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北朝鮮は何を望んでいるのでしょうか

瀬戸際外交を含め、北朝鮮のやりたいことがわかりません。 結局核の脅威をちらつかせて、何がしたいのですか? ただお金と食料をください、と言っているのでしょうか? 北朝鮮の現体制は、経済危機、食糧危機のため、もう長くはもたない という話を聞きました。現体制の存続と瀬戸際外交はどうつながっているのですか? 北朝鮮政府はまだ暴力による共産主義の革命を目指しているのですか?今更資本主義vs共産主義もないと思うのですが… 北朝鮮はキケンだ、狂ってる、みたいなプロパガンダ的情報も目にします。独裁体制によって歪んだ教育が行われ、自由な言論もない、というのは知っていますが、そのほかに、具体的に何がおかしいのでしょうか? そしてそのおかしな点はどう今の北朝鮮の振る舞いとつながっているのでしょうか? 教えていただければ助かります。

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  • ベストアンサー
  • sudacyu
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回答No.4

 「北朝鮮という国」と「金正日」という独裁者との関係が、普通の国と政府との関係とは全く異なっています。ここが普通ではないので、全てがおかしく見えるのです。  政治を見通すためには、時間と共に変わる現実の状況と、それに伴う判断を常に見直さなければなりません。  共産主義などのイデオロギーや、民族主義・差別意識に捉われて、政治の本質を見逃してしまってはいけません。  普通の民主主義国家の場合、国民の意思に従って政府首脳が変わっていくため、国民の意思と政府の進む方向は概ね一致しています。  また、民主主義国家ではなく、独裁政治や軍事政権の場合でも、国民の意思と政府の方向はかなり一致しています。そうでなければ、クーデターが起こって政権交代となったり、内乱が起こって政府の力が弱くなり、周辺諸国に圧力を加えることなど不可能になります。これが普通に考えられる状況です。  ところが、独裁体制が50年続き、個人崇拝の教育をされた人間が国民の大多数となる中、独裁者が世代交代(独裁者の息子が、政治権力を引き継いだ後、長期間に渡って独裁体制を維持できた例は、歴史上極めてまれです。金正日が最初の例かもしれません。)してしまい、極めて異常な社会が形成されてしまいました。  「北朝鮮という国」が、日本の敵国とします。その敵国の経済に打撃を与え、人的資源を消耗させるものがあれば、それは日本にとって極めて有効な武器と言えます。  そう考えると、国民が餓死するような状況の中で、防災用ダムや灌漑施設・肥料工場を作らず、そのお金を核開発に使い続け、経済を衰退させ人口を減らす政策を続ける「金正日」は、「北朝鮮という国」に対する極めて有効な大量破壊兵器といえます。日本やアメリカはこの有効な武器を温存すべきです。  「北朝鮮と言う国」が主で、「金正日」がそれに付随しているものと考えると、このように奇妙で現実離れしたことになってしまいます。  結局前提として考えた主・従の関係が逆で、「金正日」が主で「北朝鮮という国」が従である、つまり「北朝鮮と言う国」は、「金正日」が生存するための単なる道具であって、一般国際社会に存在する国民国家としての実体が存在しないとの考えで、この問題を取り扱わなければいけません。  このような奇妙な状況になってしまった過去の経緯はどうであれ、現在では誘拐監禁・麻薬密売・通貨偽造・無差別殺人(大韓航空機爆破他のテロ行為)の首謀者が、自分とその取り巻きを守るために、2000万人以上の人間を道具として(場合によっては人質としても)使い、護身用として核ミサイルまで持とうと画策しているのです。  普通の国では、国民を守るという前提で物事を考えますが、北朝鮮では(北朝鮮と言うのは、本体ではありませんから)国民を守るという前提では行動しません。「金正日」を守るというのが全ての基本です。 (金正日にとっては、核兵器を持って他国の国民の命を人質とすることによって抑止力を得ることができますが、日本や韓国が核兵器を自前で持っても、北朝鮮に対する抑止力にはなりません。金正日をピンポイントで狙えるかどうか抑止力になります。)  アメリカは現ブッシュ大統領の父親が大統領であったとき、パナマに電撃進攻し、独裁者のノリエガ将軍を拉致し、アメリカの国内法で麻薬密売の罪で懲役50年の刑に処しました。彼は現在もフロリダで服役中です。  また、イラク進攻作戦では、フセイン大統領が居るとの情報があった場所に、巡航ミサイルを打ち込んでいます。  「金正日」の頭の中では、アメリカが自分に対してピンポイントのテロ攻撃を掛けてくると信じています。数々のテロの首謀者として自分がそのような作戦の指示を出していますから、他国の指導者も同じように行動すると思っています。また、実際問題としても、120パーセント確実に殺せるなら、中国・ロシアの了解も得ずに、アメリカは決行するでしょう。  北朝鮮が核の放棄の条件に、アメリカからの体制維持の確約を第一条件としているのはそのためです。アメリカ以外に外国の元首を無力化する国家テロ能力を持った国は存在しないでしょうから。  韓国・中国は、「金正日」から、北朝鮮の現体制が突然崩壊したら数百万単位の難民が貴方の国に押し寄せるよと脅かされて居るも同然です。阪神淡路大震災で家を失った人の20倍以上の人が、食料を持たず日本よりはるかに冬の厳しい地域で大移動を続ける(その地域の食料を食い尽くせば、次の土地に流れていくでしょう。)ことになるでしょう。押し寄せられた地域社会は崩壊するかもしれません。  中国も今となっては、北朝鮮の態度に頭に来つつも、「金正日」が死ぬまで食糧援助をする方が、中国・朝鮮国境を軍隊を使って封鎖するよりいいだろうと考えています。(武器を持たない民間人が餓死よりましだと越境してくる、数百キロもある国境線をどうやって守るか。難民に対する地雷原の設置や大量殺戮、膨大な費用のかかる土木工事しか国境封鎖の手がなく、難民が出れば結局は食糧援助もしなければなりません。結局二重の出費です。)  金正日の年齢と後継者の未決定・北朝鮮の経済状態から考えて、独裁者の三代目世襲は上手くいかないでしょう。  ウィディペギアによる購買力ベースによるGDPを比較すれば北朝鮮が308億1000万ドル、韓国が9251億ドル、中国7兆2620億ドル(通貨価値による比較をすれば、圧倒的に韓国有利になる)、人口は北朝鮮2270万、韓国4860万ですから、北朝鮮が崩壊して大不況・経済大混乱となるにしても、韓国・中国は持ちこたえられます。  ここに至っては、日本にとって北朝鮮が、核兵器の運搬手段を確立する前に、経済崩壊するのが最善でしょう。  これは、既に核兵器を持っており、北朝鮮崩壊が不利な中国の国益とは対立しますが。

