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先進国の大部分で死刑が廃止されている理由
キリスト教の影響だと言う人がいますが、キリスト教と死刑制度は相当長い年月に渡って共存していたと思われます。 この数十年の間に、大部分の先進国で死刑が廃止されていった本質的な理由について、ご存知の方がいましたら教えて下さい。
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自由権規約、第2選択議定書に死刑廃止が定められおり、欧州人権条約ででも第6選択議定書が定めています。 また、EU加盟条件にもされていることは、既に指摘があることかと思います。 本質的な理由となると、 国家が、人の生命を奪っていいのか。つまり、生きる権利という、根本的な人権を侵害することが許されるのかという問いに行き当たるかと思います。 人間は生まれながらにして、人間の尊厳をもって生きる権利を持っており、その人格は不可侵であるというのが、人権の根本的な考え方です。 その視点に立つと、やはりルールを守らせる国家といえど、そのルールから除外されることなく、生命に対する尊厳を尊重せねばならない。ゆえに、死刑は廃止されるべきであるとしています。 冤罪の観点、刑法からの観点からも、共に下記のURLに書いています。 とても完成度が高い説明ですので、ぜひご参照ください。 なぜ、欧州かというと、欧州は人権概念が最初に確立された地域であり、人権に関してはやはり先進的だといわれてます。
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- luune21
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#4です。お礼ありがとうございました。 >「赦し」の思想なのに、千数百年に渡って死刑を認めていた理由に疑問が残ります。 ですから、カトリックの国といえども、死刑に対する抵抗がずっとあり続けたにせよ「近代」というものの確立を待たないといけなかったわけですよ。という意味で、先の回答は「キリスト教+近代」と書いているのです。 「近代」の意味を補足した方がいいですか? しかし、これは「大部分の先進国で死刑が廃止されていった本質的な理由」の回答ではありません。主な推進力とキリスト教の関係を語ったものです。 本質的な理由は、先のとおり、国連による規約の批准推進、およびヨーロッパからの圧力です。 ちなみに死刑と宗教の関係 ●ヨーロッパ&NIS《ほぼ廃止》 ヨーロッパはベラルーシを除きすべて廃止国です。 ベラルーシはキリスト教国ですが、 ヨーロッパ会議に参加できないなど圧力(主にEUから)が高まっています。 ●北米 北米はアメリカのみ(州による)、主にはキリスト教国(プロテスタントが優勢) ●中米《半々》 【以下は存置国】 キューバ(?) グアテマラ(カトリック、英国教) バハマ(カトリック) バルバドス(カトリック) ベリーズ(英国教、カトリック) ジャマイカ(プロテスタント) セントクリストファーネイビス(カトリック、英国教) セントルシア(英国教、カトリック) セントビンセント(英国教、カトリック) トニダートトバコ(カトリック、ヒンズー、イスラム) ●南米《ほぼ死刑廃止》 死刑存知はガイアナのみ(カトリック、ヒンズー、イスラム) ●アジア《死刑廃止国はごく少数》 【以下は廃止国】 フィリピン(カトリック) タイ(仏教) ネパール(ヒンズー) ブータン(仏教) ミャンマー(実質廃止、仏教) ブルネイ(イスラム) 東ティモール(キリスト教) ※アジアのキリスト教国はフィリピンと東ティモールのみ、どちらも廃止 ●中東《廃止国は1国のみ》イスラエル以外はすべてイスラム 【以下は廃止国】 トルコ(イスラム) ●アフリカ《死刑廃止国・実質廃止国がやや多い》 【以下は存置国】 エジプト(イスラム) リビア(イスラム) スーダン(イスラム) チャド(イスラム) エルトリア(キリスト、イスラム) エチオピア(キリスト、イスラム) ソマリア(イスラム) ウガンダ(キリスト) ルワンダ(キリスト) ブルンジ(キリスト、伝統) ギニア(イスラム) シエラレオネ(イスラム) ナイジェリア(イスラム、キリスト) カメルーン(キリスト、伝統) ザンビア(キリスト、伝統) ボツアナ(キリスト、伝統) ジンバブエ(伝統) レソト(キリスト) ※まとめ ほとんどが仏教、イスラム、その他の宗教国です (仏教国で廃止国はごくわずか、イスラム教で廃止国も少数) 存置の理由の大半は政情不安定 安定国でキリスト教国はアメリカを除き実質ほとんどない というより、先進国で全面的に存置しているのは日本、韓国だけで、過半数で存置しているがアメリカという認識が妥当。
お礼
