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女性が主人公の純文学
今は純愛ブームですが 実践されている方はもう少ない? 小説を読むことはあまりないのですが、 「野菊の墓」と「朱鷺の墓」の主人公は とても印象的でした。 それ以外で それぐらい良い香りがしそうな作品があれば 沢山読んでみたいのです。 日本が、世界が過渡期にあった時代(幕末~昭和初期)の その時代らしい印象的で強かな 恋愛の価値観も今と違っている のを読んでみたいです。 女性が主人公の純文学、名作、良作をご存知の方教えて下さい。
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こんばんは♪ ご質問を拝見して最初に思いついたのは遠藤周作さんの『女の一生』でしたが、#1さんが既に回答されていましたね。これは泣けます。 時代は遡って第二次世界大戦下を背景にしたものになりますが、『女の一生 第一部』を読んだら是非とも『女の一生 第二部』も読んでいただきたいです☆ 遠藤周作さんつながりでもう一つ、 ★『わたしが・棄てた・女』 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061311417/250-1961761-6105017?v=glance&n=465392 これもオススメです。・・確か戦後の話だったような・・・趣旨からそれてしまってごめんなさい。 機会があれば是非どうぞ♪ ★『不如帰』徳富蘆花 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003101510/250-1961761-6105017?v=glance&n=465392 時代背景としては日清戦争あたりです。 ★『森』野上弥生子 http://www.amazon.co.jp/gp/product/410104404X/250-1961761-6105017?v=glance&n=465392 ★『一の糸』有吉佐和子 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101132089/250-1961761-6105017?v=glance&n=465392 有吉佐和子さんの作品は女性が主人公のものが多いです。中でも私はこの作品が一番好きなのですが残念ながら廃刊のようです。図書館などで見かけたら手にとっていただきたいオススメの一冊です。 有吉佐和子さんの他の作品も余韻が残る良作です。 ★『古都』川端康成 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101001219/250-1961761-6105017?v=glance&n=465392 まさに女性が主人公の名作です☆
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恋愛ではないのですが、女性が登場する短編集で、美しい日本語で書かれたものがあります。 『老妓抄(ろうぎしょう)』岡本かの子 戦前の昭和の作品です。 かの子は画家・岡本太郎の母でもあります。
お礼
after_8さん、ありがとうございます。 URLも拝見しました。 もしかして恵まれた環境が整っていた こともあるでしょうが、 やはり恵まれた芸術的センスも遺伝子に 受け継がれるのかな?と今更親を僻んでも どうしようも、しょうがないですね。 読んで後天的に吸収しなければ。 絵は詩だそうで、短編小説も映像を浮かべ ながら読めれば画集ですね。 偉大な岡本太郎先生のお母様ということ も含めて興味が沸きました。 女性が描いた恋愛物でなく、というのも面白そうです。 是非拝読します。ありがとうございます。
補足
after_8さんの補足欄をお借りします。 皆さんご紹介ありがとうございました。 本は一度手元に置くと離せなくなる達で でもさっぱり知らない分野でしたので助かりました。 お礼が変かもですが、 不器用者ですので見逃してくださいね。 ポイントは多く紹介して貰ったからでつけてます。 しかし、どの物語も回答者さんには大切な人と重ねたり 思い入れがあるのでしょうね。 大切に読みます。 粋で風流でわびさびとか、 清楚とか秘めた情熱とか詰まってそう。 日本人って特に意識しないで来ましたが、 凛とした魅力的な日本女性に逢えるのを楽しみにしています。 貴重な時間をついてお付き合い、お答え頂き 本当にありがとうございました。
- zephyrus
- ベストアンサー率41% (181/433)
下記、新聞小説もあるようなので、純文学系とさせてください。 森鴎外「雁」 明治初めが舞台でした。運に恵まれない女性。 有島武郎「或る女」 明治末~大正初めあたりでしたでしょうか。女性のエゴイズム。 横光利一「寝園」 昭和初め。なんとも生真面目で深刻な心理的不倫。 既に挙がっていますが谷崎潤一郎からもう一点「卍」 女性が語り手。女性同士の恋愛。 大岡昇平「武蔵野夫人」 昭和20年代前半。夫と恋人の間をさまよう、代表的恋愛小説。 と、男性の作家のものしか知らないので、かろうじて一つだけ女性作家をまぜます。 尾崎翠「第七官界彷徨」 昭和初めあたり。独特の雰囲気をもった不思議な中篇。片思い、としておきます。 恋愛の価値観も、女性の立場も、時代によってずいぶん違うものなんだなあと思わせられます。
