部落民は幸せになれませんか?(結婚)
私は、近畿圏在住の31歳の女です。
実家が部落地区にありますが、集落という強いものはなく、ほとんど地元の高齢者ばかりです。
最近は、市営住宅の家賃が安いので、外からもファミリー層で入ってくる人たちもいて
3分の1ほどは、もともと出身でない方たちが住んでいるようです。
私は、一人暮らしで実家を離れています。
私には、付き合って1年になる彼がいます。
そろそろ、結婚も視野にいれることを考えて
結婚前提の付き合いにしてはどうかと、今年の正月に持ちかけました。
彼は、結婚願望というもの自体がそれまで全くなく
結婚というものがどうゆうものか考えたいから時間をくれといい
やっと昨日、結婚前提の付き合いにしようと答えをだしてくれました。
ただ、そのあとに続いた言葉が、結婚となると2人だけのことではなく、家同士の問題もあり
自分の実家は、『在日や同和地区のことを気にする家柄だ』と言われました。
彼の実家は、中国地方にあり、近隣に部落の集落があるようです。
私の実家より、もっと田舎なこともあり、まだ集落意識が強い地区であるようでした。
私は、自分が部落出身だということを忘れているわけではなかったですが
彼には言っていませんでした。隠していたわけではありません。
彼の言葉に対し、私はショックを隠しきれず、『それなら結婚は無理だね』と言ってしまいました。
その私の言葉に、彼もショックを受けていたようです。
『そうじゃないだろう』と思い込んでいて、『そうであったときはどうする』ということが
彼の中には全くなかったようです。
かなりショックを受けましたが、やはり部落が出身で考えを変えられることに納得ができず
彼の親族ではなく、彼自身が部落の人間を結婚対象にしない根本的な考えについて問いました。
すると、彼は、『小さい頃から親に部落の人間は悪い・汚い』と聞かされていて
『部落=駄目』という固定概念ができてしまっているようでした。
部落のことを何も知らず、親が言っているからだけでは、どうしても納得ができませんでした。
・『江戸時代につくられた階級制度の最下位』
・『生まれた場所だけで部落出身と差別を受けるのはおかしい』
親を選べないように、生まれてくる場所も選べない。
一歩違えば、貴方だって部落に生まれていたかもしれない。
・『私とあなたは何も変わらない』
・『世間の犯罪者は皆、部落の人間なのか。部落の人間=悪い人なら
部落外の人の中には悪い人はいないのか。』
『部落=悪い人』という固定概念があった彼に、現実世界にたとえ、
・あの学校は柄が悪い
そう言われている学校には、まともな子は一人もいないのか。
一部の人間がいけないことをしていたら、全員がそうなのか。
色々と2人で話し合った結果、彼は落ち着きを取り戻し、
私から部落出身だと聞いて、部落民という大きい集団として考えてしまい、
私個人に目を向けることができなくて、酷いことを言って悪かったと謝ってくれました。
それから、自分が部落を拒否するような発言をしてしまったが
それでも、私が彼と結婚したいという意志が変わっていないなら
結婚を前提にこれからも付き合って欲しいと言われました。
私は、言われたことではショックを受けましたが、彼のことは好きで一緒に居たいと思い
これからも付き合っていこうという答えをだしました。
まだ、結婚について具体的なことは先になると思います。
ですが、彼の実家は 『部落』 を嫌がる家だということは知ってしまい、
困難を極めることは目に見えています。
彼は3つ上の姉がいて、数年前に結婚をしたようなのですが
彼は、姉が親から、部落出身の人ではないか確認されていたと言っていました。
姉のご主人は幸いそうではなかったようだということでしたが
それは身元調査をしたの?と聞くと、姉が本人に確認したようだと言っていました。
隠していないなら、わざわざ身元調査はされないと思いますが。
彼は、私が部落出身だと知り、自分の親はそれを嫌がるとわかったうえで
結婚を前提に付き合いを続けるという答えをだしました。
まだ、将来はどうなるかわかりません。
ですが、いまは彼を信じて大丈夫でしょうか。
信じたい気持は十分にあります。
まだ彼は、『部落=絶対にダメ』から、自分の知識があまりにもなく
『本当はそうではないのかもしれない』の状態です。
いまの状態では親を説得するなど無理だと思います。
ですが、私は、結婚は家同士の問題もあるとはいえ、
当事者の2人がしっかりした意志をもっていないと説得もできないと思うので
これから先、彼と少しずつ勉強してもらうつもりです。
彼もちゃんと考えると言ってくれました。
ですが、彼が部落のことに対して、これから理解ある考えをもってくれたとしても
『部落差別が当たり前』の時代で育っている親にわかってもらうなんで
限りなく無理に近いのではないかと思います。
だから、何もしないというわけではありませんが。
部落の結婚の質問になると、
・相手のことを思うなら身を引くべき
・生まれてくる子供がかわいそう
など、いう意見が頻繁に見られますが、それでは私たちのように部落出身の人間は
部落出身同士じゃないと結婚して幸せになれないのでしょうか?
その結果、血が濃いと言われ、また拒否される原因になると思います。
私は、部落に生まれ、小学校の頃から同和教育を受けてきましたが
自分が差別を受けたのはこれが初めてでした。
『部落出身でない人が、部落出身の人と結婚したら不幸になる・苦労をする』
部落出身でない人と結婚するよりは、確かに可能性はあるかもしれません。
ですが、絶対に幸せにはなれないのですか?
反対する親の気持ちはわからなくはありません。
苦労する可能性がある嫁とそうじゃない嫁なら、そうじゃないほうがいいと思います。
だから、部落出身の人は相手のことを考えて、身を引かないといけないのですか?
同じ人間・同じ日本人なのに、なぜ未だにそのようなことが通るのか不思議で仕方ありません。
部落側の人が身を引いて、泣かないといけない。
そのような状況になっている部落出身の人はたくさんいると思います。
逆に、結婚された方の意見も聞きたいです。
やはり、縁を切らないと無理なものなのか?
世間には部落出身ということを、気にしないという人はいるのか?
部落出身の人間は結婚して幸せにはなれないのか?
長文・乱文、読んでいただき、ありがとうございます。
厳しいご意見もあると思いますが、前向きに考えていきたいのです。
よろしくお願いします。
お礼
私もそのことがちょっと気になっていました。 もしそういうことなら 誘導尋問のような形でなくはっきり聞いてくれたら 答えるのになあと思いました。 ありがとうございます!