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一両編成のローカル線が気になります
最近日本各地の列車を紹介する映像を見たのですが、首都圏などで使われていた通勤車両が委譲されたものがローカル線で第二の人生(?)を送っているケースがけっこうあるということを知りました。 合理的だなと思いましたが、その一方見ていると一両編成の列車も結構ありました。 そこでちょっと疑問に思ったのですが、都市圏で使われなくなった車両なら最低2両(先頭と最後の車両)が必要だと思うのですが、一両編成の車両というのははじめからローカル線での利用を目的として開発されているのでしょうか? だとしたら開発費の採算が取れにくいような気がするのですが。 自分なりに考えたのは 1)ローカル線用に開発しているが、全国各地でかなりの数が使われているのでイニシャルコストは抑えることが出来る 2)先頭用の車両を簡単に(前後に運転台等がある)一両編成用車両に改造できるか、改造もしないまま通り抜け出来ないように塞いで使っている 3)紹介された割合ほどには一両編成の列車というものは存在しない(印象が強かっただけ?) 詳しい方がいらっしゃったら事情を教えてください。
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福井鉄道では名古屋市交通局の地下鉄名城線で使用されていた1100系6両編成の先頭車を改造して単行運転可能に改造したものがあります。この車輛は地下鉄時代は片側3扉だったのですが、2扉改造も併せて施工しています。真ん中の扉を埋めるために廃車から窓部分を取り出して接合しています。このため、かなりの大改造だったそうです。 また、えちぜん鉄道では愛知環状鉄道の2両編成の車輛を改造して単行用に改造した車輛があります。この車輛は、新製時から国鉄の111系などの下回りを流用しています。また、同鉄道では旧阪神電鉄の車輛の下回りを流用し、車体を新造した5000系が京福電鉄時代末期に導入されています。こちらは、新製時から単行用です。 何れもワンマン運転用です。 JRでは、JR東日本の中央東線やJR西日本の小野田線、JR東海の身延線のクモハ123系が単行用です。この形式は、全車が1M単行運転用の荷電等の事業用車の改造車です。このため、種車によって外観が異なります。車内はオールロングシートでワンマン対応車です。JR東日本の1号機は種車のまま非貫通車で終日単行運転ですが、身延線や小野田線は2両以上の運転を考慮して貫通型に改造されています。JR西日本のものは、改造当初は可部線や阪和線の鳳-東羽衣間で使用されていましたが、後者は宇野線を経て小野田線に転属しました。阪和線時代は朝夕はクハ103を1両+クモハ123×2の3両編成でラッシュ対応していました。
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#5です。 JR125系電車は、製造工程を見直すことによってコストを押さえています。車輛の総数は、小浜線・加古川線用を合わせても、それほど多くありません。 又、気動車については、バス用の部品を座席・クーラー・ドア・窓などに使用して製造コストを抑えています。JR九州のキハ31やJR北海道のキハ54(旧急行用)は新幹線0系の廃車発生品の転換シートを取り付けています。
- mer-lion
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鉄道車両は、大きく分けると電車と気動車の2種類に分かれます(この他にも客車がありますが、現在の日本では夜行列車の他はSL等のイベント列車でしか使われないので、割愛します) 電化されていない路線で使われる気動車は、最近は都市部の路線の大半は電化されていることから、地方線区に新車がそのまま導入されています。 1両で走れるように、両方に運転台が付いている車両がほとんどです。 電車については、2両以上で組成することの方が多いです。 地方線区に直接投入する場合でも、JR東日本の東北地区用701系電車などのように、2両を基本とすることが多いです。 (JR東日本の場合、東京地区は直流電化、東北地区は交流電化と架線に流れる電気方式が全く異なるので、常磐線以外の東京地区で使っていた電車を東北に持って行くことは出来ません) ただ、一部には1両で走れる車両もあります。 JR西日本の125系電車(小浜線・加古川線用)とJR四国の7000系電車(予讃線松山地区用)は、1両で走行出来るように両方に運転台があります。 これらは、最初から地方線区で使うことを前提に作られました。
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詳しい説明ありがとうございます。 気動車と電車では状況が違うのですね。 電気方式が違うと使えないというのは初めてききました。 今度一両の列車を見たらどっちなのかも気にして見てみます
- mesh0525
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関西の叡山電鉄や近江鉄道には1両編成の電車が存在します。 たしか他社からの譲渡ではなく新車だったと思います。 (もう随分前の新車ではありますが) どちらも共通して言えるのは、車両購入費や運行コストの削減ではないかと思います。 今では2両編成のワンマン車は当然のように存在しますが、昔は全ての扉が開くものばかりでしたのでワンマンにすると運賃の取り損ねが想像できるため、ワンマン対応のために1両編成の電車が作られたのだと思います。
お礼
ありがとうございます。 私鉄なら企業として考えると新車という選択肢もあるでしょうね。 必ずしもイニシャルコスト最重視というわけではないのかもしれませんね。
- ultraCS
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通常、都市圏で使われているJRや私鉄電車の大部分ははMM'ユニットと意って、電動車二両に機器を分散して搭載しているため、これを一両で運行することは出来ません。また、これを一両で運行できるように改造することも例はあったと思いますが、余り行いません。 地方で一両で運行している電車は1M方式といって、すべての機器を一両に搭載した車両です。JRでは最近、閑散線区用にこのタイプの車両を新造しています。 とはいっても、閑散線区ですから元々列車本数も少なく、必要な両数は少ないので量産効果はありません。 なお、旧性能車や新性能車でも私鉄の初期の車両は一両で運行できるので、片側に運転室を増設するなどして使用しています。 また、気動車は両運転台のものが作られており、最近は新車が投入されています。
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ありがとうございます。 新造車両もあれば改造車両もあるということですね。 運転台というものは容易に増設できるものなのでしょうか?
たとえば「長野電鉄には元日比谷線電車と元田園都市線電車が走っています。でも1両じゃない」「伊豆急行には元東横線電車を改造した車両が走っている。でも1両じゃない」とかでしょうか? 1両で走っている電車は元々都心で走っていた時から1両で走行可能な車両です。 運転台をつけたりは良くしているのですが、元々2両でしか走れない車両も多いのです(走行に必要な機器を2両で分散して持っている為。)JRの車両には一部改造で走れるようにした車両がいるはずですが。 ローカル線用に作られているのはディーゼル車では聞いたことがありますが、電車では無いはずです。
お礼
ありがとうございます。 2両で分散して、というのは初めて聞きました。 そして、やはり改造しているものもあるのですね。 新車もあるとのことですね。 もったいない気もしますが、ランニングコストや公共性を考えたら必要ですよね。
お礼
具体的な解説で大変参考になりました。 かなり細かいレベルで転用や改造が行われているのですね。 乗客の増減をあらかじめ見込んでいたり、車両の製造には色々な工夫がありますね。 新幹線の座席まで利用されているとはびっくりです。