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「耐性」を使った注意書き
メーカーに勤務している者です。 ある製品の取扱説明書に、耐薬品性に関する次の注意書きがあります。 A.本製品が耐性のない物質の送液は、行わないでください。 ※この製品は液体などを内部に通過させる、ステンレスやプラスチックでできたものと考えてください。 Aの文章は不自然な感じなので、次の文に訂正しようと思います。 B.本製品が耐性を持たない物質の送液は、行わないでください。 ※私は以前、下記質問 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2203941 をさせていただいた者です。こちらの回答を参考にさせていただきました。 ところが、文章AからBへ変更した理由を書け、と言われてしまい、困っています。 『文章Aの「てにをは」が不自然なため』という感覚的な理由しか思いつかず、客観的に「ここが変だ」と言えず、困っています。 そこで質問なのですが、 ・Aの文章は日本語的に(文法、語法的に)正しいか。 ・間違っているとすれば、具体的にどこがどう間違っているのか。 を教えてください。 出典元(参考サイト)なども教えていただけると助かります。 自分なりに広辞苑で「が」「の」「耐性」「複文」を調べてみましたが、よくわかりませんでした。 長くなりましたが、日本語に詳しい方、よろしくお願いいたします。
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質問者が選んだベストアンサー
「本製品が耐性がある」では、あきらかに変ですね。 質問中の例文では助詞「が」の重複を避けるために「の」に置き換えられていますが、言葉の組み立てはこれと全く同じです。 「本製品が耐性がある」には主語が2つあります。「本製品」と「耐性」です。しかしながら、述語「ある」はひとつきりですし、その主語は「耐性」です。すなわち「本製品が」は主語でありながらこれを受ける述語がない、というおかしな文法になります。 したがって、主語述語の関係を見直せば「本製品が耐性を持つ」とすべきです。 その否定形ですから、当然「本製品が耐性のない」は間違い、「本製品が耐性を持たない」が適切です。
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- hakobulu
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日本語に詳しいわけではありませんが、個人的な考えを述べてみます。 私は、Aの文が間違いであるとまで言い切る自信はありませんが、2点ほど違和感を覚えた部分について考えてみました。 1、 まず、「の」の使い方が不適当ではないかという印象を受けました。 確かに全文を読めば意味は正しく理解できるでしょうが、誤解を招き易い構文になっているように思います。 この場合の「の」は{性質を表わす}と考えてよいでしょうから、「耐性のない」という場合、 「協調性のない(ある)人」「高度の技術」「青のシャツ」などと同じく、 後に続く「物質」の性質を指すのが一般的であろうと思います。 すなわち「【耐性のない物質】の送液は行なわないで下さい」という箇所が1セットで目立つ構文になっており、本製品の痛みよりも物質が変質することに関して注意を促しているかのような印象を与えてしまう可能性があります。 「【本製品に入れることによって、そのもの自体が変質する可能性のある物質】の送液は行なわないで下さい。物質本来の効果が減じられます。」という意味になってしまうわけです。 「本製品が」と書いてあるのだからきちんと読まない方が悪い、というスタンスもありそうですが、より良い表現になる可能性があればそちらを採用するのは至極当然のことかとも思います。 変更された方としては何か思うところがあるのかもしれませんから、このまま口にするのが良いかどうかは別にして、 「>文章AからBへ変更した理由」は、 『上のような理由で紛らわしい印象を与える事は明白であるから、より理解し易い説明文を添付するのがメーカーとしての倫理上の義務であるとする考え方が間違いでなければ変更を検討すべきであるし、私はこの変更案が最適であると思う、から』 ということになるでしょうか。 2、 また、「物質」という言葉も曖昧に感じます。 前回のご質問も拝見しましたが、可能であれば「薬品」という言葉を使用して、 『本製品が耐性を持たない薬品などの送液は、行わないでください』 とした方が理解し易くなるような気もしました。 専門的なことはわからず、あくまで個人的な感覚だけですので悪しからずご了承願います。
お礼
「【耐性のない物質】の送液は行なわないで下さい」 という文だけでは、ご指摘のように、変質してしまう対象が逆転して捉えられてしまう可能性がありますね。 文章Aはそう解釈されないために、「本製品が」を無理に文頭にくっ付けた印象があるので、不自然な感じを受けるのかもしれません。 貴重なご指摘ありがとうございました。
- tttt23
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専門外の私にはA、Bともに意味が分かりませんでした。 これは結局、以下の二つのことを一つの文章にまとめるときに無理が生じているのだと思います。 本製品が耐性を持たない物質があります。 そういう物質の本製品への送液は行わないでください。 これを一つの文章にまとめるとき、「本製品が」と「本製品への」を「本製品が」一つで代用しているのが分かりにくくなった原因だと思います。 従って私にも分かる文章としては、 「本製品が耐性を持たない物質の本製品への送液は行わないでください。」 あるいは 「本製品が耐性を持たない物質を本製品へ送液することはお避けください。」 になると思います。業界関係者ならそこまで言わなくても分かるということなら無視してください。
お礼
>そういう物質の本製品への送液は行わないでください。 「本製品」は内部で仕事をする機器なので、能動的な文章にしたいのです(例:ポンプなど)。 ですので、一般の方にもわかりやすい文章は、 「本製品が耐性を持たない物質を本製品で送液することはお避けください。」といったところでしょうか。 「本製品」は家庭用機器では有りませんが、一般の方が読んでもわかるような取扱説明書を目指しております。 貴重なご指摘ありがとうございました。
- googooguuguu
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>本製品が耐性のない物質の送液は、行わないでください。 本製品は耐薬品性がありません、薬品の移送は出来ません
お礼
ご回答ありがとうございます。 「本製品」が耐えられる薬品もたくさんありますので、完全否定することはできないんです。 確かにわかりにくい文章ではありますが・・・
お礼
私も「耐性のない」の「の」は「が」と同じ意味で、文頭に主語が2つ連続しているあたりが変だと思っておりました。 簡潔かつ適切な解説ありがとうございました。