こんにちは。
理科2類を受験した者です。
過去問の利用について、
私自身の体験に基づくアドバイスをします。
私の場合、受験前年度の過去問を「解いた」のは
英語と数学が高3の夏、
理科と国語は高3の秋冬、だったと記憶しています。
私の学校では高2の秋以降、英語と数学の授業中に入試問題を解く演習時間が設けられ、その中で解きました。
よって自分で赤本を開いたという能動的なものでなく、学校の演習授業で解かされた、というものです。
採点結果は忘れましたが、10%位のしょっぱい点数だったと思います。
その後数学に至っては極端で、授業で解いた前年度以外の過去問は全く解かずに本番に臨みました。
(超苦手なので最初から捨てていて、0点でも受かるよう他の教科を磨く戦略をとったため。)
ただし、過去問を「見た」時期はもっと早いです。
私が東大受験を意識し始め、玉砕覚悟で初めて東大模試を受けたのが高2の夏で、その頃に赤本で過去数年間の傾向をざっと眺めました。
眺めたといっても、もちろん当時は数学も理科も未修分野が多いため、「数Cと原子物理はあまり出てないなぁ」「化学は毎年1番が理論、2番が無機か理論、3番が有機という構成なんだなぁ」程度の収穫でした。
私が能動的に過去問を利用したのは、
「出題傾向を知る」という目的がメインでした。
よって「過去問を解いて何点取れるか」ということはあまり重要視しませんでした。
(そもそも赤本には採点基準や細かい配点が解答に載っていないので、特に国語とか採点し難いです。)
東大模試についても同様に、「出題傾向を知る」目的で受けていました。
それこそD、E判定の嵐でしたが、さほど気にしていませんでした。
以上が私の体験談です。
一応強調しておきますが、
このようなタイミングと目的で過去問を利用することが東大合格に必要かというと、別にそうではないということです。
東大に限らず、過去問をみる時期と目的は
人によってまちまちです。
(さらに過去問利用に限らず、万人に当てはまる最適な受験勉強の方法というのもありません、念のため)
これらを踏まえていくつかアドバイスします。
1.赤本を開いて「入学案内」「傾向と対策」等を眺めるのは早い時期でも(今日からでも)有益かと思います。
傾向に関してなんとなく印象を掴み、
自分の得意不得意と照らし合わせておけば、
今後の学習で重点をおくべき分野が見えてきます。
2.赤本を解くのは高3になってからで十分です。
あまりに早い時期に、未修分野を残したまま解いても効果は薄いでしょう。
あるいは、目的によっては全く解かなくて良いかもしれません。
上で数学の話を出しましたが、受験勉強全体の戦略次第です。
解答する際の時間配分や解答用紙の使い方は、模試を使って練習する方が効果的です。
3.2から派生して、何事にも目的意識を持つべきです。
貴方が赤本を開く目的は何ですか?
赤本だけではありません。
「この問題集は苦手な微積を克服する上で使えそうだから買う」「得意な理科をさらに伸ばすため、演習が多いこの塾に通う」等。
受験勉強全体の戦略を立てることにつながります。
4.「赤」本を使うのはあまりお勧めしません。
誤植が多い、解説が不親切、サイズが小さくて字が読みにくい、分厚くて開きにくい、解答欄が省略されている等の難点があります。
ご存知かもしれませんが、主要大学の過去問には赤本だけでなく駿台の「青」本、河合の「紫」本などがあります。
収録年数は赤本に負けるかもしれませんが、青・紫は傾向分析の表が見やすい上、解答の信頼性が高いように思います。
書店で見比べてください。
長文お許しください。
くれぐれも個人的な体験談は鵜呑みにしないでください。
受験に関して、何か知りたいことがあればお答えします。
健闘を祈ります。
お礼
回答ありがとうございます。実際に東大を受験された先輩の言葉、とても心強く感じました。大変参考になりました、ありがとうございます。