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結晶性物質の組成式
結晶性物質の組成式にはかならずH2Oがついているのでしょうか。見た目はついている物質とついていない物質の粒子の荒さが変わらないように見える場合もあります。NaClにはH2Oがついていませんがこれはイオン結晶であるが粒子が小さいからなのでしょうか。どなたか教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
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一般論として、結晶性物質には必ず結晶水(水和水)がついているというわけではありません。 結晶水がついているかどうかは、それぞれの物質の性質として決まっていることであって、それを簡単に予測することは出来ませんし、見た目でわかることでもありません。 すなわち、それぞれの物質について調べる必要があるでしょう。 もちろん、その物質の結晶構造は関係するでしょうが、組成式から予測することは出来ないと考えた方がよいと思います。 また、物質によっては、結晶水の数が温度によって変化する場合もあります。
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- DexMachina
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> 結晶性物質の組成式にはかならずH2Oがついているのでしょうか。 必ず、ということはないですね。 例えば「硫酸銅」と言われると「青色結晶」と連想するかと思いますが、 それは「硫酸銅(II)・五水和物」の色で、 実際には「硫酸銅(II)・無水塩」というものもありますので。 (ちなみに、無色の結晶です) > イオン結晶であるが粒子が小さいからなのでしょうか。 一般に、d軌道をもつ金属(=カリウム以降)の塩では、金属の周りに水が配位する ことにより、水溶液からの再結晶で水和水を持つ結晶が得られることが多いです。 (塩化鉄(III)のように、吸湿性が大きく結晶にしにくいものもありますが) また、陰イオンに着目すると、オキソ酸(硫酸や硝酸などの酸素を含む酸)の 塩に比べ、ハロゲン化物については比較的結晶水を持たない結晶にしか ならないもの(→塩化ナトリウム、ヨウ化カリウムなど)が多いように思います。 これは、オキソ酸では、陰イオンの酸素と、水の水素との間に、水素結合のような ものが働き安定化するためか、或いは陰イオンが球形にならない(→配列が揃いにくい分、 空間的・エネルギー的に水の入り込む余地が生じる)ため、かもしれません。
お礼
お二人の方さっそくのご回答感謝いたします。私の無知のため理解できない部分もありますが結晶性の物質でも水和水を持つものと持たないものがあり、それは見た目の粒子の大きさでは分からないということは分かりました。このことが分かっただけでも納得しました。ありがとうございました。