北アルプスで何回も見た(というより、その中にいた)ことがあります。山の斜面沿いに霧がドーと上ってきて、稜線の所から横方向になびいていきます。おっしゃるとおり風下方向にのびています。稜線方向を眺めると東は曇り、西は快晴というようにちょっと不思議な感じになります。そんなとき「下から見たら、山旗雲ができているように見えてだろうね」などと言ったりしています。
前置きが長くなりましたが、一般的な発生メカニズムは次のように言われています。
1.山の斜面の水分が暖められて軽くなって上昇する。
2.谷側から風が吹いている場合は、上記1.の空気が
稜線(尾根の頂上)方向へ斜面沿いに上昇する。
3.上昇した空気は、稜線付近の気温が低い場合、稜線付近で
冷えて水蒸気を含みきれなくなり、微細な水滴(または氷の結晶)になり雲をつくる
4.雲が稜線を超えるときにその風が充分に強い場合、層雲のように
横になびいて旗雲となる。弱い場合はとややモクモクとした
層積雲上になり斜め上方向にのびる。この場合も、ふもとからは
山旗雲に見えている
と、こんな感じだと思います。
水平方向になびいているときの風はけっこう強いです。
お礼
ありがとうございます。 http://ymchappy.cool.ne.jp/swalp/022.jpg 旗雲の画像参照URLです。 (私のサイトではありません、管理者の方、ここを削除しないでください。お願い致します) 3.がポイントだと思います。 稜線付近の高度の気温で水蒸気が凝結するのなら、同一高度にある(同一温度の)稜線は雲に包まれているはずだと思うのです。また、旗雲は風下側の稜線よりだいぶ下の高度から発生しています。しかし、風上側には雲がまったくありません。ここの部分が不思議なのです。