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ヨーロッパのプレスオンブスマンという制度について
ヨーロッパのマスコミにはプレスオンブスマンという制度があるらしいのですが、詳細が良く分からないので、どなたか詳しい方。どのような制度か教えてください。 詳しいサイトがありましたらそれも教えてください。 よろしくお願いします。
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まず,オンブズマンはスウェーデンで生まれ各国に広まった制度で(そもそもスウェーデン語で「代理人」の意味),国や行政機関に対する要望・苦情を市民から受付け,市民に代わって(つまり市民を代表=オンブード=して)行政側に異議申し立てをしたり,トラブルの調整を行なったりする第3者機関です。 プレスオンブズマンは,マスコミの報道によって人権を侵害された人や団体が,マスコミに苦情や異議を訴えるためのオンブズマン制度で,発祥の地はこれもスウェーデンです。 プレスオンブズマンは市民代表ですが,これで解決がつかない時のために報道協議会(プレスカウンシル)という機関を設けているところが多くあります。これは,いわば有識者代表で,マスコミに対する勧告・是正を行なう権限を持ちます。 詳しくは,弁護士の山下幸夫さんのページにある「報道評議会とプレスオンブズマンについて」(参考URL1番目)のページに,簡潔にまとめられています。 (トップは「人権・報道・インターネット」http://homepage1.nifty.com/nik/ ) また,図書では,人権と報道問題を考える上の基本的文献の一つといってもよい浅野健一さん(同志社大学教授)の「犯罪報道の犯罪」(単行本は学陽書房,のちに講談社文庫)に説明が出ています。 浅野先生のページには,英国で開かれたシンポジウム「オンブズマンの定義と基準」に出席した時の報告も載っています。若干専門的になりますが,紹介しておきます。(参考URL2番め) さらに調べたい時は,図書館で新聞学の棚を見てみるとよいでしょう。「人権と報道」あたりがキーワードになりましょうか。