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英語の時制について
非常に基本的なことだと思うのですが、ずっと疑問に思っていたことをお尋ねします。 例えば、「私は昨日“金閣寺”という映画を観た。それはとても長い映画だった。」を英訳するとして、 I saw a movie"Kinkakuji". It was a very long movie. 第2文のwasですが、金閣寺という映画が長いのは変わらない事実なので、現在形isにする方が適切なような気もするんです。 ネイティブの人も含めいろんな人に尋ねたのですが、今ひとつよく分かりません。 どなたか教えてください。
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現在時制の使い方として、普遍の真理だとか現在の習慣が挙げられますよね。映画の長さ自体はいつまでも変わらないし、長い映画が明日になったら短くなる、なんて事もありません。なので、現在時制になるのではないか?? ――こういう疑問ですよね? まず、長い・短いは主観的判断ですから、その映画を見た時点で長いとか短いとか思い、その旨報告する、ということであれば、見てそう思ったのが過去なら過去時制が自然、ということになります。 では、たとえば「その映画の上映時間は130分だ」と言う場合。映写機の再生速度に狂いがなければ、これは普遍の真理というか、事実でしょうから、いつ再生しても上映時間は変わらないことになります。では、現在時制が正しいのか? これ、結構微妙です。たとえば、テレビで放送される映画は、編集でオリジナルより短くなっていることもありますから、少なくとも自分が見たときはこのくらいだった、という限定の意味合いで、過去時制が適切な場合もあります。 ――ただ…… 言語とは、話者の主観的判断を表す手段です。判断を下した時点でそう思ったものの、今も同じ考えかどうかが分からない(同じ経験を今も可能とは言えない)、という場合は、「普遍的事実」とかどうとか、そういうことは度外視して過去になります。円周率は3.14ってのは、別に真理ではありません。無理数ですから。計算を便利にするために3にすることがあるらしいですが、「オレが学生の時は3.14『だった』」と過去にすることはおかしくありません。 むしろ、オレ自身がどう思おうが関係なくこう言うものだ、という、なんて言うんでしょうか? 主観的判断とは無関係な話をしたいときは、現在時制になるでしょう。 映画に戻りますが、実際の上映時間とは無関係に、「あんな退屈な映画、長くてどうしようもない」、と今も考えが変わらないなら現在時制でよいでしょう(この場合、おどけた言い回しとして現在完了も可能でしょうが、かなり希、現在時制が自然だと思いますが、話の「キャッチ」としては現在完了も面白いかもしれません)。何年も前にあの映画を見たときは、良さが分からず長く思えた、というなら過去時制でよいでしょう。この場合、今見直したらどう思うか分からない、という含みが出てきます。つまり、飽くまで見たときの過去の出来事についての報告、と言う格好になるわけです。 「正しいかどうか」をネイティヴ・スピーカーに通じるかどうか、という次元で考えるなら、過去でも現在でもどちらでも通用します。 むしろ、ご自分がどういう意味合いで伝えたいのか、自分の考えとは無関係な事実を、飽くまで報告として伝えたいのか、今は(あるいは将来)どう思うかは分からないが、当時はこうだった、という過去の事実を報告したいのか、などなど。これは、話を伝えようとする「あなた」しか分からないことです。現在にすべきか、過去にすべきか。これは、「あなた」にしか分かりません(^◇^;) ここに限らず、色々言われて、「あ、どっちがいいんだろ??」と悩むくらいがちょうどいいでしょう。むしろ、機械的に「こういうときはこう言う」だなんて覚えない方がよいと思います。悩んだ挙げ句、気が付いたら気にせずに何らかの言い回しを使っているくらいになるまでは、散々悩んだ方が、こうした〈感覚〉を身につける上で勉強になるかと思います。この辺が身に付けば、書き言葉の場合は適切に推敲できるようになるでしょう。しゃべり言葉の場合、口をついて出た時制が、そのとき言いたかったことにふさわし「かった」に違いありません。
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- Ganbatteruyo
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アメリカに37年住んでいる者です。 私なりに書かせてくださいね。 >私は昨日“金閣寺”という映画を観た。 と言う映画、といっていますね。 I saw a movie titled Kinkakuji.でいいわけです。 もし、この映画が良く知られたものであれば、I saw "Kinkakuji" yesterday. かI saw the Kinkakuji movie.と言う表現が出来ます。 >それはとても長い映画だった。 なぜ時にはisを使い、時にはwasを使うのか、これはもっているフィーリングの違いがあるからなんですね。 あの映画は長かったよ、とそのとき感じたのであれば‘It was a very long movie.となり、今もそう思うしほかの人もそう思うよ、と言うフィーリングであれば、It is a very long movie (so you'd better go to a theater that has nice seats!!) と言う表現を使うわけです。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
回答ありがとうございます。 大変よく分かりました。
- wind-sky-wind
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#2です。 これも状況次第ですが,a movie titled "Kinkakuji" なら a ですし,a movie: "Kinkakuji", a movie, "Kinkakuji" のように,コロンやコンマで区切って同格となる場合もあります。
お礼
回答ありがとうございます。 なかなか難しいものですね。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
まず,the movie "Kinkakuji" ですね。英語に慣れている方なら,なおさら間違いやすいですが,「ある映画」で,「金閣寺」というタイトル,という感覚で,a にしてしまいがちです。タイトルによって,限定されていますので,the movie とすべきです。 本題に入ります。 間接話法で表す場合などに,「不変の真理」や「習慣」を述べている部分は時制の一致を受けずに現在時制にするというものですね。 今も上映中の映画で,これから見ようとしている人などに,「この映画は長いんですよ」という場合なら is となると思いますが,この場合は「長い映画を見るという経験をしたんだ」という感じで,was でいいと思います。 たとえ,現在も変わらない事実であっても,そのときどきにそうであった,経験した,というのであれば過去時制になると思います。 現在になるか,過去になるか,状況次第だと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 丁寧に解説していただき、よく分かりました。 aかtheか、あるいは無冠詞かはよく悩みます。 例えばこの例でも、“The Kinkakuji”の方が良いような気もしますし… ありがとうございました。
- taked4700
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これはどちらでもいいのです。 人間の言語の持つ特徴が出ているのです。 つまり、一つには外界の描写であること、 そして、次には、その人の受け取り方と言うか感じ方の表現であることです。 外界の描写であるなら、「長い映画」は、常に長いので、現在形で表現することになります。 しかし、自分の感じ方なら、その感じたときの描写になるので、過去形でいい訳です。
お礼
回答ありがとうございます。 長年の疑問が解消され、大変よく分かりました。
お礼
回答ありがとうございます。 とても丁寧に教えて頂き、頭が下がります。 皆様の回答で長年の疑問が解消されました。 どの回答も優劣付け難いのですが、便宜上ポイントをつけて締め切らせて頂きます。 ありがとうございました。