- ベストアンサー
ストラヴィンスキーの詩編交響曲のおすすめ
【おすクラ 第5回】 僕はこの曲をなかなかいい曲だと思ってはいますが、それでも難解で困っています。 みなさんはこの曲をどんな演奏で聴いていらっしゃいますか? そして、この交響曲の聴きどころはどこだと思いますか? 感想でも結構です。 ちなみに、僕自身は自作自演盤とアンセルメの盤を聴いています。よりおすすめのものがあれば教えてください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして、クラシックは好きなんですがあまり詳しくなくて… 押入れを探したら、何年も封を切っていなかった自作自演盤CD22枚組を見つけました。 輸入版なので、恥ずかしながら、辞書を引いて確認しました。 「Symphony of Paslms」で良いのですよね? 録音が1963年3月30日トロントのやつです。 初出年代をチェックしていないので、比較に出した曲との前後関係が分かりません。稚拙で素人っぽい感想になりますがその点は笑って許してください。耳もあまり良くないし、こんな私で済みません。 「Part1」は 出だしのピチカートとピアノが良いですねぇ。そのあとチョットだけ「春の祭典」の臭いがします。ファゴットのせいかなぁ?ハープのせいかなぁ?結構好きです。 「Part2」は いわゆる「現代音楽」といった感じで難しいですね。宗教色も一番強く出ている感じがします。この曲は「何がなんだか分からない超難解な現代音楽」という感じではなくて、ちゃんと音楽として聞こえるし、実験的な雰囲気?は なかなか良いのではないかと思います。金管と木管が不安な気分に引きずり込んでくれます。そんな気がします。 「Part3」は この中では一番聴きやすい曲ですね。Part2で陰鬱になった心を癒してくれる気がします。やっぱり「春の祭典」の臭いがする? 後半にはホルストの惑星をチョット思い浮かべてしまいました。ハープと女声とオーボエのせいかなぁ? ところで、耳が悪いのか、頭が悪いのか、聴き取れる詞は「ハレルヤ」だけでした。(笑) 初めて聴きましたが、総合的にこの曲は好きですね。別の音源でも聴いてみたいですね。 次回はプロコフィエフあたりはどうでしょう? ←調子乗りすぎ??
その他の回答 (3)
- gould09
- ベストアンサー率33% (196/589)
nabayoshさん、こんにちは。 回答が遅くなり、すみませんでした。 何度も聴いていたのですが、中々この曲が聴けたような気がしなくて繰返し聴いていました。nabayoshさんコメントを読んで慌てて回答させて貰いました。 自分は、ストラビンスキーの作品は、3大バレエ曲以外は1つも知りませんでした。 今回、詩篇交響曲を聴いてみてとても面白い曲だと思いました。 ■間単に、この曲を聴いた感想を時間経過毎に話してみると 最初に聴いた時から違和感なく自然に聴こえてしまいました。 自分は、歌を歌うようになる前は、合唱が入っている曲は体が受け付けないなかったのですが、自分で歌うようになってからは、逆に、歌が入っていないと聴けない時期が何年もありました。 最近になって、歌が入っていない曲でも違和感なく聴けるようになってきました。 話を戻すと、違和感なく自然に聴こえ過ぎて逆に変でした。 つまり、激しい変化の無い声楽の入った曲としか感じられませんでした。 つまり、管弦楽側の印象がないのです。しかし、今から思うと不思議です。 何度も聴いているうちに、声楽の間から管弦楽の音が聞こえるようになり、もっと聴いて行くとこの曲の印象を決定しているのは管弦楽ではないかと思うほど管弦楽の音で曲全体の印象が変わって感じるようになりました。 そうなって初めて、この曲の面白さがわかったような気がしました。 この曲は、普通の宗教音楽の合唱と伴奏とは全然違う種類の曲だと思います。 特に印象的なのが、1楽章や3楽章で現れる歩くような印象を持たせる音です。その時々によって音の種類が変わってしまってどの楽器ともいえないのですが。 これを聴いていて思い出すのは、ワーグナーのパルジファルが旅に出ていた時に有ったような気がするのですが、最近聞いていないので全然検討違いかも知れません。 ■今回聴いてみたCDは下記になります。 1.アンセルメ(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱団、モノーラル) モノラルで音質は悪いのですが、聴いた感じはとてもよかったです。 今回は、あまり聴いていない為、詳しい印象までは話せないです。 2.ショルティ(シカゴ交響楽団合唱団) ショルティが亡くなる半年前に録音した、ショルティ最後の録音になるようです。 自分のお進めのCDはこのCDになります。他の2人と比べて何がいいかと言われると困ってしまいます。 3.