私も Wikipedia のライセンスと関係法の関係を完全に理解しているわけではないので、まったく自信はないのですが...
まず、根本的な発想として、「私が書いたものは、あなたが自由に書き換え、再配布してもかまわない。だから、あなたも、他人にそうさせなさい。」というものがあります。つまり、Wikipedia に書かれた文章、写真、イラスト、音声、動画等は、自由に改変し、再配布してもかまいませんが、その配布物がさらに改変され、再配布されることに異議は述べられない、ということです。
そして、「もし異議を述べたいなら、それは、あなた固有の著作部分に限り、それを明示しなさい(不可変更部分)」という決まりになっています。Wikipedia をソースとする部分に改変を加え、それを自己の著作物中に取り込んだ場合は、その部分に限り、Wikipedia のライセンス(つまり他人が改変し、再配布することを認める)に従うことになります。不可変更部分は、リスト化し、その旨宣言しなければなりません。
Wikipedia の記事(とそれを元にした改作)は、日々刻々と手が加えられていますから、「何月何日の何時に誰が手を加えた版か」が重要になります。したがって、自分で改変して再配布するときは、それを明示しなければなりません。つまり、「いつの、誰が最後に改変した版を元に、どこに手を加えたか」が、過去5回の他人による改変を含めて示されなければなりません。
ウェブ上で公表する場合は、改変履歴を別ページに作成し、自己の著作物のタイトルから直接リンクする形でも良いとされています。
なお、原文のまま利用する場合は、著作権法32条にいう「引用」にあたるため、48条にしたがって出典を明示すれば良いことになります。ただし、タイピングソフトの例文に用いることは、「引用」にはあたらないと思います。
テキストの作成というのが、33条にいう教科用図書等への掲載にあたるのであれば、48条にしたがって出典を明示すれば良いことになります。補償金の支払い義務がありますが、Wikipedia は無償が原則なので、必要ないでしょう。なお、塾・予備校・資格学校などのテキストは含まれません。
Wikipedia のライセンスにしたがって改変、再配布する際は、そのライセンス条項であるGFDL(GNU Free Documentation License)をそのまま含めなければなりません。ウェブ上で公表する場合は、直接リンクでもかまわないことになっています。
タイピングソフトに利用した場合(つまり問題データとして)で、そのソフトの部分(出題、正誤判定、得点化などのメカニズム)に著作権を主張したい場合に、どのようにすれば良いのかは、もう少し勉強しないと私には分かりかねます。
そのソフトウェア部分もオープンソースかフリーソフトウェアで、ということであれば、GNU GPLやFSFライセンスで丸く収まるのですが...
お礼
回答ありがとうございます。 急にスクールで使用するタイピングの練習問題を作ることになり。自分で作ろうと思うと時間的に余裕が無い状態でした。 そこで、Wikipediaを見に行ったのですが、ライセンスの規定が細かくて、またリンクを飛んだりすると英文だったりと、ちゃんと理解しているとこちらも時間が無い状態になってしまうという事で、経験者の方がみえたらと思い、okWaveに来ました。 結局、次の文を付け加え配布後しましたが、使用後回収しました。 これがよいかどうかは、不明です。 --------- 出典:『ウィキニュース』 このドキュメントはフリードキュメントライセンス「GNUフリー文書利用許諾契約書(GFDL)」の下で公開しており、誰でも自由に利用・改変・再配布が可能である。