その他の回答 (4)

  • IXTYS
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回答No.5

こんにちは。 No.2の再入場です。 10・19、中国の唐家璇国務委員がピョンヤンを訪問、キム・ジョンイルとの会談を行いました。 中国政府の報告によると『相当突っ込んだ意見の交換』が行われたとのこと。  政府首脳同士の会談で、このような表現がされる時は、特別な意味があります。 すなわち、両者が自論を曲げず、最後まで合意に達しなかったという意味です。 『会談は友好裡に終った』という表現は、両者の間に何らかの意見の一致を見た場合です。  キム・ジョンイルが、滔々と自論を展開し、激昂して机をたたきまくっていたのでしょう。 

  • gange
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回答No.3

形としては、海におぼれてワラをも掴みたいけど、ワラはないし、もがいて、沈みかけてる状態です。 大前研一氏が言うには、非を認めれば、自分(金正日)のいのちは、助かるが、後、迷惑をかけた人に対して賠償する金がないから、それも出来ないし、保身の為に核がいるし、そのうち、時代もだんだんずれて来るし、・・・ 兎に角、ソ連も中国も、アメリカも、歯軋りさせられるけど、突き放せない歴史の繰り返しだったようです。 こんな人間、そばに居たらいややろねえ! 意外と、こんな亭主多かったりして! (国会議員て、こうゆうタイプやったりして!(^^)

  • IXTYS
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回答No.2

キム・ジョンイルの独裁国家です。 個人的な欲望を満たすだけ。 ですから、騒ぐだけ騒いで、食糧を得たいのです。 1970年代初頭のことです。 北朝鮮のピョンヤンに、或る化学調味料を製造するプラントを建設するプロジェクトを企業で受注し、参加しました。 通常の技術移転と信じていましたが、おかしな結末でした。  どうしても9/15までに、試運転を終了させよ。 そう命令されました。 とても無理な話ですが、体裁を整えるために、引き受けました。 日本から酒種用に持っていった製品を、水に溶かして乾燥機にかけて梱包する。 これで試運転は終了です。 これで技術移転完了です。  日本では非常識の話ですが、あの国ではOKなのです。 今になって考えると、あれは麻薬を精製するために転用する計画だったのです。   当時はソ連を中心とした社会主義体制は強固で、援助も潤沢でしたが、産業基盤の整備などまったくやっていなかったのです。 初めから、キム一家が国を私物化して、好き勝手にやっていたとしか思えません。 

  • cse_ri2
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回答No.1

目先の目標としては、対米交渉を通じて自国の安全を保障してもらうこと。 大きな目標としては、北朝鮮主導による南北統一です。 ちなみに、やり方が無茶苦茶なのは、金正日独裁体制を維持しながら上記の目標を達成しようとしているため。 金正日さえいなくなったら、少なくとも北朝鮮がアメリカに軍事侵攻される危険は、ほぼなくなるでしょう。

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