マゼール(バイエルン放送交響楽団/合唱団) この演奏も良かったです。 これでは、お進めになってないですね。 ただ、思うのは3人とも違う演奏なのですが、基本的には似た演奏のような気がします。 ※シャイーのCDは、生産中止になっていた為、手に入りませんでした。 ■曲の感想 1.第1楽章 この楽章は、足音のように聞こえる楽器の音がすごく印象的で、後半の盛り上がりと共に変わって行く楽器の音がとても面白いです。 自分は、合唱が好きな人なのですが聞けば聴くほど、楽器の方へどんどん耳が行ってしまいます。 2.第2楽章 第2楽章に入ると、第1楽章にあった重い音はなくなり、いきなり天上的な音に変わっているように思います。 きれいな曲です。思わず聞きほれてしまいます。 3.第3楽章 後半の終了よし少し前のゆったりしたテンポで、歩くようなティンパニの音の上に聴こえてくる女性の歌がいいです。 落ち着いたなかで歌われる歌と伴奏がとても気持ちいいです。
お礼
>回答が遅くなり、すみませんでした。 いえいえ、せかしてしまったようで、かえって申し訳ありません。 >違和感なく自然に聴こえてしまいました。 そうですか。意外にグロテスクじゃないかと思っていたんですが、そんなでもなかったようですね。 >この曲は、普通の宗教音楽の合唱と伴奏とは全然違う種類の曲だと思います。 確かに、宗教音楽的な歌詞ですが、曲想は違いますよね。 >歩くような印象を持たせる音 音楽のテンポにしたがって割とゆっくりと歩いている感じがしますね。 >1.アンセルメ(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/合唱団、モノーラル) 僕の買ってしまったアンセルメですね。悪くはなかったですが。 >2.ショルティ(シカゴ交響楽団合唱団) >ショルティ最後の録音になるようです。 ショルティの楽曲の構築の仕方は僕も好きです。いつか聴けたら聴いてみようと思います。 >3.マゼール(バイエルン放送交響楽団/合唱団) この組み合わせもショルティと同じでコンタクトはいいんでしょうね。 >※シャイーのCDは、生産中止 そうだったんですか。わざわざありがとうございます。 >1.第1楽章 >後半の盛り上がりと共に変わって行く楽器の音がとても面白いです。 >自分は、合唱が好きな人なのですが聞けば聴くほど、楽器の方へどんどん耳が行ってしまいます。 音色に惹き込まれますよね。盛り上がっていくにつれ、どんどん前のめりになっていくような感じでしょうか。 >2.第2楽章 >いきなり天上的な音に変わっているように思います。 >きれいな曲です。思わず聞きほれてしまいます。 そうですか。僕は第2楽章はきれいな合唱と管弦楽のグロテスクな伴奏がアンバランスで玄妙なハーモニーを出しているように感じましたが。いや、しかし天上的にも聴こえますね。 >3.第3楽章 >落ち着いたなかで歌われる歌と伴奏がとても気持ちいいです。 そうですね。比較的この楽章は落ち着いていますね。ただ聴きとれる「アレルヤ」のハーモニーが好きです。 ありがとうございました。
補足
さて、本日(2/17)を持ちましてこの質問を閉じさせていただきます。 ご協力ありがとうございました。 ポイントはご覧の通りです。
- ADEMU
- ベストアンサー率31% (726/2280)
「おすクラ」復活ですね!前回はタイトルがなくてなんかさみしかったですよ。 さて、今回はかなり渋い曲を選曲されましたね。 ストラヴィンスキーの交響曲でそれも「詩篇交響曲」とは。 私の愛聴盤は、レコード時代はアンセルメ盤でしたが、CDになってからシャイー盤(RSOベルリン)と自作自演盤(CBC交響楽団)を聴いています。 一番インパクトのあるのが、やはり冒頭のオーボエとファゴットのユニゾンでのアルペジオとその後のピアノと弦のピツイカートですね。 私は基本的に合唱が入る曲はあまり好きではありません。 なぜかというと、意味が分からないからです。 第2楽章の「ド♭ミシレ」の変形が面白いです。レーガーを彷彿させてくれます。 はっきり言って私は「三楽章のための交響曲」の方が好きです。
お礼
>さて、今回はかなり渋い曲を選曲されましたね。 いつもメジャーなものばかりやっていくと、ネタが尽きますので、バランス良くと思ってこうしております。 >レコード時代はアンセルメ盤でしたが、CDになってからシャイー盤(RSOベルリン)と自作自演盤(CBC交響楽団)を聴いています。 実は今回気がついたのですが、僕のアンセルメ盤はスイス・ロマンドじゃなくて、ロンドン・フィルでした。いつの間にかこんなものをつかまされて。シャイーの演奏はどんな感じなんでしょうかね。 >私は基本的に合唱が入る曲はあまり好きではありません。 昔は僕もそうだったんですが、意味がわからなければ、響きとして捉えれば、少しは楽に聴けると思います。 >第2楽章の「ド♭ミシレ」の変形が面白いです。 確かに面白いですね。言われてみるとレーガーのようでもあります。 >はっきり言って私は「三楽章のための交響曲」の方が好きです。 これを取り上げるのはいつのことになるやら、ですが、その時もよろしくお願いします。 ありがとうございました。
