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急性骨髄性白血病について
知人が骨髄異型症候群から急性骨髄性白血病になってしまいました。 心配でいろいろと調べてみたんですが、なんだかよくわからなくて・・・。 急性骨髄性白血病について教えてください。 1、がんの再発予防に効果があるらしい「活性化リンパ球療法」なんですが、急性骨髄性白血病には効果はないのでしょうか? 2、慢性骨髄性白血病に効くらしい「グリベック」という薬は急性骨髄性白血病には効かないんでしょうか? 3、「丸山ワクチン」は急性骨髄性白血病には効果がないんでしょうか? その他、効果のありそうなものを何でもいいので教えてください。 よろしくお願いします。
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1.と3.については,どちらも免疫の力をかりて腫瘍細胞を抑えようとする治療です。 効果のある病気の中に白血病も含まれていますが,確実な効果がある治療法として世間に認識されるにはいたっていません。つまり,(今後,データが蓄積され有効性が証明される可能性はありますが)少なくとも現時点では効くという確実な証拠はありません。(逆に言うと,絶対効かないという証拠もありませんが。) 2.についてですが,bcrとablという名前の,本来別々の場所にあるべき遺伝子があります。慢性骨髄性白血病においては,bcrとablがくっついてしまうことで,異常なたんぱく質が作られ,これが白血病を引き起こします。グリベックはこの異常なたんぱく質を抑える薬です。したがって,このたんぱく質が原因である慢性骨髄性白血病ではよく効くのですが,それ以外の白血病には効果がありません。 ただし,厳密にいうと,この異常たんぱく質ができる白血病が他にもあり(通常は急性リンパ球性白血病です),その場合はグリベックが効く場合があります。 また,この異常たんぱく質以外のたんぱく質でも,グリベックが抑えることができるものもあり,そういったたんぱく質が原因の場合は他の白血病でも効く可能性があります。しかし,そういった例は極めて限られており,また研究段階でもあるので,一般には急性骨髄性白血病に第一選択として用いられることはありません。 長くなりましたが,結局のところ,通常の急性骨髄性白血病には効かないということになります。 急性骨髄性白血病の標準的治療は化学療法ですが,どんな治療をするかは患者さんの状態によって決められます。化学療法の場合も薬の組み合わせや量などは個々の患者さんの状態などによって変わります。 なお,骨髄異型症候群は骨髄異形成症候群の誤りと思われます。
お礼
mikawayokkoさん、丁寧な回答ありがとうございました。 お礼がこんなにも遅くなってしまい、本当にすみません。 やはりどれも効果的じゃないようですね。 すごく残念です。 知人は今のところ元気にしていますが、病院の先生からはかなり厳しいことを言われているようです。 何か少しでも力になれたらと思っていたんですけど・・・。 本当にいろいろとありがとうございました。
補足
そうです。骨髄異形成症候群でした! 間違ってすみませんでした。