>1)電波送受信用のパワーアンプとはどんな役割をする機械でしょうか?
送信機の「電力(パワー)」を増幅する目的の機械です。
「パワー」の定義が問題ですが、一般には1W以上のものを指します。
例えば1~10mWの送信出力を、1Wに上げるものは、小さいながらも立派なパワーアンプです。
勿論、kW級のものもあります。
2)同じような出力のパワーアンプでもかなり価格が違うのですがその良し悪しはどこで差がでるんでしょうか?
1. 対応できる周波数・型式
FMにしか使えないもの、SSBもできるもの、AMにも使えるもの・・・いろいろあります。
いろんな周波数形式に対応できるものは高価です。
ちなみに、FM/SSBどちらにも対応するものは、「リニヤーアンプ」と言い、FMにしか対応できない
ものは、「ブースター」と区別する人もいるようです。
2. 耐久性
送信機はいつも良好な状態で、アンテナにつながれるとは限りません。
もし、使用中にアンテナが外れたりすると、とんでもない高周波電圧が送信機にかかります。
(このような状態を、「整合がとれないとき」とか、「SWRが大きく外れたとき」とか言います)
このような異常な状態にも耐えられる送信機は高価です。
それは、設計上・部品(耐久性のある部品・回路設計にする)に費用がかかるからです。
送信機の仕様を見ると、「SWR<3」とかいう表示がしてあります。
これは、SWRが3より大きくなるような使い方をした場合は保証しませんよ」という意味です。
3. 特性
送信機というものは(送信機に限らず増幅器すべてが持っている宿命ですが)、例えば50MHzの
電波を発射するとき、必ず高調波(2.3,4,5倍・・・)を含んでいます。
この高調波は不要輻射と呼ばれ、他の通信を妨害する元となります。この高調波を十分抑え
込むように設計・製作された送信機は高価です。
4. その他、屋外で使用するように作られたもの、一流メーカー品は、高価です。
お礼
いつもご回答ありがとうございます。このような回答を求めておりました。