補足
今回は自分もよく聞き込んでからお礼をすることにしました。ので、少しお礼が遅れることがあるかもしれません。そこのところをよろしくお願いします。 なお、締めきりは今回は前もって設けないことにします。頃合いを見て締めようと思います。
- m-tahara
- ベストアンサー率38% (383/983)
ストラヴィンスキーはぼくの一番好きな作曲家の内の一人ながら、ぼくもこの曲は最近まであまり好きとは言えませんでした。 彼の新古典派時代の作品と言えば、ピアノ協奏曲やカプリッチョ、交響曲ハ調など派手で且つ美しい曲がいくつもあって、そんな中で一般的な評価は新古典派時代の傑作と言われてはいるもののどうにも地味なこの曲の良さはもう一つ理解出来なかったのです。同じCDに入っているプーランクの「グローリア」は大好きでしょっちゅう聴いていたのに。 ぼくが持っているCDはバーンスタイン指揮のもの。彼の特質としてメリハリは効いているものの、個人的には彼のストラヴィンスキーは今一つピンと来ません。彼の演奏全般には凄く好きなのですけど。先の「グローリア」などは派手な分巧く嵌っている気がします。 しかし、先日この曲を生で聴く機会がありました。 東京都交響楽団の演奏です。 これを聴いて初めてこの曲の魅力が少し判った気がします。 やはりこの曲の一番の魅力はおそらくは「響き」です。どのパートでも彼らしい盛り上がりを見せてもそのクライマックスの直前で止まってしまいまた静謐に返っていく、そうした流れの中でオーケストラと合唱がまさにハーモニーとして絶妙な空間を産み出してくれるのです。 この曲は宗教的な祈りの曲であると考えれば、こうした調和の世界において天国に通じ、まさに天上に向かって上昇し昇華していく、そんな世界を演出しようとした、とも考えられます。 なかなか機会は無いとも思いますけれど、もしチャンスがあれば是非実演で聴かれることをお薦めします。 ちなみに、彼の「管楽器のためのシンフォニー」もやはりライブで初めて聴き所が発見できました。
お礼
>ぼくが持っているCDはバーンスタイン指揮のもの。 >個人的には彼のストラヴィンスキーは今一つピンと来ません。 バーンスタインという指揮者、楽譜の細かいところまで読むよりも、全体として1つの主張ができるような演奏を目指しているように思います。 ストラヴィンスキーという作曲家の場合は、曲によっても違いますが、曲に仮託した表現をしろというのではなく、曲がもつそのものを示した方がよい演奏になるように思われます。バーンスタインとストラヴィンスキーにはそういう欠陥があるのかもしれません。 プーランクの「グロリア」は聴いていませんが、プーランク全般に関しては気に入っています。 >この曲の一番の魅力はおそらくは「響き」です。 そうですね。旋律やリズムでなく、響きとかハーモニーとかいったものの方に重点が置かれているように感じます。 >この曲は宗教的な祈りの曲であると考えれば、こうした調和の世界において天国に通じ、まさに天上に向かって上昇し昇華していく、そんな世界を演出しようとした、とも考えられます。 この「調和」の具合が気持ち悪くも気持ちいいですね。 ありがとうございました。実演もぜひ機会があれば聴きたいです。
お礼
はじめまして。 >「Symphony of Paslms」で良いのですよね? 多分それです。Psalmsだと思いますが、それは些細なことなんで、合っているはずです。 >出だしのピチカートとピアノ そうですね。ピチカートが利いていて、その部分を引き締めていますね。ピアノもいい効果で使われていますね。 >「Part2」は いわゆる「現代音楽」といった感じで難しいですね。 確かに、合唱につく伴奏がちょっとグロテスクなようにも聴こえますね。 >耳が悪いのか、頭が悪いのか、聴き取れる詞は「ハレルヤ」だけ 僕も最初はそうでした。そのうちlauda teも聴こえるようになりました。ところで、この時代はもうラテン語などは誰が聴いても(宗教家除く)普段は使わないことばなので、意味のわからない言葉を羅列するという意図のものだ、と教わったことがあります。超理解的(ロシア語で「ザーウミ」というらしいのですが)な表現手段の先駆とも考えられるようです。 ありがとうございました。 >次回はプロコフィエフあたりはどうでしょう? ←調子乗りすぎ?? 最近、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチ、ストラヴィンスキーと、ロシア物が立て続けになっておりますので、少し間を置きたいと思っています。ご了承ください。