以前、竹下内閣のときでしたか、「ふるさと振興」のためと称して、全国の市町村に一億円ずつ配って、「何かしなさい」というのがありました。こんなのがばらまきの典型。
ほんらい、行政は必要度の高いものから事業を整理して、予算を配分していきます。税収が少なければ、使える予算も減ります。
公共事業によって仕事が発生して利益を生む人がいるんです。
もっとも、その利益から法人税や個人の所得税などを納めて税収が上がれば、悪いことではないと思いますが、一般的にはそうならないことが多いようで、税金をくいものにしてしまいます。
談合というのは、ある仕事に対して、誰が受注して利益はいくらくらい、というのを仕事を請ける側が相談して、一人だけが利益を上げることがないように、という仕組みです。よく言えば、みんなに均等に仕事が与えられるので、みんなが潤うということにもなりますが、反面、公共事業などですと、元のお金は税金ですから、厳密に審査すればもっと安くできたものが、無駄に支払われることに繋がります。
一般社会では、仕事をとるためには、品質を上げて価格を下げなければなりません。しかし談合体質の組織では、発注者もゆくゆくは受注者側に天下る予定のため、また先輩が天下っていたりして、強い指導もできず、予定価格などの秘密事項も漏れやすくなります。
お礼
すごいわかりやすい解説をどうもありがとうございます。とても助かりました!!