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シベリウスの4番のおすすめ
【おすクラ 第10回】 この交響曲を、みなさんはどの演奏で聴いているのでしょうか。 また、この曲の魅力的な部分、聴きどころとはどこでしょうか。感想でも思い入れ、こだわりでも結構です。 私がシベリウスを初めて体験したのはオーケストラに入った時でした。初心者でまず最初にやったのが「フィンランディア」という曲で、不思議な感銘をいだきました。演奏していてぞくぞく来るようなものがありました。後に演奏会で聴いた時も、この曲には感極まってしまいました。 そんなわけで、シベリウスに惹かれるようになってから、その雄大な音楽を愛するようになりましたが、他人の意見も参考にしたいので、教えていただきたいと思い、質問いたしました。 どの交響曲を選ぶか迷いました。オーソドックスな2番もよいですし、5番も捨てがたい。しかし、今回は第4交響曲ということでよろしくお願いします。 ここでは「知識」を要求せず、聴く人がどのように感じるかという「感覚」を教えてもらおうと思っております。 演奏したことのある方、聴いたことのある方、この質問を機会に聴いてみたという方、そういう体験されたみなさんの参加を心よりお待ちしております。
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以前答えようとしたんですが、回答ボタンを押す前にブラウザが落ちまして、ショックのあまりしばらく呆然としてました……。 書くことが変わってるかもしれません。 シベリウス、いいですね。 わたしのシベリウス演奏の体験は、吹奏楽時代のフィンランディアの演奏からです。当時はよく知らなかったんですが、父がこの曲を好きだそうです。 オケに入ってからはしばらく演奏に関わる機会がなかったのですが、そのうちフィンランディアの練習を見るようになったり、「歴史的情景」第1組曲第3番というマイナな曲を演奏したり、大学オケ最後の曲が交響曲第1番だったりするようになりました。 演奏会での経験はありませんが、「カレリア」組曲の行進曲、トランペット吹きとしては気持ちよく吹くことができ、好きです。 CDで交響曲全集は、全部バラで、ブロムシュテット/SFSと、ヤルヴィ/GSOのものを持っています。ヴァンスカのものも欲しいので、少しずつ集めているところです。 ブロムシュテット、ヤルヴィ、どちらも甲乙つけがたい名演奏だと思います。 好きな順番は、2,1,3,……となります。 4番以降は、好き嫌いを言えるほど聞き込んでないので……お恥ずかしい限り。 さてその4番。久しぶりに改めて聴いてみましたが、暗い! の一言ですね、まずは。 何でこんなに暗いのか、とライナーノートを見ると、この時期シベリウスは腫瘍の手術をしている。 自分が悪性のガンかもしれない、とおびえていたんですね。死に直面していたというか。 結局彼はそれでは死なず、結構な長寿を保ちましたが。 死への直面という意味ではマーラーに通じるものがあるような気もしますが、考え方がマーラーとまるで違うような印象を受けますね。 シベリウスの死生観には「救い」がないような。やはり北欧の厳しい気候がそう考えさせるんでしょうか? この辺はわたしの個人的な考えです。 4番の魅力といいますと、収束から拡散というモチーフでしょうか。一度引きつけて放し、また引きつけて放す。 曲を通じて流れる暗さ。一瞬だけ明るくなってもすぐにまた暗さへと押し流される。 ちょうど、北欧の冬を連想させるような。 シベ1を演奏したときの指揮者の先生が、フィンランドに留学して勉強してきたような、シベリウスの専門家だったんですが、その先生曰く、「シベリウスの木管、ホルン、コントラバス、ティンパニには特別な意味がある」とのことでした。うまく説明できませんがなるほど、と思わされました。 あと、友人がいっていた言葉に、「トランペットは太陽、ティンパニは大地の神だ」というのがあります。これもなるほど、と。 特に2番のファンファーレは太陽ですね。 そんな感じでしょうか。何か抜けているかもしれませんが……。
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シベリウス、大好きです。 シンフォニーは、4番、6番といった暗くて、寒いのを真冬に部屋をわざと寒くして聞くと最高です。演奏はカラヤンのがとっても寒くていいと思います。 2番の4楽章はベートーヴェンの『運命』の4楽章なみにかっこいいと思います。 これはヤンソンス指揮のオスロ・フィルの演奏がいいと思います。 7番はあの息の長さが好き。 1、3、5番もいいと思います。 要するに、交響曲、全部好きです。 ブロムシュテット指揮のサンフランシスコ響の全集がいいと思います。力強い、派手、でも寒いし暗い。とっても北欧な雰囲気を漂わせていて、とってもいいと思います。 『フィンランディア』は、金管を演奏している身としては、弦楽器の奏者に対して、何だか優越感を持てるので、演奏すると気分が最高にいいです。 弦楽器の出身だったらごめんなさい。でも、気持ちは分かっていただけると信じています。 ヴァイオリン・コンチェルトは、チャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトについで好きです。 交響詩ももちろん好きですよ~。 要するに、シベリウスは大好き。 そうそう、『クレルヴォ』という合唱の曲があるんですけど、なかなか、骨太でいい曲ですよ~。 知識の部分ではないところで、思いつくままに書いてしまいました。すんません。 回答に対する自信のあるなしは、この際関係ないですね。
