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心臓の薬と柑橘類の果物について
狭心症の薬(ヘルペッサーR)を服用しています。 心臓の薬を服用している人は、グレープフルーツを食べるとその効果がなくなる。と聞いています。 1.なぜですか? 2.グレープフルーツとよく似た味のブンタン等もダメなのでしょうか?
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本質問に出てくるヘルベッサーR(成分名:塩酸ジルチアゼム)というお薬は、クレープフルーツを食べても効果が無くなったり、副作用がでたりすることはありません。しかしながら、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤と呼ばれる医薬品(これは、ヘルベッサーと同様に狭心症や高血圧症の治療に用いられる薬でニフェジピン(アダラート)などがあります)については、グレープフルーツと同時に服用した場合、血液中の薬物濃度が高くなり、薬が効きすぎてしまい、副作用が出てくることが報告されています。原因は、薬を分解する酵素の働きを阻害するため、体からの薬の排泄が抑制されるためです。ただし、これには、いろいろと研究がなされ、朝食にコップ1杯程度ならばこのような副作用が発現するようなレベルにはならないと言われています。そもそも、欧米では、食事の際に水代わりにグレープジュースを飲んでいる人がいて、その人がたまたまこの薬を飲んでいて副作用がでて、食べ物と薬の副作用の発現のメカニズムが最近、研究されてきた次第です。食べ物と薬の相互作用として有名なのは、血液の固まるのを防ぐ抗凝結薬ワーファリンという薬と納豆の食べあわせが問題とされます。ワーファリンは、血液の凝固に関係するビタミンKの働きを阻害する薬ですが、納豆のようなビタミンKを豊富に含む食品を摂取すると薬が効かなくなることが知られています。
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- buran
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補足です。 「グレープフルーツあるいはそのジュースは、腸管にあるタンパク質で薬を体外に排泄するシトクロムP-450-3Aという酵素の作用を抑制してしまい、結果として薬物の効果がいつまでも残ることになる。(該当する)薬は、ある種のカルシウム拮抗剤、シクロスポリン、ジアゼパムなどの抗不安薬などである。それゆえ、これらの薬とグレープフルーツジュースは一緒に飲まない方がよい。」 以上、長くなりましたが、 「新・薬に賢くなる本」水島裕著、講談社ブルーバックス、2001年刊より一部引用しました。
tyoku さん こんにちは グレープフルーツジュースで、カルシウム拮抗薬などの、高血圧の一部のお薬を服用すると、薬の作用が強くあらわれたりします。理由は分かりませんが、相乗効果を示し、効果が強くなると聞きました。 さて、じゃあその様な患者さんは、グレープフルーツを食べてはいけないかと言えばそうではありません。食べて3時間以上の間隔をおいて服用すれば問題ありません。 ちなみに心臓の薬ではなく、高血圧治療薬のカルシウム拮抗薬を、心臓の治療に使うこともありますので、その様なことを聞かれたと思います。 それでは by クアアイナ
- sydneyh
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1.について 薬と同時に飲むと、グレープフルーツの成分が薬の代謝を抑え効果を出し過ぎてしまうそうです。 ※参考URLをご覧下さい。 2.について 「ブンタン」という果物は私は分かりませんが、上記で述べた作用が起こるのは、グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン類」という成分があるからです。 ブンタンにもその成分が多く含まれているのなら、同じ作用を起こす可能性があるでしょう。
お礼
大変よくわかり、安心しました。 ありがとうございました。