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トンネルについて
山を貫通するトンネルをしばしば見かけます。迂回すればいいのに、といつも思うのですが、こういうトンネルは日本だけのものなのでしょうか?もし同じような国があれば教えてください。またそれによる弊害があればそれもお願いします。
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先日、子どもと「カーズ」という映画を観ました。その中で、「昔の道路は地形に沿って造られていたが、今は時間短縮を最優先に・・・」といった意味の台詞が出てきました。確かに、トンネルを使えば、時間は短縮されるでしょう。しかし、地形は大きく変えられてしまいます。人間と自然、どちらを優先にするか、議論の分かれることろです。
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- nourider
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確かに日本は外国に比べてトンネル多いですね、原因のひとつは潤沢な道路予算です。使いみちに困っているのでいろいろつくるのです。 日本では外国に比べてもかなり高いガソリン税で知られています、またこの税金は財務省や政府の承認を一切必要とせず、全額を道路整備に使うことが法律で決められています。アメリカ陸海空軍よりも潤沢な予算を道路に注ぎ込めます。その結果日本の道路工事技術は世界一になりました。 高度成長が終わり、安定期に入った日本には不要な法律なのですが、その法律による甘い汁に自民党がどっぷり浸かっているため誰も手をつけようとしません。 市場原理ですね、多額の軍事予算があるアメリカ軍の軍事技術が突出しているように、多額の道路予算のある日本は土木技術が突出するのです。一機2000億近くするステルス爆撃機をアメリカ軍だけが開発し、もてるのも、その潤沢な予算のおかげです。
お礼
ありがとうございます。 そうなんですよね、何でこんなところに要るのかな?と思うのもありますね。 私が気になるのは山のトンネルなんです。予算の調整なら、なるべく海底/地底トンネルの方にまわして欲しいですね。
- wandermountain
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トンネルのよる自然環境への影響としては、地下水脈が変わることによる、地上の生態系の変化があると思います。ただ、その確率はかなり低いものだと思います。 迂回した場合、新たに山の斜面などを崩さなければ、自然への影響はほとんどありませんから、一概にどちらがハイインパクトかは言えないと思います。 余談になってしまいますが、トンネルによる弊害と言えば、自然への影響より、財布への影響でしょう。莫大な税金が建設業界に流れるという日本的政治の影響が一番大きいと思います。また、それに対し、ほとんど文句を言わない日本人に対し、外国ではどうなのでしょうか? この辺の違いもあるのかもしれません。
お礼
ありがとうございます。 そうなんですよね。自然と財布を切り離して考えるわけにはいきませんから。
- akihime-ichigo
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#3です。 >この技術は自然環境保護の目的で外国に対して積極的に輸出されているのでしょうか?御存知でしたら教えてください。 自然環境保護の目的、かどうかはわかりませんが、 海外での大規模なトンネル工事では、日本の企業が技術協力している場合があるようです。 たしか、東南アジア地域で山岳トンネルの協力例があったと思いますが、具体的な国や場所は覚えていません。 私の考えている《迂回》と、質問者様の想定した《迂回》が違うのかもしれませんが、ちょっと気になりましたので、 #4の方の >確かに、トンネルを使えば、時間は短縮されるでしょう。しかし、地形は大きく変えられてしまいます。 これは誤解です。 トンネルの方が、地形や生態系に与える影響は遙かに小さいです。トンネルは入り口と出口しか地形を変えないからです。 昔の道路にトンネルが少ないのは、技術的問題だと思います。 旧国鉄の山岳地帯にあるトンネルのように、1960年代までは車両1台分の断面を掘るのも一苦労でした(在来工法と呼ばれています)。 今施工されている第二東名やその他のトンネルのような大規模なトンネルは、確か1980年代頃から普及したNATM工法によって可能になりました。今はもっとよい工法もあるかもしれません。在来工法に比べ、比較的安全に大断面のトンネルが掘削可能で工期も短く、また同時期に地質調査技術や掘削機械が発達したために大規模・長距離のトンネルの計画や施工が現実的になったのだと覚えています。 出来ることならトンネルで通したい区間を、予算がつかないために、尾根ひとつ(斜面の高さ150m以上)削ってしまって道を造る、ということが、やむを得ず(?)現在も行われている現場も知っています。 また、斜面の山肌に沿って少なくとも車1台分(幅3m程度)の道路を造るためには、山側の斜面を切り、谷側を盛らないとなりません。高さ数mの地形改変でも、そこにある木を切る必要がありますし、地形改変そのものが斜面を不安定化させる要因になりますので、道路をはさんだ上下斜面にコンクリートやブロックで「斜面安定工」と呼ばれる対策が必要になります。 紅葉の時期になったら、紅葉狩りがてら、林道や山越えの県道を走ってみてください。落石や土石流、斜面崩壊を防ぎ、車が安全に走行するために必要な様々な人工物があちこちに見られます。
