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「~が~」の使い方
テレビのニュースで、「上原選手が書類送検」とタイトルが付いていました。 この局は以前にも、「オリンピック選手村が報道陣に公開」とやっていました。 この「が」は、「を」ではありませんか? もし、「が」としたいのなら、「上原選手が書類送検される」「オリンピック選手村が報道陣に公開される」としなければ、日本語としておかしくありませんか? 皆様のご意見を、お聞かせください。
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ニュースや新聞記事のタイトルや、電光掲示で流れるニュースの内容は、字数(スペース)の制限があり、なるべく少ない字数で、インパクトがあって、内容が伝わることが必要とされています。 そのためご質問のような「○○が△△」という文型が使われています。「を」を使わないのは、「が」だと主語がはっきりとしてインパクトがあるからということと、このあとに説明する理由があります。 この場合の△△は、送検や公開などの漢語で、一般文だとこのあとに「される(または、された)」がつくわけですが、この○○が△△という文型だと、「される」がなくても△△されるということだと読んだ人が容易に理解できるのです。 それは、前に、「が」があることによって、例えば送検で終わっていても、選手が送検 なら選手が送検されたんだと読んだ人が自然に意味を補完して読むことができるからです。つまり省略しても意味が伝わることを前提としている助動詞を省略して字数を減らした文型なのです。 ですから、一般文として正しい日本語ではありませんが、このような用途に使われる特殊な日本語です。 以上のことは、ちょっと難しいですが下記の論文を読んでいくと書いてあります。
- puni2
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テレビの画面や新聞記事の見出しは,なるべく少ない字数で表現しますので,「上原選手が書類送検される」「オリンピック選手村が報道陣に公開される」の最後の3文字を省いたわけですよね。 ところで,なぜ日本語としておかしいと思われたのでしょうか。 「上原選手が書類送検」のように省略形を使うことができるのは,「書類送検する(した)」という能動態の場合に限られ,「書類送検される(された)」という受身の形の場合は省いてはいけないのでしょうか。 そんなことはないと思います。 もちろん,「上原選手を書類送検」なら文句なしに正しいですが,この場合に関しては,「上原選手が…」でも構いません。 常識で考えて,上原選手は警察関係者ではありませんから,「上原選手が(彼とは別の)容疑者を書類送検した」などと考える人はいないでしょう。 当然,書類送検のあとに「される(された)」を補って考えるはずです。 まして,テレビのニュースであれば,同時に音声が流れていて,そちらの文章では省略されずに説明しているのですから,ほとんど誤解の余地はないと言っていいと思います。 また,「オリンピック選手村が報道陣に公開」のほうは,「公開された」の略と考えることもできますが,「オリンピック選手村(の運営者など関係当局)が(選手村の中を)報道陣に公開(した)」と考えることもできます。 ただ,内容から言って「する」「される」の両方が考えられるような場合は,字数が増えてもきちんと最後まで書いた方がよいでしょう。 例えば,「○○警部が逮捕」だと,警部が容疑者を逮捕したのか,それとも警部が何かをやらかして逮捕されたのか,わかりませんので,「が」を使うなら「○○警部が逮捕される」,さもなくば「○○警部を逮捕」でしょう。 20年ぐらい(もうちょっとかな)前までは,「○○警部逮捕さる」という文語体の見出しもよく見かけました。