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写真化学での染色、調色に関する本やサイトを教えてください。
1910年代、20年代の映画で行われていた染色、調色というものに興味を持ち、実際に自分でもやってみたいと思っています。 8mmフィルムのカラーリバーサル現像はやっているのですが、白黒現像やそこから染色、調色をやるため、写真化学を勉強中です。 実践的でわかりやすい本がありましたら教えてください。(化学は中学以来10年間やってませんが、最近好きになってきました。) 恵比寿の東京都写真美術館の図書室にあった ・コマーシャルフォト・シリーズ「B&Wプリント処理の実際」玄光社 1997 が今の所一番わかりやすくて参考にしてます。
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その写真美術館に数年前までおられた荒井先生という方が,古典的な写真についてはべらぼうに詳しかったんですけどねえ.今はどうされているのか. 以下は,どれも実践的というより理論的なものになるので,お望みのものとは違うとは思いますが... 日本写真学会編「改訂 写真工学の基礎 銀塩写真編」 なんかは広範囲に銀塩写真技術を捉えているので,手に入るうちに手に入れておくというのもありかと. 丸善の画像工学シリーズというのがあって,その中に「写真のケミストリー」というのがあり,写真についての化学的な解説はかなりたっぷりと載っています.このシリーズの「化学反応と画像」という本は,基本的な物理化学を画像という観点から扱っていて,写真化学を理解する上では参考になると思います.ただしこのシリーズは平易に書かれてはいるものの基本的にそういうのを専門にする大学生向けです. 調色は貴金属調色ですか? あれは基本的には一種の無電解メッキですから,電気化学とかも勉強しておくと理解が深まるかも.まあ,現像自体,電池反応ですから電気化学ですけど. 電気化学の入門としては 渡辺正,中林誠一郎「電子移動の化学」朝倉書店 あたりを紹介しておきます.
補足
いろいろとご紹介いただきありがとうございます。 ただ、すべて近所の図書館にないようなので、都立中央図書館へがんばって行って見てみます・・・。 でも日本写真学会編のものは16800円なのでとても購入できません・・・。 勉強って大変だなあ・・・。 あ、ちなみに初期のカラー映画は化学調色(貴金属調色のこと?)と染料調色どちらもあり、2つを組み合わせた染調色も広く利用されていたそうです。 ああ、荒井先生がいれば・・・。