お礼
詳しく説明して頂きありがとうございます。 私自身はトンネル建設に不信感があるわけではなく、山にポッカリ開いた穴を新幹線がすごいスピードで突き抜けて行くのを見たりするとただ単純に「すごいよなあ」なんて思ったりします。 ただあまりにも見慣れたものであり、あまり疑問に感じたことがなかったので逆に気になったんです。
- akihime-ichigo
- ベストアンサー率27% (153/560)
トンネルのメリット ●山の表面を削る面積が少なくて済み、自然破壊を最小限に抑えられる ●ルートが短く、直線的なため運転しやすい ●一度作ってしまえば、比較的メンテナンスが容易で地震にも強い トンネルのデメリット ×工費が高い(山を切土・開削する場合の5~10倍かかると聞いたことがあります)。 ×工期も長い ×脆弱な地質や地下水脈があると掘削が大変 ×地下水脈を分断すると下流の地域の水源が枯れることがある。事前に十分な水文調査が必要。 ×トンネル内での事故を予想して十分な対策が必要。 トンネルにせず迂回することのメリット ◆ルート周辺地域の住民の生活道路に連結させることが可能 トンネルにせず迂回した場合のデメリット ◆ルートが長くなり、起伏やカーブもある。 ◆特に日本の山岳地帯は急峻なため、車両が上れる勾配にするにはかなりの距離を迂回してかせぐか、ループ橋などの工夫が必要。 ◆山岳地帯で谷を越える場合、橋梁が必要となるが、橋梁施工にも莫大な費用がかかる。 ◆ルートが長く複雑な分、メンテナンス距離が長くなり、維持費がかかる。 ◆ルート上の区域が民地なら地主からの買収する必要がある。その分の買収費がかかり、反対派がいれば着工が遅れる。 ◆斜面を切り盛りして道路面を整備するため、長区間にわたって連続的な自然破壊をしなくてはいけない。 ◆地形改変した斜面は自然状態に比較して地震や豪雨等に弱く、道路周辺斜面に対し、斜面が崩れないような対策費も必要。 ◆動物の生息域が分断される可能性があるため、動物移動用のルート確保も要検討。 道路設計の場合は、最低でも3~5種類くらいのルート計画を策定し、経済性・施工性・環境性・安全性等を比較検討しています。 一般にトンネルの方が環境性や走行性、災害対策などの条件でメリットが大きいく、長さにかかわらず可能ならば山岳地のルートはトンネルの方が望ましいのですが、工費が高いのが欠点です。予算が十分にない場合、仕方なく斜面を切り盛りしている場合もあると思います。 他国のことはわかりかねますが、日本のトンネル掘削技術は世界一だそうです。 トンネルが多いのは誇れることだと思います。 もちろん、その前に山岳地帯に道路を計画する是非は十分に議論すべきではありますが。
補足
詳しくありがとうございます。メリット/デメリットについてよくわかりました。 >他国のことはわかりかねますが、日本のトンネル掘削技術は世界一だそうです。 トンネルが多いのは誇れることだと思います。 この技術は自然環境保護の目的で外国に対して積極的に輸出されているのでしょうか?御存知でしたら教えてください。
- Kon1701
- ベストアンサー率24% (1445/5856)
長大なトンネル、少なくともスイスなどにはあります。 長いトンネルでは、事故防止などもあってか、車を列車に積んではこぶことも行われているようですね。 さて、環境への負荷、私はトンネルの方が少ないのでは? と思います。走行距離は短くなりますし、坂道も減ります。車なら排気ガスは減りますし、鉄道でも消費エネルギーが減ります。トンネルそのものの環境への影響、皆無とはいえないにしても、普通のトンネルであれば小さいと思います。
お礼
ありがとうございます。スイスにはあるんですね。やっぱり山岳地帯の国では当たり前なんですかね。 やはり迂回するより自然環境への影響は少ないのかもしれません。
- slotter-santa
- ベストアンサー率55% (636/1143)
日本だけどころかどこにでもありますね。 日本は山岳地帯が多いため、鉄道、道路の流通経路の確保のためにトンネルは発達しているとは思いますが。
お礼
ありがとうございます ただ、私はトンネル一般のことではなくて、山を貫通するような長いトンネルがどこにでもあるのか、それは世界中で許されているのか、迂回するのと比べての環境への影響の違いを知りたかったのです。
お礼
ありがとうございます。 そうなんです。地形そのものを変えるか、その上に建設するか。ただ、どちらがいいか意見を聞いてもしょうがないので、実際にそういう例がないかな、と思ったんです。 > 「昔の道路は地形に沿って造られていたが、今は時間短縮を最優先に・・・」 元々トンネルって決して自然保護の目的で造られてたわけではないでしょうからね。 「カーズ」、私も子供と一緒に見たいですね。