お礼
>暗くて、寒いのを真冬に部屋をわざと寒くして聞くと最高 ほぉ、そういう愉しみ方もありますか。確かにフィンランドの気候や風土に近付けた状態だと、情感が湧くのかもしれません。 私は、納涼、暑気払いに聴いております。 >カラヤンのがとっても寒くていい カラヤンは音が透き徹ったような感じがあって、寒さという面では丁度いいかもしれませんね。 >ブロムシュテット指揮のサンフランシスコ響の全集 ブロムシュテットはニールセンにしても優れた演奏をしていますからね。北欧物専門とか、民族物専門とかいったレパートリーの限定をしているわけではないので、それでこの指揮というのはいいな、と思います。SF響のサウンドはどうなんでしょう。ちょっと気になります。 クレルヴォはこれから聴いていきたいと思っています。 どうもありがとうございました。
- i536
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アドバイスありがとうございます。 5番を聴いてみます。5番が気に入ったら、4番も。 『フィンランディア』・『カレリア組曲』は、パリのハレ?楽団のレコードで聴いたのが最初でした。 今は、プレーヤが無いのでロンドン?のロイヤル・フィルハーモニックのCDで聴きていますが、 前者が圧倒的によかったなと思います。 あと東京理科大学のコンサートでも『フィンランディア』を聴いたことがあります、 金管楽器の音が強烈な印象で残りました。
お礼
ハレ管ということは、バルビローリ指揮でしょうか。それならばシベリウスに関しては定評のある演奏ということになります。 ロイヤル・フィルのものは、結構録音データがいい加減なものも出回っているので、よくわかりません。 しかし、教える側と答える側が逆転していていいのでしょうか(笑 たびたびありがとうございました。
- i536
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『フィンランディア』・『カレリア組曲』はすばらしいですね。 特に前者の有名な個所を聴くと、いつも賛美歌298の歌詞 「やすかれ わがこころよー」の詩を連想し心の中で歌ってしまいます。 シベリウス <---> 『フィンランディア』 <---> 賛美歌298 の対応関係が私の場合出来上がっています。 曲を知ったのは『フィンランディア』が先で、 ずーと後で賛美歌298を知って歌っているとき、 どこかで聴いたことのある曲だなーと思った瞬間、 『フィンランディア』! と感動しました。 『フィンランディア』に影響されて交響曲2番も聴いてみましたが、 それほどでもなく期待をはずされたので、4番も含めこの3つ以外は まったく聴いたことがないですね。 nabayosiさんみたいに自分で演奏するとなると また違う良さがわかるんでしょうね。
お礼
フィンランディアの感想ありがとうございます。 この曲は本当にいい曲だと思います。 シベリウスにはウェットな面と底抜けに明るい面があって、その両方が現れている曲が、フィンランディア、カレリアだと思います。 そういう意味では交響曲はウェットな面が多くて、ちょっとつらいかもしれませんね。そうすると、i536さんが期待できるのは5番ということになりそうです。おそらくカレリアほど満足はできないかもしれませんが。 シベリウスをいろいろと聴くようになったら、ぜひ4番も聴いてみて下さい。ちょっと聴きづらいかもしれませんけど。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >回答ボタンを押す前にブラウザが落ちまして 何度も同じ体験をしております。めげずに来ていただきありがとうございます。 >ブロムシュテット/SFSと、ヤルヴィ/GSO 北欧物では結構人気の高い指揮者を選んでいますね。ヴァンスカは生で聴いたことがありますが、いい演奏でした。5番はBISから原典版なるものの録音がありますから、聴いてみるのもよいかと思います。 >好きな順番は、2,1,3,……となります。 2番が一番すんなりと聴けるというのはあるかもしれませんね。 >4番。久しぶりに改めて聴いてみましたが、暗い! そうなんですよ。マーラーどころではない暗さなんですよ。マーラーは暗いことを笑い飛ばしてる道化じみた部分があるんですが、シベリウスは違う。恐ろしくマジメなんですよね。 >4番の魅力といいますと、収束から拡散というモチーフ <>なんかも結構効果的に使われているんですよね。 >「シベリウスの木管、ホルン、コントラバス、ティンパニには特別な意味がある」 これは確かにそう言えると思います。特に低音は地鳴りであるとか、凍りついて眠っている大地のいびきのように聴こえます。 楽器ごとにキャスティングがあるというのはどの作曲家にもあることですが、シベリウスの場合は顕著ですね。 ありがとうございました。