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蛋白質結晶化の利点とは?
蛋白質の結晶化というのはX線で立体構造を知るために重要であることはわかったのですが、他に蛋白質を結晶化することにより得られる情報であったり利点とういのはなんかあるんでしょうか?
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たんぱく質を結晶化し、その構造が分かれば、どこに何がくっつくとか、どの部分が作用するのか、リン酸化を受けたときにそのたんぱく質がどのように構造変化するかなどいろいろな情報が得られます。それらの情報をもとに設計された化合物を作用させて、その蛋白の働きを制御することが可能になります。その考え方から、今まで以上に副作用の少ない医薬品開発が 可能になってきています。したがって、結晶化自体には重要な意味はなくても、その後の構造解析結果からは、生命科学の上で現在非常に重要視されています。
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- takes87
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たんぱく質の結晶化がX線で立体構造を知るために重要というよりも、X線で立体構造解析を行うには基本的に結晶でなければならないという制約があります。それは解析に必要なX線の回折パターンが結晶のように規則正しくたんぱく質分子が整列していないと得られないからです。ただのたんぱく質の塊では分子が乱れているため、このパターンがきれいなものは得られません。でも大型放射光施設のような強力なX線源がある場合は塊でもいける可能性があるみたいです。それなので結晶化してX線以外に得れるデータはないと考えてもいいと思います。 たんぱく質の立体構造解析は今のところ結晶化してのX線と、溶液中でのNMR測定が主ですね。この二つの測定法によりたんぱく質の働きに重要な部分の構造は溶液と結晶であまり大きな違いがない例が多いことがわかり、今のところデータの蓄積が多いX線の結果がさまざまなところで用いられています。
お礼
わかりました有難うございます。
- geneticist12
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結晶化する条件(温度など)がタンパク質ごとに違うので、結晶化させることによってタンパク質の精製ができます。再結晶という方法です。溶液化と結晶化を繰り返すことによって精製度を高めることができます。 酵素が初めて精製、結晶化され、酵素の実体がタンパク質であるということを証明して当時の常識を打ち破ったのもこの方法です(1926 年 Sumnerによるウアーゼの結晶化)。
- パんだ パンだ(@Josquin)
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もっぱらX線結晶構造解析のためだと思います。 生体内での分子構造は結晶化した後の分子構造と異なるはずなので、結晶を調べて得られる情報はあまりありません。
お礼
助かります、どうも有難うございます。