仲介業者さんが、売主の物件(自宅)に来るのは、内覧といより媒介契約を取り交わしにくるのが主目的で、一般の買主のように詳しく物件を見たりしません。というのは、地域のマンションなら間取り図はもとよりすでに同じマンションの似たような部屋を売却していることが多いから様子がわかっているからです。
プロですから間取りで大体の想像はつきます。
査定といいますが、基本的に住宅情報の中古マンションファイルのページにあるように、最寄駅と築年数と広さで、坪あたりいくらというものがきまっています。それと、同じマンションの直近の販売情報を持ってきます。それをもとに、査定価格を説明します。
建物を見てから査定価格を出すのでなくあらかじめ想定してきて、現場で多少売主の要望を聞いて売り出し価格を調整することが多いのではないでしょうか。
内装の剥がれや汚れなど基本的に買主はクロス張替えをしますから、気似する必要はないです。
それより、買い手にケチをつけられ値切る口実にならないように、設備の状況は一通り説明しておいたほうがいいですが、風呂釜が壊れているとか空調機が動かないとかいうのでも、あまりたいした問題ではないです。
基本的に売る前に、設備状況の確認書というもので再確認をとります。
買主は、物件の立地と広さを価格しか興味がないといっても過言ではないです。あと、眺望とか日影とかいまさら良い逃れできないものが逆に評価に大きく響きますが、そんなものは物件を知っていたら内覧するまえにわかっています。
とにかく、綺麗に片付けていれば十分です。細かいことは気にしなくていいです。それより、自分で周辺の中古物件の価格を調べておいて売りやすい価格でお願いしたほうが、業者はやる気が出ます。とにかくいくら人気立地で物件もよくても値段がネックで売れないというのが一番やっかい。これなら頑張ればすぐ買い手がみつかるというギリギリの線で売り出し価格がきまると仲介業者さんは最も燃えます。
あたりまえのことですが。
それと、リフォーム済みで空き家というのと、居抜きで案内というのではあきらかに前者が有利なことが多いです。
もし売れないで長引くようなら、一度引っ越して内装リフォームをして売ると反応が違います
クロスとフローリング、洗面化粧台など目立つ部分だけリフォームして空き家で売り出したほうが、広く明るく見えて
印象がいいものです。とにかく中古物件といえば薄汚れた部屋ばかり見慣れているのでそれだけで買い手は
驚くわけです。実際自分でリフォームなどといいながら業者に頼むのも初めてマンション買う人にとっては苦痛なはず。
それと、住んだまま売るのではクリーニングがかけられません。
クロスを張替え(30万円くらいでできます)ハウスクリーニングをかけただけでも見違えるようになります。
それと、買主の多くは、売主の生活スタイルを見たくないという気があります。いくらよい家具、インテリアでもないほうが
ずっと好印象。彼氏の部屋を訪れる若い女性の心境と同じ。昔の彼女の痕跡べたべたより、殺風景なほうが安心できるのです。