お礼
zephyrusさんも沢山ご紹介下さりありがとうございます。 人の人生を代わることは出来ないけれど、文学のお陰で時代や世代を超えて人類全体が共有できることは素晴らしいですね。大げさではなく。大げさかな? 森鴎外「雁」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101020019/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 有島武郎「或る女」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101042055/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 横光利一「寝園」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061961691/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 谷崎潤一郎「卍」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101005087/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 大岡昇平「武蔵野夫人」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101065020/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 尾崎翠「第七官界彷徨」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4787973053/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 手に取る前に情報を仕入れられるって便利な時代です。 こんな平和ボケした、女という意識すらボケてる頭によい刺激になれそうな作品ばかり。 皆さんに感謝、感謝です。 恋愛の価値観は多様化されて 人間も断片的になってしまっている現代なのでしょう。 全人格的に人を愛したり捧げることするのは賢くないでしょうね。 合理的でない。 賢くなくて魅力がないからではなく、 シンプルでいて魅力のある人だからあんなこと、こんなこと(謎)…できたのですね。 是非拝読します。ありがとうございます。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
樋口一葉の竹くらべ。短いものですが、快い感動を誘いますよ。
お礼
Willytさんありがとうございます。 樋口一葉 たけくらべ http://www.amazon.co.jp/gp/product/4309407315/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 ですね、これまた日本銀行券の面々。 やはり日本を象徴して頂いているだけあって 学ぶところ多そうです。 若くして(24歳)亡くなられていて 妖精のようです。でも今の同年代よりしっかりしてそう。 当時の日本人の美的感覚は内面に秘められていたのでしょうね。 苦しいのの後に良さそうです(笑)是非拝読します。 ありがとうございます。
- andthen
- ベストアンサー率18% (14/75)
夏目漱石の「明暗」、ならびに水村美苗の「続・明暗」はどうでしょう。 うろ覚えで申し訳ないのですが、各章ごとに、夫と妻の両方をかわるがわる主人公にして書いてあったような気がします。 ただこの小説は、恋愛そのものというより、その際の人間心理を克明に描いたものだったと思います。恋愛というよりも夫婦間の情愛が色濃くでています。 鋭くて緻密な心理描写に息苦しくなりそうですが、ぐいぐい引き込まれました。漱石らしい濃厚な作品です。 水村さんの方もしかり。 漱石は、明暗を完成させる前に亡くなりました。 それを引き継いで水村美苗さんが女性の視点で明暗の続きを書き上げました。水村さんは現代の方なので、ご質問者様の意図とはズレてしまうかもしれませんが、 私はとてもすばらしいと思いました。 特に最後はよかったです。強くなった女(=主人公のお延)を神々しく感じました。 アマゾンの書評も皆さんよく書かれていますから参考になると思います。 まぁ、余裕があったらぜひ。
お礼
andthenさんありがとうございます。 夏目漱石 「明暗」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101010196/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 水村美苗の「続・明暗」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101338116/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 ですね、息苦しいもの、変人は大好物です(笑) 読み物としてならですが。 夏目漱石先生ほど有名な方の作品を ちゃんと読んだことがなかったので恥入ります。 今とは文体が違うので敬遠していました。 しかし今より心理描写や表現力は洗練されていそうで、 今ごろ日本語の素晴らしさを 新鮮に感じます。温故知新です。 それも絶筆作品というエピソードも凄いです。 他の作家さんが年月をかけて 違和感なく完成させたというぐらい 沢山の方に愛された作品であることがわかりますね。 是非拝読します。読み出すと早いのですが、 家にいるとパソコンの前から動けなくなるので これを機に外で過ごす時間を作ります。 ありがとうございます。
