- 締切済み
多発性骨髄腫・白血病・悪性リンパ腫の違い
色々参考にさせてもらっています。 「多発性骨髄腫」「白血病」「悪性リンパ腫」 これらは血液のガンとして分類されていますが、それぞれの病名の違いは何になるのでしょうか? また、「白血病」には「急性」「慢性」「骨髄性」「リンパ性」といくつもの分類がされていますが、何が違うのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
みんなの回答
- narijun
- ベストアンサー率36% (15/41)
「多発性骨髄腫」とは骨髄腫の中のひとつの分類でしかありません。 細胞の成熟度とは生体の起源としての母細胞からの成熟、いわゆる分化を繰り返し、様々な役割をもつ細胞に成長していきます。例えば、骨になるのは骨芽細胞(こつがさいぼう)に分化したものが様々な過程を経て形成していくわけです。その分化の過程のどの部分で癌化したのかが病名になる場合が多い訳です。 ちなみに、「癌」と「悪性腫瘍」は両者とも当然、悪性のものですが、これはどの組織由来かによって区別されています。決して、同じものをあらわしているわけではないのです。 また、癌の定義の一つとして「細胞の無限分裂」というのがあり、これが「暴走」と表現される所以ともいえます。
- narijun
- ベストアンサー率36% (15/41)
あくまで簡単にですが・・・ これらの病名は変異(癌化)した細胞がどこから由来したものかで決まります。 「白血病」であれば白血球の癌化したもの、「リンパ腫」であればリンパ球が癌化したものです。 これらの細胞には色々な種類があり、どれが癌化したのか、また細胞がどの程度の成熟度で癌化したのか、などの要素で悪性度や急性度も異なります。 例えば、急な胃痛を感じ、内視鏡検査をしたら癌の疑いがあったとします。できものを検査したところやはり癌と診断されたが、よくよく見たら肝細胞の形をしていた。と、言うことは肝臓癌からの転移である可能性を示唆するわけです。診断上は「胃癌」ですが、病理学上「胃に発生した肝細胞癌」ということもありえるわけです。 また、細胞の成熟度が低く、なんの細胞由来か不明な場合は形状などから便宜上「円形細胞癌」などと分類されることもあります。
補足
素人に医学の難しい事を説明して頂いて、ありがとうございます。 なるほど、病名にその対象となった部分が入っているのですね。また、なんの細胞由来か不明なものがあるとは驚きました。 またいくつか疑問が沸いてしまいました。よろしければ、お答え願えれば思います。 ・「多発性骨髄腫」は「骨髄腫」が癌化したものという事なのでしょうか? ・>細胞がどの程度の成熟度で癌化したのか この「細胞の成熟度」というのはどういったものなのでしょうか? ・”癌は細胞の暴走”と聞いた事がありますが、これは間違ってはいないでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど「成熟度」というのは、母細胞が色々役割を持つ細胞になる過程という事ですか。 >ちなみに、「癌」と「悪性腫瘍」は両者とも当然、悪性のものですが、これはどの組織由来かによって区別されています。決して、同じものをあらわしているわけではないのです。 う~ん、私はずっと同じものだと思っていました。とても参考になります。