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光過敏性てんかん児と水面のキラキラ

3年生の息子が『光過敏性てんかん』と診断されました。 学校生活においては、ビデオやスライド視聴の際には気をつけるくらいで普通に生活して良いとの事。 プールについて、水面のキラキラした反射光は影響ないか質問したところ、「水面の光で発作は起きないでしょう。あまり聞いたことがない。」と言われました。 でも、いろいろ調べていると、木漏れ日や水面の光で発作を起こす人もいると言う記述もいくつかありました。 これから始まるプール授業が心配です。 てんかん自体が多種にわたるので判断が難しいとは思いますが、何かご存知の方いらっしゃいませんか? ちなみに息子の場合は、パソコンやゲームのディスプレイを見ていた後に発作が起きたこと、脳波の検査で発行後波形が乱れたことから診断が下されました。

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noname#39684
noname#39684
回答No.4

>ある時から急にてんかん発作を起こすようになると言うことはあるのですか? ■人の一生のうち、てんかん発作を起こしやすい年齢があります。一つは2歳以下で、これは出生時の異常や熱性痙攣(熱性痙攣はてんかんではないのですが)です。もうひとつは学童期で小学校の中学年から中学校にかけてです。大脳の発達が盛んな時期です。 ■ですから「小学校になっててんかんが始まった」ということはよくあります。脳の成長時期にてんかんが一時的に出てしまう方は、脳が成熟する思春期後半には発作は無くなり、薬も飲まなくてよくなることも多いです。 ■原因は神経細胞の「チャンネル」といって、車のエンジンで言えば燃料をエンジンに吹き込むバルブのような部分が開きやすくなって、発火をしやすいような状態です。この性質は確かに先天的・遺伝的な要素はあるのですが、単純に「親から子へ」というものでもありません。ましてや、食べ物とか育て方とかとは関連はありません。 ■学童期に始まったてんかんには個人差はあるものの、7割くらいは、診断までに1-2回の発作はおこすものの、薬を飲めば発作は無くなり、概ね学童期まで(遅くても高校卒業まで)には薬もやめられる「良性」のものです。このタイプのてんかんは脳波で「光過敏性」を示すものもあります。 ■大人になっても「薬をやめると発作がおきてしまう」という方は全体の2割弱くらいで、そのような場合も薬を飲んでいれば、発作は起きず、日常生活の多くは通常通り可能です。全体の1割以下の方が、薬を飲んでいても、1年に1回とか、数年に1回とかで発作がおきてしまう、というものです。 ■息子さんがどのようなタイプのてんかんか、将来的に薬がやめられそうなタイプなのか、そうでないのか、については、ある程度は脳波の具合で予測がつきます。 ■多くの検査方法がある現代でも、てんかんの診断や治療の良し悪しは「医者が脳波がどれだけ正しく判読できるか」にかかっています。でも、上記のように7割の方はいいかげんな治療でも成長していくに従って何となく治ってしまうので、医者が脳波を判読できなくてもバレなくて済んでいるところもあるのです。 ■けれども、「薬を飲んでも発作がおさまらない」「(特に学童期に)薬の副作用がある(眠気やふらつき)」「薬を飲み始めてから発作が1度も起きずに何年もすぎていないのに“一生薬をのまなくてはいけない”と断言された」など、の場合は「わかっていない医者」である可能性があります。その場合、その医師が小児神経やてんかんの専門なのかどうかは、確かめておく必要はあるでしょう。

nakkikki
質問者

お礼

つたない質問文に、これほどまでに丁寧なご回答をいただき大変感謝しています。とても勉強になりました。 今回ご回答いただいた内容を参考にし、また、不安な時にはこちらのサイトで皆さんのお力を借りしながら治療を進めていきたいと思います。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#39684
noname#39684
回答No.3

■現代では「光過敏性てんかん」という言葉は、脳波検査を行う際に光刺激で誘発をされるてんかんの型なのですが、この「光過敏」という言葉が日常の「光」と混同されてしまい、わけのわからない心配を引き起こしています。古典的には光過敏性てんかんの記述はありますが、それを鵜呑みにしている専門家はほとんどいないでしょう。 ■つまり「光過敏性てんかん」の方が「日常生活で光を見ててんかんを起こすことがどれだけあるか」という点なのです。実際には極めて極めて稀です。 ■てんかんの古典的な本に「木漏れ日や水面の光で誘発されるてんかん」という記述があり、それを真に受けた誰かがこのような誤解を広めたとしか思われません。医者の中にもこの記述を信じている人が多いのには驚きです。「さもありそうで、実際には無い」ことの典型なのです。 ■テレビゲームやポケモン発作は画面への集中など他の要因が大きく光過敏性とは別なものであることは下の方も書かれています。 ■いずれにせよ、薬で発作を予防することが第一です。てんかんの治療は「てんかんになる状況の予防」ではなくて、薬による治療が第一です。医者が指導するような原因がほんとうに原因になっているかさえ、よくわかっていませんし、患者さんやご家族が発作を誘発する条件を避けて生活することなど実際には不可能だからです。 ■それよりも、(1)寝不足にならない、(2)薬の飲み忘れをしない、のがよほど大切です。それ以上に、適切な薬の種類を量を医者が出してくれているか、のほうがもっと重要なのですが‥。 ■「脳波検査で光刺激をした時に脳波が乱れた」とありましたが、これもほんとうは医師に確認したほうがよいでしょう。脳波の専門家であればよく知っていることですが、脳波検査で光刺激をすると「乱れる」ことがよくあります。脳波をよく知らない医者はこれを発作波と間違えて光過敏性てんかん、と診断してしまうことがけっこうあります。光過敏性てんかんは、「乱れる」のではなく「発作波が出る」のです。 更に、治療については「光過敏性」かどうかはあまり重要ではなく、脳波上で見られる発作波が部分的な発作か、全汎的な発作か、が決め手になるのです。 ■結論は、水面のキラキラは問題になりません。

