コントローラー職は、欧米で多く用いられる役職名称ですが、私の経験から知る限りですが、簡単に説明してみます。
1.多くは、フィナンシャル関係の「コントローラー」のケースです。これは、CFO(最高財務部門担当役員)の直下にあって、経理・財務部門を統括しているケースです。
日本では、経理部長、経理財務部長などの役職に相当します。
2.コントローラーは、特に、社長や本社への業績・会計報告を主要な使命としているケースもあります。
経理部が作成した会計報告や、また、その会社の重要な経営業績管理指標(例えば、生産性、各部門別の売上予算実績達成状況、在庫状況などなど・・)などのデータや状況を取り纏め、予実対比したり、原因や状況を分析したりして、さらに必要な改善案を提案することに特化しているケースもあります。
3.Divisional Controllerという職位もあります。
これは、営業業務、生産管理などの各部署の管理を担当するケースです。
(マナージャーに近い。両者がある場合は、マネージャーは実行する役割で、コントローラー職は分析、報告、およびマネージャーを含めた部門組織をコントロールする役割)
4.これらの要請に応えられる能力としては、担当部門に関する専門知識(経理知識、原価計算、商法他の法律、生産管理などなど・・。ご質問のケースでは、工場運営上の専門知識)、業界の知識、その会社の事業経営に関する戦略的な思考能力、本質を見抜く力、分析能力、改善発想力などが問われます。文章力も一般的には重要です。