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国連事務総長

次の事務総長にアメリカはアジアからの選出にはこだわらないと言っていますが、アジア意外に意中の人物が居て、そういう発言をしているのでしょうか? それとも、アジアから出馬する人物に気に食わない人がいるからでしょうか?

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  • bigskul
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回答No.3

どういう脈絡で、誰がそういうことを言ったか知らないので回答の内容が膨らんでしまいますが、特定の国を代表する人物が言った場合と事務総長が言った場合両方について解答したいと思います。 ●まず、#2さんのおっしゃっておられるように、常任理事国出身の事務総長は、明文化されているわけではありませんが、慣例として、或いは現実としてあり得ません(安保理で事務総長に指名されるためには9カ国以上の賛成と1カ国も拒否権を行使しないことが条件だから)。 ▲で、国連事務総長は出身地域の偏りを考慮して指名する(これも明文化されているわけではない)ことが慣例となっていますが、アジア出身者が有力だと言われるのは、いくつかの候補者の名前が挙がった段階で、ロシアも中国もアメリカもアジア出身の候補者を推薦するか拒否権を行使しない見込みだということで、アジア出身者が有力ではないのかと言われているだけであって、始めからアジア出身者と決まっているわけでもないし、特定の候補者の当選が約束されているわけでもありません。 候補擁立を正式に表明しているのはタイ、スリランカ、韓国だけだと思いますが(中国は正式に表明しているわけではないみたいです)、もちろん、他の地域の有力候補もいますし、これから新たな候補が擁立されることもあります。 また、過去2回連続でアフリカの候補が指名された前例もあるし、幾つかの国はアジアから選出されるべきだという考えを持っているようですが、アメリカやカナダ(大統領や国連大使、外相などの発言)などは東欧の事務総長が誕生していない例も引き合いに出して、地域的なローテーションに反対する考えも示しています。 ■それから、国連事務総長というのは「事務方」であって総理大臣のような「政治家」ではありません。事務総長を含め、国際公務員はいかなる国の権益も代表してはならないことが憲章や職員規約などに定められています。ですから、国連事務総長が特定の国が推薦した候補を、安保理と総会の選挙によって決められるポストに推すのは明らかにやってはいけないことだし、特定の候補が有力と言うのも、「明らかな禁止事項」とまでは言わないでも憚られるわけです(だから日本が常任理事国になるのが望ましいと言った事がニュースになった)。また、最大のドナー国であり、国連改革を強く求めるアメリカが、「(アメリカのためではなく)国連改革のために」地域的ローテーションに拘るべきでないと発言すればある程度その影響もあるかと思います。 <★それから、これは想像の域を出ないですが、可能性の問題として、どこかの国がアメリカなど安保理内で重要な地位を持つ国に対して、特定の国が出身の候補を支持しないように働きかけた可能性もあり得ると思います(上記3つで十分答えになっていると思いますし、本当に想像の域を出ない特に根拠もない話なのでこれは無視してもらっても良いです^^;)> したがって、一部の国にとっては事務手続き上「アジア出身者に拘らない」のは当たり前であって、「アジア出身者が有力」と言われていることに対してのけん制の意味があるか、或いは発言した人物が事務総長なら「どの出身の候補が有力か」とか「誰が有力か」と記者に質問された際の当然の答えだとと思います。

参考URL:
http://www.unsg.org/, http://www.unic.or.jp/know/kensyo.htm, http://ombudsperson.undp.org/staffrules.pdf

その他の回答 (2)

  • tojyo
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回答No.2

常任理事国出身の人物が国連事務総長になることはありえないので、中国人事務総長は誕生しません。 イラク戦争に賛成しテロとの戦いで米国との同盟関係を強化したポーランドの前大統領であるクワシニエフスキ氏が、ボルトン米国連大使の意中の人だとうわさされています。 アジアは意外とイスラム教国が多いので、アメリカとしては「対テロ政策・対中東政策で強硬姿勢に出ずらい」というところが引っかかっているのではないでしょうか。 あと中国・ロシアがアジアからの選出を発言しているのは、慣習にのっとり輪番制を維持するという趣旨からだったと思いますが・・・。

noname#174737
noname#174737
回答No.1

中国を牽制しているためと思われます。 地域だけを考えれば、アジアからの事務総長は1971年に退任したミャンマー出身のウ・タント氏以降、一人も出ていないわけですから、 「次の事務総長はアジアから」 という主張は正論でしょうね。 今、一番アジア出身を強く主張していのは中国との事です。 ところがアメリカにしてみれば、今後の国際社会で最大の懸案事項である 「イランの核開発問題」 で中国とは意見が全く合わないんですね。 従ってアメリカの場合、スジから言えば次はアジア、でも中国はイヤ、これが本音かと思われます。 次の事務総長をめぐる米中の駆け引き、面白そうですよ。 でも日本とすれば、常任理事国入りで中国に嫌がらせを受け足を引っ張られたのですから、次はお返しとばかり中国出身の事務総長には断固反対してほしいですが、そんな根性はあるでしょうか ・・・