nakkikki
質問者

補足

分かりやすい回答、ありがとうございます。 プール授業は普通に受けられるんですね。安心しました。 1回目は3ヶ月前パソコンで某アニメサイトのweb絵本(Flash)を見た後。 2回目は先日、携帯型ゲーム機でまったりしたタイプのゲームで遊んだ後。 どちらも疲れて休んでいたら吐き気をもよおし、嘔吐中に意識がもうろうとして痙攣が始まり、その後眠り込むという発作でした。 映像的にはチラツキのあるような感じはなかったし、画面にのめり込む・ゲームに集中するといった様子でもありませんでした。 今までも同じ状況でなんともなかったのに、ある時から急にてんかん発作を起こすようになると言うことはあるのですか? つい、病名や原因追求・要因を避ける事に神経がいってしまいますが、その辺はあまり神経質にならなくて良いと言うことでしょうか?

  • les-min
  • ベストアンサー率41% (269/644)
回答No.2

こんにちは。。  先のご質問からたびたび失礼します。  既に的確なご回答が上がっていますが・・・  一般的にもっとも発作を誘発する傾向のあるのは、赤い光で、それが規則的な点滅(かなり早い点滅)をしている際に起こりやすいとされています。  逆に青い光はあまり誘因とはならず、光過敏傾向のある患者さんがテレビやゲームをする場合、青いサングラスをかけて予防する場合もあります。  ただ、どういう光が誘因となるかは患者さんそれぞれに異なります。(このあたりになると「可能性」の話になるので、薬の注意書きや家電製品の説明書みたいになってしまうのですが・・・)  強烈な水面反射や木漏れ日の直射日光を受けた場合どうかとは思いますが・・・自分の見聞きした範囲では、聞いたことないですね。(光にしても強ければ誘因になるとも限らないですし。)  規則的な光と関連して、縞模様や、乗り物に乗っていて橋やトンネルの出入り口にあるような規則的に柱や構造物が並んでいるところを通過することなどが誘因となる場合もあります。  お子さんの発作は「パソコンやゲームのディスプレイを見ていた後」とありますが、その際、実際にゲームをプレイされていましたか?単に画面を見ていただけしょうか?(←お医者さんから尋ねられたかもしれませんが・・・光過敏性てんかんとテレビゲームてんかんは似てはいますが、誘発要因に違いがあり、別のものと分類されています。)  脳波検査も間をあけて数回してみないと傾向がつかめないことがよくあるようですが、安静時の波形に異常がないなら、学校や日常生活に関しては基本的に他の生徒さんと同じで構わないと思いますが。  もちろん不安もあると思いますが、不必要に行動を抑制したり過保護になったりすることも避けるべきと思うので・・・  長々とすみません。一個人の見解ですので、参考程度になさってください。では。  

nakkikki
質問者

お礼

こちらこそ、度々ありがとうございます。 心配性なのであれやこれやと過保護になったり過干渉してしまいそうですが、les-minさんのアドバイスを肝に命じ普通の子供と同じように伸び伸びと育てたいと思います。

  • myeyesonly
  • ベストアンサー率36% (3818/10368)
回答No.1

こんにちは。 確かに水面のキラキラで発作を誘発した例は聞いたことがないですね。 はっきり判ってるのは、規則正しい周期的な光刺激で誘発しやすい事です。 また、その刺激の間隔も発作の時の脳波の周波数と一致するなど、条件があります。 ディスプレイやテレビなどが発作を誘発しやすいのは、この「一定間隔の繰り返し」が常にあるからです。 なので、規則正しく光ってるわけではない水面の光は、発作の誘引にはなりにくいのかもしれません。 ただ、可能性は低くても、そういうお子さんがいくところでは、発作時に回りのスタッフがパニックにならないよう、先生などにも伝えておくべきでしょう。 #病院で脳波などを取っていた検査技師です。

nakkikki
質問者

お礼

簡潔明解なご回答をありがとうございます。 先生方は嫌がる事なく「万が一の時の対処法などを教えてください」と言って下さっているので心強いです。 皆と同じようにプール授業も受けさせようと思います。

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