谷崎先生の春琴抄かな。 これにまさる純愛物というものがあるのか、というような作品ですね。
お礼
you2555さんありがとうございます。 春琴抄http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/503-2817493-7143153?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=blended&field-keywords=%E6%98%A5%E7%90%B4%E6%8A%84 ↑ですね、 これも映画化された作品だったのですね。 情熱的そう、でもあの三浦友和さんと山口百恵さんの映画で! 映像も美しいだろうな。 でも私は自分の想像力の方が勝ります? というか作品や主人公のイメージって 読み手が勝手に捏造して堪能するからいいのです? 是非本で読んで味わい、そして映画と比べ様かなと思います。 ご紹介ありがとうございます。
- milkypudding
- ベストアンサー率29% (5/17)
泉鏡花の「外科室」(岩波書店)などは如何でしょうか? 私は純愛と聞くと真っ先にこれが思い浮かびます。 ずっと以前に映画化されたこともあるのでご存知かもしれません。 唯一度、すれ違って目線を交わしただけの恋がどのような結末を迎えるのか、当時の恋の「常識」が余りにも苦しいです。 所々、論理的でない箇所があるのですが、そういう部分が気にならなければとても余韻の残るお話としてオススメ致します。 女性が主人公というと、日本が舞台でなくても良ければC.ブロンテの「ジェーン・エア」(新潮社)もオススメです。 発表当時はこの女性の生き方が世間の常識と外れていたためになかなか評価されなかったようですが。
お礼
milkypuddingさんありがとうございます。 いえ、「外科医」はまだ映画も知りませんでした。 私が一番好きなのも嫌いなのも「先生」と呼ばれる方々です。 特に外科医は「神の行為」で容赦なく裁きもするみたいな。 信仰心がないにも関わらず人間じゃないかも!?って思います。 でも人間と純愛をする権利は認めます(笑) どのような展開なのか今から楽しみです。 それから「ジェーン・エア」は外国が舞台なのですね、 ひとつの「愛」が日本の未来に関わっていたのかもしれない。(←勝手に妄想する) 両作品ともすごく興味が湧きました。 ご紹介ありがとうございます。
補足
外科室・海城発電 他5篇 (文庫) 泉 鏡花 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4003127129/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 C.ブロンテの「ジェーン・エア」 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102098011/503-2817493-7143153?v=glance&n=465392 ↑ですね、どちらも開眼されそうです。
- annerose
- ベストアンサー率22% (8/36)
遠藤 周作 「女の一生〈1部〉キクの場合」 おすすめします
お礼
anneroseさんありがとうございます。 参考URLも見させていただきました。 やはり幕末って多くの罪のない人が翻弄されたのですね。 偶然にも遠藤先生の「イエスキリストの生涯」を読終わり、 「恋愛とは何か」も読みかけていたとこです。 必然性のある偶然だわ!共時性を感じますー。 続けて読めば遠藤先生の「女性の方がリアリストである」というのが理解できそうです。 鈍な(ズルかも?)私はよく解説本を読んでから 話題の本を読んだりもするのですが、 ちょっと知っとくと、 物語がぐぐっと迫って共感しやすいものですから。 「女の一生〈1部〉キクの場合」 是非続けて読み進めます、楽しみです。 ありがとうございます。
お礼
cybelerheaさん、沢山ご紹介ありがとうございます。 URLも拝見し、「女の一生」があるかぎり読んでみます。 他のどの作品も独特の文体やら物語ですね、 有吉佐和子先生、川端康成先生の著作もまだ読んだことがありませんでした。 普段読んでいるのは自己啓発本とか理系が多いです。 間違ったことは書いてないのですが、「人情」というもの、 理系ではきっと表現できないでしょうね。 今一番仲良しママさんが三味線のお師匠さんなのです。 私もあんな内面からにじみ出る知性と優しさの女性になりたいです。 これも不思議な縁というのか、神通力を感じます。 誰の? No3のyou2555さん紹介の春琴抄はお琴のお師匠さんですね。 日本本来の音楽についても勉強になれますね。 だから文芸作品になれるのですね。 是非拝読します。ありがとうございます。