今では、「資本主義(民主主義)」が善で、「共産主義<社会主義>」が悪であり、「資本主義が共産主義に勝った」と評価されています。
ですが、社会主義や共産主義は、もともとは弱者である市民、農民、被差別者といった人たちを救済する思想でした。
18世紀まで権力者(宗教界・君主・貴族・豪族・地主・資本家など)が、人々から搾取をし、自由を奪い、時には奴隷として扱い、好き勝手をしました。そしてフランス革命が起こり、近代民主国家のモデルができました。また、20世紀に入りレーニン、トロッキーによるロシア革命が起こり、社会主義国家のモデルが出来ました。
そして第二次世界大戦後の世界は、「資本主義」対「社会主義」の構造となります。資本主義は、旧時代の権力者が中心の社会であり、社会(共産)主義は、新時代の民衆のための思想と考えられていました。
戦後、植民地であった多くの地域が独立をしますが、自国の立場が弱いため、資本主義の大国に負けまいと、当然、社会主義を選択します。したがって、多くの新興国家の誕生は社会主義国家となり、欧米は驚愕し、恐怖を感じました。そしてアメリカが中心となって新興国家に圧力をかけて行きます。
こうした圧力、脅迫に屈しないで、自国の革命に命を捧げた、ということでチェゲバラや毛沢東などの革命家が資本主義国家の知識人・学生・ジャーナリズムの中で英雄視されました。
こうした流れの中での革命家と言えば、ソ連のレーニン、中国の孫文・ベトナムのホーチミンを加えてください。
なお、毛沢東やスターリンなどは、結果として独裁者として革命家の名を汚した人物と言えるでしょう。この二人がいなければ、社会主義は成功したかも知れませんが、その辺の分析は専門家にお任せします。
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ほんとにありがとうございます。参考になりました。