>ですから、カトリックの国といえども、死刑に対する抵抗がずっとあり続けたにせよ「近代」というものの確立を待たないといけなかったわけですよ。 ですから、「近代」が確立しない段階で、キリスト教の精神だけではどうして死刑は廃止されなかったのか疑問に感じた、と書いていたわけですが。 ありがとうございました。
- kyoutoukyo
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情報操作による心理操作・精神操作が犯罪を誘発している事実が認められた国は当然死刑は廃止せざるを得ないのではないのでしょうか。
お礼
ありがとうございました。
No,1です。 確かにキリスト教説は説得力がないですよね。 キリスト教国であるはずのアメリカ(一部の州除く)では死刑制度があり、イスラム教国のトルコは死刑を廃止しています。 国教(国民に主に信じられている宗教)別に死刑廃止、死刑制度存続か、と分けたデータがあればいいんですけどね。
お礼
>確かにキリスト教説は説得力がないですよね。 全くそうですね。 ありがとうございました。
- yoshi-thk
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キリスト教説については、根拠は低いでしょう。 それより、刑務所の執行者への精神的負担を考えて、廃止している可能性はあります。 執行者の精神負担は相当なものがあります。 いくら、執行者が複数いるとしても、やはりその個々の職員に対する精神的負担は計り知れないです。 また、ナチスドイツによる大量虐殺というのも、関係しているかも知れないでしょう。 そして、アムネスティの政治的影響力も大きいのかもしれないです。 ヨーロッパでは「欧州人権条約」に批准していることが拘束規定になっている可能性はあります。 アムネスティ日本 http://www.amnesty.or.jp/
お礼
>執行者の精神負担は相当なものがあります。 確かにそうですね。 自分は執行者でないから関係ないから、死刑をどんどんやれと、執行者の苦しみを「ひとごと」としか受け止めてない人が、どこかの島国にはかなりいそうですね。 ありがとうございました。
- luune21
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キリスト教は、いわば「赦し」の思想です。神と人、人と人の関係確立(契約)は人を赦すことを基本としています。この「愛」という名前で概念化された「赦し」の思想に、近代がもたらした「人権」の思想が加わり(根は同一ですが)、必然的に死刑廃止へ向かったものと思われます。 また、死刑廃止の動きが加速した直接の原因は、国連の「人権宣言」、とりわけ「市民的及び政治的権利に関する国際規約」(通称B規約)の調印および違反への圧力が推進されててきたことにあると思います。
お礼
>キリスト教は、いわば「赦し」の思想です。 「赦し」の思想なのに、千数百年に渡って死刑を認めていた理由に疑問が残ります。 >死刑廃止の動きが加速した直接の原因は、国連の「人権宣言」、 確かに、それは大きな影響をもたらしていそうですね。 ありがとうございました。
- t78abyrf9c
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「冤罪」です。 http://www.bekkoame.ne.jp/ro/gh10639/turumi/tuusin9.htm 元警察庁の亀井静香氏も↑を理由に死刑廃止を訴えてます。 http://donzokoblue.blog55.fc2.com/blog-entry-127.html#readcomment 日本では、「推定無罪」が事実上成立しませんから、冤罪に対しては慎重になるべきだと思います。 http://kikitai.teacup.com/kotaeru.php3?q=2390547
お礼
イギリスやフランスでは冤罪が死刑廃止の引き金になっている、との見方があるのですね。 ありがとうございました。
Wkipediaに詳しい項目があるのでどうぞ。 先進国については、EUの場合「EUの加盟条件」に死刑廃止があるからということが大きいです。 G7でいうと日本・アメリカ・イギリス・イタリア・カナダ・ドイツ・フランスのうちイギリス・イタリア・ドイツ・フランスの四カ国はEU加盟国で死刑廃止。 カナダは廃止。(イギリスイギリスとの関係が大きいところもあるのでしょう。カナダの元首はイギリス女王) アメリカ(の一部)と日本は死刑存続。 さて、これをどう見るか?です。
お礼
>EUの場合「EUの加盟条件」に死刑廃止があるからということが大きいです。 EU発足の10年以上前に死刑を廃止している国もかなりあるようです。 それらの国がなぜ廃止したのか、またなぜ死刑廃止がEUの加盟条件になっているのか、そのあたりが疑問の残るところです。 ありがとうございました。
お礼
大変参考になりました。 ありがとうございました。