。 私は、この問題はマスコミが針小棒大に騒ぎすぎではないかな?と懸念を持っています。 ginlimeさんがコメントされているように、リチウム2次電池は特性上非常に優れたもので、質問者さんのように心配する人が増えたら、おそらく今のモバイルPCなどのユビキタス技術は全て成り立たなくなるでしょう。 今のところ、より安全で、性能・コスト両面からリチウム電池に見合うものも無いようですし。 新技術の危険性に常に注意することは重要です。 これについては、これまで開発メーカーがきちんと情報開示してこなかったことも問題でしょう。 しかし、ごく一部の問題のために全て取りやめてしまうのもどうでしょうか? 少なくとも、私はPCならバックアップなどきちんと取っていれば、この程度のごく低確率の問題よりも利便性を取ります。 それは、使用者の考え次第でしょう。 原発のように、望むと望まざるに関係なく、巻き込まれる話ではなく、個人の好き嫌いで取捨選択できる話です。 質問者さんが利便性を取るか、より安全性を取るかは個人の自由ですね。 もっとも、メーカー側がよりいっそうの技術開発に力を注がねばならんなとは私も思います。
補足
ひとつのご意見として、承っておきます。 有難うございました。
- ginlime
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#3です。セパレータに金属分が混入したのではないと推定されています。電池をパッケージする際の金属ケースのの切削屑とか、正極や負極に使われている銅箔やアルミ箔などの金属切り屑という方が正しいのではないのかと思います。そういった切り屑がロールに巻かれる電池材料に混入?したのではと推定します。確証はありません。SONYもSONYの工程で混入といっています。セパレーターはフィルムメーカーが納入していますので、材料に混入していたとはいっていない事からセパレーターに混入したのではないと推定しています。
補足
「リチウム電池は怖い(ニッカド、ニッケル水素より扱いにくい)」、という認識を持っているのですが、大体当たっているでしょうか?
- ginlime
- ベストアンサー率27% (280/1031)
リチウムイオン電池は一般の電池と違う点は、電解質に有機溶媒という発火の恐れのある材料を使わざるを得ない点にあります。これは化学的にLi+の電気化学ポテンシャルが水の電気分解ポレンシャルを超えているからです。負極と正極の間に厚み20μ程度のポリエチレンでできたセパレーター=イオンは通すが電子は通さない役割=があります。今回の事故は金属粉の混入といわれていますので、もしこれがセパレータを突き破って正極と負極の内部短絡を起こしたとしたら、電池の源である電気化学反応が急速に起こり、電池は発熱します。発熱する温度が120℃くらいになりますとセパレーターの微小な穴が熱によって塞がり、電池反応を止める役割をにないます。しかし、このシャットダウン機能が万全ではないと、反応は更に加速し電池の温度は更に上昇し、ついにはセパレーターの材料の熱収縮によって、電池は全短絡状態となります=メルトダウンといいます。高音の有機溶媒は圧力上昇によって、ベントの穴から噴出し、その時の摩擦熱で発火するといわれています。電池はもともとはエネルギーの塊ですからそれが一気に反応が進まない工夫や安全装置が付属しています。今回は、それらの防止機能が機能しない急激な反応による事故か、製造原因の部品の劣化か原因がきちんと特定されていませんので、他のメーカーとの差はわかりませんが、日立製のリチウムイオン電池を積んだヤマハの電動自転車も発火により回収されていますので、危険はあるものであるということだと思います。(長文失礼)
補足
丁寧なご回答有難うございました。 セパレータ(プラスティック)に金属粉がなぜ混入する可能性があるのでしょうか? 日立、ソニーでトラブルを起こしたとして、それ以外でもあるのでしょうか? リチウム電池は怖い、という認識を持ってよいでしょうか?
- tarepanda009
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最初はセパレーター(絶縁物)に微小な金属粉が混ざったのが原因ということでした。 ですがIBMの例では分析しても金属成分がなかったとのことです。(ここまでは日経新聞の記事になっています。) そのため(原因不明?)回収対象が広がったのではと思います。(これは私の推測。)
補足
前回答よりは、若干詳しいご回答、有難うございます。
- kabilunlun
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製造過程でバッテリー内部に金属片が混入したためらしいですけど。 もっと詳細な情報を知りたいのでしょうか。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/29/news055.html
補足
今回の事故は、「リチウム電池に安全はない」、ということが立証されたのではないでしょうか?