賛成している国は英仏独、インド、ブラジルなどで、いずれも日本がスキというより、自国が常任理事国入りしたいから共闘しよう、というのが実情のようです。
反対しているのは(英仏を除く)拒否権を持つ国々、および上記の国々のライバル国です。理由としては拒否権という宝刀を保持したいから、またライバルにでかい顔されたくないから、でしょう。
前者にはアメリカ・ロシア・中国が、後者には中国・韓国・イタリア・パキスタン・アルゼンチンなどがあります。
日本の常任入りは難しい情勢です。なぜなら中韓露が反対しており、地域リーダーの役割を果たせないとみなされているということ、中国が拒否権をもつこと、などがありますが、とりわけアメリカの反対が決定的でしょう。
もっともアメリカは全面的に反対というわけでなく、拒否権を持たないのであれば、日本だけは許可する腹積もりのようです。しかしそのプランでいくと、日本はドイツなどとの共闘を放棄せざるをえず、孤軍奮闘で勝算は薄いでしょう。
日本が常任入りを果たすには、味方を増やすことでしょう。現在の外交では無闇に敵ばかり増やしてしまい、日本の悪評を広めるだけです。また拒否権をもつ中国を丸め込まないと、目的は達成できないことから、小泉政権後は対中強硬政策を改めないとならないでしょう。
その間、「なぜ常任入りが必要なのか」をも一度考えてみる必要もあるでしょう。現在外務省は大金を発展途上国にバラまいて票を得ようとしてますが、それは結局税金となって国民が尻拭いしなければならない類のものですから。
補足
反対国の反対する理由はなんなのでしょうか?