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留学して帰国後、論文博士になれる?
おはようございます。 日本で代数学での修士卒業後、留学(アメリカ)して博士課程に進もうかと考えています。でも博士号取得は厳しいと聞きました。 8年、10年間の内での取得できるかどうか不安です(お金の面での心配もありますので何年もふんばれるかという不安もあります)。 もし取れずに帰国して論文博士として働きながら博士号取得を目差す事は可能なのでしょうか(やはり日本の大学院博士課程を出てないとダメ?)? 因みに博士号は最終的には何処が交付してくれるのでしょうか? (自分が所属していた大学院なのでしょうかそれとも世界数学会なのでしょうか?)
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修士課程には在籍しているのでしょうか? もし在籍しているなら、博士課程の難しさも分っている事と思いますが、そうでないなら博士課程のレベルと論文博士の難しさを較べてみるべきでしょう。通常博士課程で博士になれない人が論文博士をとるのは難しいと思います。 比較がアメリカの博士課程と日本の論文博士なら微妙かもしれません。因みに博士号は大学が出すものです。全ての大学が論文博士を出せるわけではないのでそれも調べておく必要があります。どちらにせよ論文博士はかなりのレベルが要求されます。過程を経ずに論文だけで博士になるわけなのでそれだけの能力が試されます。 scale freeさんのおっしゃっているように博士を目標にするのはどうかと思います。数学で食べて生きたいのなら博士は最終目標ではなく、それは通過点、又は博士号が必要ない場合もあるでしょう。どちらにせよ研究者として食べて生きたいなら早くから広く知見を広められる環境にいることは大事なので、アメリカ留学は良いことだと思います。(ベストだとは言いませんが) 先日留学から一時帰国している友人と飲みました。彼は数学専攻でしたが、数学だけではなかなか就職できないということで教授のアドバイスもあり分野を工学系の応用数学に変更したそうです。次は博士課程にすすむそうですが、 やはり応用数学(コンピューター・サイエンスなどを含む)を専攻するようです。純粋数学で就職するのは難しく失敗した場合のリスクが大きいという判断で彼は分野を変えたようですがsakura0さんも将来の就職まで考えて進路を決める時期ではないでしょうか。 私自身の経験と周りの友人たちの状況を見て私の意見では、結局数学で食べていくつもりなら、博士を取れるかどうかにこだわらずに進むべきだと思います。なぜなら研究者として数学をえらぶなら、アメリカ留学で博士が取れなくて、日本で論文博士を取れるかどうかと言う可能性を考えるのはあまりにも非現実的だと思いますから。 就職の条件として博士号が会ったとしても、実際に数学で就職できるかどうかはそれ以前の研究者としての能力で決まっていると思います。私の意見が悲観的に聞こえるなら、それは私の経験と友人達の状況からくる私個人の認識なので、原理的にはsakura0さんの将来とは何の関係もありません。是非頑張って数学で一流の研究者になってください。しかし頭の隅にでも就職の際には厳しい現実があるという事実も持っておいておいてください。健闘を祈ります。
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- scale--free
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> もし取れずに帰国して論文博士として働きながら博士号取得を目差す事は可能なのでしょうか もうSakuraOnoさんは決めていることかもしれませんが、 すこしご忠告を申し上げたいと思います。 私も少なからず同じ立場なので。 質問を聞いていると、博士号をとることが目的化しているように感じられます。 大事なことは、博士号をとったあとです。 もし研究者を目指されるのであれば、留学して博士号を是が非でも取るのだという覚悟が必要です。 そうでないのであれば、働きながら論文博士として博士号をとることにどのような意味を見出されいるかを今一度考えるべきでしょう。 酷な物言いに聞こえるかもしれませんが、研究を続けないのであれば、できるだけ早く諦める事も大切だと思います。 アメリカであれ日本であれ、優秀であっても、研究者の道を諦めている学生が多くいるという事実をSakuraOnoさんは知っているでしょう。 それほど、研究を続けていく環境は易しくはありませんね。 だからもう一度、博士号を取ることよりも、これからのあなたの進路をしっかりと見定めて、(研究者を目指すのであれば)しっかりとした覚悟を持ってがんばってほしい、 と私は質問を聞いて感じました。
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- tatsumi01
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No. 2 のものですが補足します。 > 博士後期課程(または博士課程)のある大学院なら論文博士を出せます > 論文博士を出せる大学は課程博士を既に出している大学に限られるようです この二つの文は矛盾しますが、前者は建前、後者が運用と考えて下さい。課程博士を出したことのない研究科 (専攻) で論文博士を出したりすると、文部科学省が怖いから。 論文博士を出すための業績の基準は大学、研究科、専攻によって異なっています。化学系では論文が星の数ほどあるのが普通といいますし、ご質問の数学では論文1報でさえ学会誌に掲載して貰うのは一苦労だという話は聞きます。 学会論文0だと普通はムリですが、学会誌論文0で課程博士になった人を複数知っています。その方たちの学位論文が学会誌論文などより遥かに価値の高いものだった上、主査教授に教授会を通すだけの力があったのでしょう。しかし、論文博士は学会誌論文0では困難と思います。
- tatsumi01
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論文博士は近いうちになくなるという話はありますが、現在はあります。 日本の博士後期課程(または博士課程)のある大学院なら論文博士を出せます。別に学歴は関係ありませんが、大学卒業後7~8年を経過しないと受け付けないところが多いようです(課程在学生を優遇するため)。高卒でも審査を受けて提出資格を認めるところはありますが、SakuraOno さんは修士修了(修士は卒とは言いません)だそうですから年数だけの問題です。 なお、論文博士を出せる大学は課程博士を既に出している大学に限られるようです。主査の教授に話を通しておかないと普通は通りません(大昔の某大学ですが、窓口の場所と開いている時間が秘密で、主査予定教授から伝えられた位で、関係ない人が提出するのすらムリでした)。 工学系で博士学位を授与されるには、しかるべき学会論文誌に3報以上出していないとムリですが、数学の場合の基準は知りません。ただ、数学で学会誌論文を書くのは大変だという話はあります。
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- パんだ パンだ(@Josquin)
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日本で博士号を取ってから留学した方がよさそうです。 10年近く後ということになると、論文博士という制度自体が無くなっている可能性があります。 論文博士は博士課程を出ている必要はありませんが、その分、取得は難しいです。 博士号は論文を提出した大学院が出します。
お礼
有り難うございました。 おかげさまで大変参考になりました。
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